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第8位 『会社はこれからどうなるのか』 岩井克人

会社はこれからどうなるのか

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平凡社/税込1,680円)


経済書を読んで、久し振りにすっきりとした、明るい気持になった。少し長い時間の流れのなかで、経済や会社の現在と未来を考える、このような本が今まであまりに少なかったように思う。著者は理論経済学者であり、内容も極めて原理主義的。短期的な局面では逆の現象や反論もあり得るだろうが、歴史を見つめ、日本の会社の将来に期待を馳せる内容はビジネスマンやビジネスウーマンに対する応援歌に読めた。「ですます調」の文体も読みやすく、だいぶ頭が固くなっている私でも殆ど一気に読めてしまった。さすが、「小林秀雄賞」受賞作。

〔新宿本店・M.I〕

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