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プロの読み手による書評ブログ

第16位 『太陽の塔』 森見登美彦

太陽の塔

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(新潮社/税込1,365円)


もっさい兄さんたちのトホホな学生ライフ!「脳内妄想も度を越せば、ファンタジーになるのね」と、妙な感慨を抱かせるこの怪作。実はホントに日本ファンタジーノベル大賞を受賞しております。難しいリクツは抜きにして、流されるまま読んで下さい。なさけなくて、苛立たしくて、そのうち何だか笑えてきます。

〔新宿本店・小出和代〕


大学生の日常譚とも妄想譚ともつかない、暴走しまくりの青春小説です。主人公は、休学し、別れた彼女をつけ回す自意識過剰な京大生。誰もが覚えのある、青春時代の勘違いを自嘲的に描いていて失笑苦笑がとまりません。独特の文体も、はまればクセになること間違いなしです。一筋縄ではいかないけれど、一気読みできてしまう不思議な作品。

〔新宿本店・今井麻夕美〕

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