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『ぶらんこ乗り』いしいしんじ(新潮文庫)

ぶらんこ乗り
いしいしんじ

教育学部・女性

→紀伊國屋書店で購入

ぶらんこ乗り

1.この本との出会いはいつですか?

中学の読書感想文の宿題のために、本を探していた時、たまたま本屋で手に取った一冊です。

2.どんな内容の本ですか?

『ぶらんこ乗り』は、弟の古いノートを見つけた姉が、過去を振り替える形で物語が展開します。弟はお話を作るのが得意で、指を鳴らすのが上手な男の子。幼き頃の弟の思い出が、彼の作ったお話とともに描かれます。そして物語は現在へと繋がります。

3.この本のどういうところが好きですか?
(抽象的にでも具体的にでもいいです)

弟の人物像と、彼の作るお話が魅力的です。弟がとても愛しく感じられます。また、謎めいていて、どこか残酷な彼のお話は、読み手によって解釈は異なると思います。物語の中に謎が残されているから、読者一人一人に思うところを与えるのだと思います。

4.この本からどのような影響を受けましたか?

この作家さんの書き方に由来するのか、この本の内容や、読後の感想をうまく表すのは難しいです。単に、「感動した!」とか、「おもしろかった!」とも違って、読んでみて新鮮な印象を受けました。本当に人それぞれだと思うので、まず一読してみてください。