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第4位 『空中ブランコ』 奥田英朗

空中ブランコ

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文藝春秋/税込1,300円)


色白のアザラシみたいな容貌の神経科医と白衣で患者の前で堂々とタバコを吹かすクールな看護婦コンビが悩みをかかえる患者たちを治療していくのだが、「こんなので本当に治るのか?」「本当に医者か?」と読む側も疑念を持ちつつ、患者が病気を克服すると同時にこちらもわからないけれど、不思議と爽快な気分になっているんです。この作品は笑いをちりばめながら「そっか、悩みの解決は案外自分の目の前にあるんだ。」って気付かせてくれて、肩の力がすっと軽くなっちゃいます。

〔本町店・秋田ゆかり〕


悩みはつきないものである。人がどんなに気にするなと言ってみても自分の中では大問題。色々な悩みを抱えた人々が訪れる病院。そこには注射好きな精神科医が待ち受けている。問題を抱えた人々はこのハチャメチャな精神科医の不思議な魅力にとりつかれ、いつのまにか病気が治ってしまうのである。あなたも読んでいるうちに悩みを忘れること間違いナシ!!

〔熊本店・E.H.〕

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