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プロの読み手による書評ブログ

『綱引マガジン』に『月刊むし』!? こんな雑誌あるんです


季刊『綱引きマガジン』(ベースボール・マガジン社
公式サイト:http://www.bbm-japan.com/magazine/tug/

『月刊むし』(むし社)
公式サイト:http://homepage2.nifty.com/mushi-sha/gekkan.html

『ほろよい手帖 月刊たる』(たる出版) 
公式サイト:http://www.taru-sake-hyakka.com/

 書店に入って雑誌の棚の前に立ったとき、あなたはどんな雑誌を手に取りますか? バレーボールをする人は『バレーボールマガジン』を、映画が好きな人は『キネマ旬報』、綱引きをする人は『綱引マガジン』、虫が好きな人は『月刊むし』を読むでしょう。

 あるんです。『綱引マガジン』も『月刊むし』も。高度に洗練された綱引きや奥深き「虫」の世界に魅せられた人たちの(あなたの知らない)世界がそこにはあります。

 ○『綱引マガジン』(ベースボール・マガジン社)2006冬季号の巻頭グラビアは「2005全日本綱引選手権軽量級大会」。内容は大会結果が中心ですが、「綱引競技の科学<第61回>綱引競技の時間分析」なんて記事もあったりします(試合会場に6台のカメラを設置して、各々のチームの実力差と試合局面の時間経過を分析)。

 ○『月刊むし』(むし社)の最新号は「タマムシ特集号」。表紙を開くと、目次の横に読者コラムの「今月のむし」。今号は特集に合わせて「アカヘリミドリタマムシ」。特集では、最近のタマムシ研究の成果やロシアのタマムシ採集レポートなど。通信販売で紹介されるのは「10mカーボンくりだし竿」「ジュラルミン製くりだし竿」「採集用ピンセッ

 ト」「吸虫管」「ドイツ型標本箱」…。

 ○ディープな世界に目眩を覚えつつ雑誌売場をさまよえば、ふと手に取っ たのは『ほろよい手帖 月刊たる』(たる出版)。1冊まるごとお酒の雑誌。開いたページには「海外蔵元めぐり~フランス編8 アルザス~」。あなたがいつも手に取る雑誌を少し離れると、こんな世界が広がってい るのです。もしかしたら、あなたを新しい世界に誘う1冊がひっそりと置かれているかもしれません。雑誌の世界は、深いです。

【新宿本店・相澤哲洋】