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深い河/遠藤周作

深い河
遠藤周作

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7/4/2013 12:04:04
法学部法学科
2年生・男性

あなたが誰かに贈りたい本はありますか?その本の名前と著者名をお書きください。

深い河/遠藤周作

その本をどんな人に贈りたいですか?

この本を読んだことのない全ての人

どんな内容の本ですか?簡単なあらすじや、設定などをお書きください。

文学史上では"第三の新人"に分類される遠藤周作の最後の純文学長編。彼の全てがこの一冊に詰まっていると言っても良いかもしれません。
彼は"キリスト教と日本人"を自身の文学のテーマに置いて、様々な作品を書いてきました。
彼自身キリスト教徒であり、日本人であるのにキリスト教徒である矛盾を常に抱えていました。
この"深い河"という作品は、それぞれ異なった業(カルマ)を背負った日本人5人が、異なった様々な理由でインドに出向きます。聖なるガンジス河は、人間の業全てを包み込み、5人が人生においての何かを感じる様子が鮮明に描かれます。
主人公が5人おり、それぞれ違うものを抱えているので、あらすじ紹介が大変難しいですが、構成が緻密な分、楽しんで読めるし、感じることも多いと思います。この5人があらゆる理由で繋がっていったり、1人1人が何かを感じていく様子は圧巻です。

あなたはその本と、どのようにして出会いましたか?

高校2年の夏、国語の問題集でこの文章の一部が抜粋されていました。中途半端な箇所だったので、この小説の全体像がどうしても気になって文庫本を購入しました。

その本を受け取った人に、どのように思ってほしいですか?

小説の感じ方は人それぞれです。この本を読んだ人がそれぞれの感想を持ってくれたら良いと思います。
僕はこの作品から人生の奥深さを学びました。これから生きていくうえでエッセンスになった一冊です。