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第13位 『マネーボール』 マイケル・ルイス

マネーボール

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ランダムハウス講談社/税込1,680円)


“オレ流”?“for the flag”?“勝ちたいんや”?違います。これからは“マネー・ボール”です。打率4割より出塁率5割の方が良い選手、打点はどうでも良い、盗塁上がりホームラン…データ野球を越えた超データ野球論。4番バッターを集めて白い目で見られる某球団のやり方もあながち間違っていないかも…。

〔本町店・掛見 聡〕


メジャーリーグきっての貧乏球団アスレチックスがなぜ勝ち続け、毎年プレーオフに進むのか?その秘密はデータを徹底利用したGMビリー・ビーンの野球観にある。投手の評価基準は、勝利数でも防御率でもなく、与四死球数・奪三振数・被長打数の3つだけ、打者は打率や打点よりも出塁率がすべて、と言い放つ。そしてこのポリシーに合った(意外と他球団から有望視されていない)選手を揃え、少ない資金で常勝集団をつくりだす。日本のプロ野球運営問題についても考えさせられるタイムリーな一冊。

梅田本店・森 弘光〕

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