書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

2008-01-15から1日間の記事一覧

第1位 『博士の愛した数式』 小川洋子

→紀伊國屋書店で購入 (新潮社/税込1,575円) あらかじめ失われることが前提の物語は、おとぎ話というにはあまりに切なく暖かい。毎日記憶がリセットしてしまう老数学者と,そこに通うことになった家政婦の私、阪神タイガースファンの息子10歳。3人で過ごし…

第2位 『クライマーズ・ハイ』 横山秀夫

→紀伊國屋書店で購入 (新潮社/税込1,649円) 18年前の日航機墜落事故、新聞社での紙面づくり、親子の葛藤を通じ、男の人生とは何か?横山秀夫氏の答がここにあります。仕事に、親子関係に、そして人生に少し疲れた方にこそ是非お薦め。 〔本町店・百々典孝…

第3位 『重力ピエロ』 伊坂幸太郎

→紀伊國屋書店で購入 (新潮社/税込1,575円) 秩序に対して人はどうあるべきか。なんて、そんな重いことまでも軽く書き上げてしまったすごい小説。主人公と犯罪によって生まれた弟と父と亡くなった母の家族の絆がとてもあたたかい。スタイリッシュでユーモ…

第4位 『デッドエンドの思い出』 よしもとばなな

→紀伊國屋書店で購入 (文藝春秋/税込1,200円) 正直、よしもとばななに興味は無かった。実のところこの本を読むつもりも全く無かった。ある書評の一文を目にするまでは。「“ベストセラー作家”というつまらない理由だけで彼女の本を読んでいない人も、この…

第5位 『間取りの手帖』 佐藤和歌子

→紀伊國屋書店で購入 (リトル・モア/税込997円) こんな間取り見たことない!!とりあえず、めくって見て下さい。ほんとに変な間取りばかりです。しかも、そのすべてがこの世に実在するのでびっくり!まず部屋を想像して、人が住んでいると思うとおもしろ…

第6位 『陽気なギャングが地球を回す』 伊坂幸太郎

→紀伊國屋書店で購入 (祥伝社/税込879円) 人間嘘発見器、演説名人、天才スリ、精密体内時計。こんな4人が集まれば、そりゃ銀行も襲うでしょ。スカッとしたい方はこれしかおすすめできません。俺も仲間に入れてくれ! 〔本町店・百々典孝〕 やっと時代が伊…

第7位 『14歳からの哲学』 池田晶子

→紀伊國屋書店で購入 (トランスビュー/税込1,260円) 幼い頃「わたしは何者だろう…?」「私って、自分って何だろう」と思っていたことを強烈に思い出した。答えはないけれど、だからこそ考えることが大切だと教えてくれました。自分を崇める本、ココにあり…

第8位 『会社はこれからどうなるのか』 岩井克人

→紀伊國屋書店で購入 (平凡社/税込1,680円) 経済書を読んで、久し振りにすっきりとした、明るい気持になった。少し長い時間の流れのなかで、経済や会社の現在と未来を考える、このような本が今まであまりに少なかったように思う。著者は理論経済学者であ…

第9位 『いま、会いにゆきます』 市川拓司

→紀伊國屋書店で購入 (小学館/税込1,575円) まるで1冊の本が長いラブレターのように、切なかった。この気持ちを他の人とも共有したい、そう強く感じたので選びました。誰かを大切に想うこと、想われることの尊さ、素晴らしさを感じずにはいられない作品で…

第10位 『無名』 沢木耕太郎

→紀伊國屋書店で購入 (幻冬舎/税込1,575円) 我々は父のことをどれくらい知っているだろうか。父の父としての面しか見ていないのではないだろうか。著者は父が残した俳句の中に、今まで知らなかった姿を見出し、父の原点に、そして自らの原点に立ち帰る。…

第11位 『FLY,DADDY,FLY』 金城一紀

→紀伊國屋書店で購入 (講談社/税込1,239円) “痛快”とはまさにこのことか!と、この本を読んで感じました。中年男性の、それもしょうもない男性が家族のため体を張って戦う姿がなんとも涙をそそってしまう。(おかし涙も!!)また、とりまく少年達がなん…

第12位 『輝く日の宮』 丸谷才一

→紀伊國屋書店で購入 (講談社/税込1,890円) これぞ大人の小説!丸谷才一の集大成とも言うべき傑作。思わず拍手喝采したくなるシーンや思考の淵に落とされる話が次から次に展開。教養とムダ知識が混ざり合い、読む者に新しい世界を聞いてくれる。久しぶり…

第13位 『捨てるな、うまいタネ』 藤田雅矢

→紀伊國屋書店で購入 (WAVE出版/税込1,365円) 兎に角“一目惚れ”─これがこの本を手にした理由である。通勤電車でも手に馴染む判型、紙質、少々歪んだタイトル・・・全てに「ピン!」と来てしまった。ページを開けばカラー写真満載、手書きイラスト多数、本文…

第14位 『シービスケット』 ローラ・ヒレンブランド

→紀伊國屋書店で購入 (ソニー・マガジンズ/税込1,890円) 自転車修理工からのたたき上げの馬王。謎めいた野生馬馴らしの寡黙な調教師、片目が不自由な騎手、そして脚の曲がった小さな馬シービスケット。登場人物の設定だけで涙があふれ出そうな話。競馬を…

第15位 『150cmライフ。』 たかぎなおこ

→紀伊國屋書店で購入 (メディアファクトリー/税込924円) 150cmだっていいじゃない!!背が低いとなにかと不自由。でも背が低いとなにかと得をする…。低い目線で見る日常生活。ブーツをはくだけで見る世界が変わったり、エスカレーターで上の段になって背…

第16位 『永遠の出口』 森 絵都

→紀伊國屋書店で購入 (集英社/税込1,470円) 主人公の小学校から高校までのあらゆる思い出がつまった一冊。それは女性の読者ならば、皆自分のことが書かれているように感じることでしょう。主人公と一緒に今までの自分を振り返るきっかけになるはずです。…

第17位 『ZOO』 乙一

→紀伊國屋書店で購入 (集英社/税込1,575円) 短編集というより、傑作集です。私はこの『ZOO』を読み終わったあとに、「すごすぎる!」と深くうなずいてしまいました。ミステリーだけではなく、笑える話もあるんです。乙一を知っている人にも、 「乙一って…

第18位 『ダーリンは外国人』 小栗左多里

→紀伊國屋書店で購入 (メディアファクトリー/税込924円) 外国人との生活ってこんなに楽しいの!!?こんなダーリンを私にも!!ってつい思っちゃった一冊でした。とにかく絵がかわいい!!内容も笑えちゃう!!読んでハッピーになれる事間違いなしです。 …

第19位 『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午

→紀伊國屋書店で購入 (文藝春秋/税込1,949円) 驚きました!やられました。面白すぎ。タイトルも話の流れもすごくスマートで奥深い。登場人物の魅力も充分。これを読まずして何を読む!?生きる希望が、生きる意味が、生きる価値が、そして生きる勇気があふ…

第20位『理系白書』 毎日新聞科学環境部

→紀伊國屋書店で購入 (講談社/税込1,575円) 「理系人への応援歌」これがこの本のモチーフ。モノづくりで生きてきた日本経済を支えてきたのは主に理系の科学技術者。しかし実際は文系が主導してきた日本社会。そして子供の理科離れ…。そんな時ノーベル賞連…

第21位 『バカの壁』 養老孟司

→紀伊國屋書店で購入 (新潮社/税込714円) タイトルのわりに内容が硬くて読みにくそう?「バカの壁」をつくらず是非読んでみて下さい。自分がいかに知ってるつもりで生きてきたかわかります。がこの本の中にはあります。 〔京橋店・総務担当〕 →紀伊國屋書…

第22位 『忘れ雪』 新堂冬樹

→紀伊國屋書店で購入 (角川書店/税込1,680円) どうして女は何年もの間、一人の男を思い続けていられるのだろうか。どうして男は命をかけてまで、一人の女を探し続けるのだろうか。どうして人はこれほどまで人を愛するのだろうか。そう感じずにはいられな…

第23位 『光ってみえるもの、あれは』 川上弘美

→紀伊國屋書店で購入 (中央公論新社/税込1,575円) 本を読んでいると音楽が流れてくる。そんな本はあるものだと思う。この本を読んでいて流れてきたのは、ブルーハーツの「夕暮れ」だった。登場してくる人達1人1人がそれぞれバランスをとりながら毎日を過…

第24位 『ナショナリズムの克服』 姜尚中、森巣博

→紀伊國屋書店で購入 (集英社/税込735円) 気鋭の政治学者姜尚中氏と、気鋭の博打渡世人森巣博氏の対話から、日本が、世の中が見えてしまう。ふたりの痛快かつ真剣なやり取りで、ナショナリズム克服の可能性が面白く手軽に読めてしまう。テーマは決して軽…

第25位 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 J.D.サリンジャー、村上春樹訳

→紀伊國屋書店で購入 (白水社/税込1,680円) 訳者の村上春樹氏が語っているようにこの本はむしろ大人になってしまったひとにこそ読んでほしい一冊です。大人になる過程で失ったものをホールデンは僕たちに呼び覚まさせてくれます。そしてその代償として何…

第26位 『ららら科學の子』 矢作俊彦

→紀伊國屋書店で購入 (文藝春秋/税込1,890円) 「殺人未遂に問われ、中国に密航した彼。30年ぶりに還ってきた東京で彼が見たものは。」手塚治虫・星新一・ロバート・A・ハインライン「夏への扉」…あの頃沢山の作家たちが来るべき未来を夢みて、想像して…

第27位 『超短編アンソロジー』 本間 祐・編

→紀伊國屋書店で購入 (筑摩書房/税込756円) カフカ、イソップ、ランボー、川上弘美に村上春樹、内田百聞に芥川…。古今東西から集められた短い短いお話。本当に「あっ!!」という間に読めてしまう短編ばかり。どこから読んでも面白い。さてカップラーメン…

第28位 『不味い!』 小泉武夫

→紀伊國屋書店で購入 (新潮社/税込1,365円) 各地を廻って不味いものに出合った。本当に不味い。うんー、こんなに不味いものが沢山あるとは。小泉先生の不味さの薀蓄が満載。あまりの不味さに笑えます。 〔札幌本店・悦子〕 →紀伊國屋書店で購入

第29位 『ケータイを持ったサル』 正高信男

→紀伊國屋書店で購入 (中央公論新社/税込735円) 果たして、「人間らしさ」とは何か?現代日本社会をユニークな視点で斬りこむ快作。 〔新宿南店・二宮新一〕 →紀伊國屋書店で購入

第30位 『a piece of cake』 吉田浩美

→紀伊國屋書店で購入 (筑摩書房/税込1,680円) あ、違います。ケーキの本じゃありません。小説あり、写真集あり、絵本あり…クラフト・エヴィング商會が作った12冊の小さな本が主役です。小さいながらも、ちょっと思いもつかないような、素敵な世界が楽しめ…