書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

松田妙子(まつだ・たえこ)

『子育ての変貌と次世代育成支援』原田正文(名古屋大学出版会)

→紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 子育て支援にかかわる人の必携の書。と、勝手に思っている。 このごろでは行政の職員研修などにもよんでいただく機会が増えたので、せっせと紹介している。 子育て支援の担当者や専門家は、ちゃんと購入して活用す…

『どっちがへん?』岩井俊雄(紀伊國屋書店)

→紀伊國屋書店で購入 何が一番気に入ったかって、 どっちがへんかを聞いてくれるところ。 だって、いつもどっちが正しいかを聞かれて生きてるじゃない、私たちって。 変なほうを答えて当たり~! ってできるのは、本当に楽しい。 子どもたちはげらげら笑って…

『ゲド戦記』アーシュラ・K・ル・グウィン(岩波書店)

→紀伊國屋書店で購入 話題のゲド戦記。映画化するまえにどうしてもおすすめしたかったのだが時は遅し。話題の書になってしまった。と思うのも、映画から知って辿り着くよりは最初からこの世界観に触れてほしいから。 ゲド戦記はやはり「影との戦い」をクリア…

『はせがわくんきらいや』長谷川集平(ブッキング)

→紀伊國屋書店で購入 壮絶な歴史をもつ絵本である。 何度もなんども廃刊になり、出版社をかえて復刊されつづけている絵本なのだ。 一時期は出版社がみつからず、絵はがきセットで出版されていた時期も。 幼い命が犠牲になる事件や事故が相次ぎ、世の中「安心…

『公教育の未来』藤原和博(ベネッセコーポレーション)

→紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 産前産後から地域をみつめていくと、気の遠くなるような先の話だけれど、いずれは我が子が学校へ行くということを考えるタイミングが来る。中学校となると、我が子がいつか・・・というよりも自分が中学生だったこ…

『内臓のはたらきと子どものこころ』三木成夫(築地書館)

→紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 「ハラワタ」から子どものこころを考えるということをしてみた人がいる、というのに惹かれて。 子どもの生活リズムを考えるとき、必ずしも外部環境だけを考えるべきではない、そこには「内部環境」も要因として現れ…

『酵母ごはん』ウエダ家 著 北原まどか 文(学陽書房)

→紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 高島系子さんの中医学の食講座で、ショウガ酵母をつかった煮物に出会い、 さっそく本も購入。 普段レシピ本は手に取らない私だが、 なに、なんなの、「COBO」って!? というところから入るので仕方ない。 しかし、…

『子どものことを子どもにきく』杉山亮(岩波書店)

→紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 おもちゃ作家の杉山亮さんが、息子さんへのインタビューを続けた記録。 それも8年間! とにかく淡々と、正直にづづられている。子どもって、大人の小さいの、ではないなぁ。 「コドモ」っていう生き物だな とつく…

『山古志のこどもたち』片桐恒平(小学館)

→紀伊國屋書店で購入 「中越地震復興応援写真集」 →紀伊國屋書店で購入 中越地震があった10月末、私たちは11月3日のイベントの準備におわれていた。 それは、いいお産の日のイベント。これから赤ちゃんを産む人、赤ちゃんを育てている真っ最中の人が集…

『赤ちゃんが教室にきたよ』星川ひろ子・写真 寺田清美・文 鈴木良東・文(岩崎書店)

→紀伊國屋書店で購入 娘が産まれて、小学校へ2ヶ月おきに1年間連れて行った。 幼子をエネルギーのかたまりのような小学生の中に連れて行くのは、 最初は勇気のいることだった。 しかし、絶対に必要な活動だと確信したので、協力することにした。 これは、…

『日本の昔話』おざわとしお再話 赤羽末吉画(福音館書店)

→紀伊國屋書店で購入 日本各地の昔話をこつこつと再話した昔話集。 その数なんと301話。 こどもたちに一日に一つずつ読んできかせてちょうどよい。 (一年に35日くらいはさぼりそうだし・・・) 第1巻から第5巻へ、春夏秋冬と季節が過ぎていく構成に…

『「心の専門家」はいらない』小沢牧子(洋泉社)

→紀伊國屋書店で購入 言葉のひとつひとつ、読み飛ばせないくらいの重さをもって投げかけかけてくる問題提起の本。 心は、傷ついてはいけないのか? ということについて、ゆっくり考えた。 こどもたちが「すごく傷ついた」と言ったとき、私たちはどうするだろ…

『人は皆「自分だけは死なない」と思っている』山村武彦(宝島社)

→紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 年も押し迫ってくると、今年なくなられた方々の追悼番組などがテレビで放映されたり、新聞でその早すぎる死を惜しむ声などが寄せられたりする。また、思いがげない方からの喪中ハガキに、驚き悲しむことも多い季節…

『パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集』岡崎照男訳(立風書房)

→紀伊國屋書店で購入 初めて手に取ったのは、原宿の裏にある図書館の書庫。 高校生だった私は青春特有のなんだかもやもやした感情をもてあまして、よく書庫にこもっていた。 書庫のハシゴに腰をかけてパラパラ読んでいくうちに、自分の今の生活がいかにさま…