書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

紀伊國屋書店ピクウィック・クラブ

『バレエ・メカニック』津原泰水(早川書房)

→紀伊國屋書店で購入 「日本の正統派幻想耽美小説にしてハードSF小説」 ここ最近、津原泰水の青春ものの文庫化が相次ぎ、つい『ペニス』とか『妖都』のような耽美怪奇を忘れてしまっていた。本当にごめんなさい。『バレエ・メカニック』を読んではっきりと…

ブックレット掲載:第二回

ブックレット配信、第二回です。 概要に関しては、 第一回の記載に詳しく書いてあります。 今回の掲載でヨーロッパは終わり、 そこにアジアの国々が続きます。 最終ページのインドはその先頭です。 他のアジア諸国の顔ぶれは次回をご期待下さい。 ◎PDFを開く…

『世界の果てのビートルズ』ミカエル・ニエミ(新潮社)

→紀伊國屋書店で購入 「ターンテーブルで踊るほろ苦い青春」 今大会、スウェーデンから唯一出場しているのがミカエル・ニエミ。そもそも、スウェーデンという名前はよく聞くけれど、実際にはどんな国なのかあまり分からないのではないだろうか。洗練されたデ…

ブックレット掲載:第一回

(ごく一部で)ご要望の多かった、 ブックレットの内容を公表致します。 PDF形式で掲載するので、 4月に新宿まで来られそうもない方や ラインナップが気になって夜も眠れない方は こちらをご覧下さい。 文庫サイズに製本された版は、 紀伊國屋書店新宿本店2…

解説者による戦力分析:新刊JP山田さん

「解説者による戦力分析」の記念すべき第一回は、前回フェア「対決! 共鳴し合う作家たち」の頃からお世話になっている新刊JP編集部の山田さんにお越し頂きました。山田さん、よろしくお願い致します。 ──まず、先日ようやく完成したブックレットをお渡しさ…

『ハルーンとお話の海』サルマン・ラシュディ(国書刊行会)

→紀伊國屋書店で購入 「物語る力を解放せよ!」 今回取り上げる選手はインド代表の『ハルーンとお話の海』。著者は二十世紀を騒がせた本として有名な『悪魔の詩』を書いたサルマン・ラシュディである。外国文学を多少なりとも好きな人は知っていると思うが、…

ブックレット完成!

おや? おやおやおや? あ! ワールド文学カップのブックレットだ!! おおー。 取り上げる650点の文学全点の推薦コメントを掲載した、 数量限定ブックレットが完成致しました。 全部でなんと64ページ! 4月1日よりフェア会場にて無料配布致します。 ご期待…

『昼が夜に負うもの』ヤスミナ・カドラ(早川書房)

→紀伊國屋書店で購入 「とうとう書かれたアルジェリアの物語」 今回採り上げるのはアルジェリア代表として参戦したヤスミナ・カドラ。アルジェリアの文学を誰かに代表させようとすると、どんな作家であれどうしてもカミュより先に名前を挙げることはできなく…

ピクウィック座談会(後編)

後編のテーマとなるのは残る二つのセクション、 「往年の名選手たち」と「日本文学代表選抜会」。 こちらは「ワールド文学カップ」とは異なり、 文庫本に限定してそれぞれ156冊を選び出したセクションです。 その選書にまつわる秘話の数々を、 ピクウィック…

ピクウィック座談会(前編)

4月1日開始の第二回フェア、その選書内容公開に先駆けて、 次回フェアについてメンバーで語った座談会を敢行致しました。 今度のフェアは、「ワールド文学カップ」、「往年の名選手たち」、 「日本文学代表選抜会」と大きく三つのセクションに分かれており、…

ワールド文学カップ開催の辞

世界文学。この言葉に秘められている奇跡めいた響きにお気付きでしょうか。例えば世界が一つの大陸であったなら、例えば人々が皆同じ言葉を話していたなら、例えば人々の肌の色が皆同じであったなら、例えば人類が文字を扱うことを知らなかったなら、文学と…