ごあいさつ
五月祭で何か面白いことがしたいと思い、東大にふれてもらうという五月祭のコンセプトの中で人々に興味を持ってもらえることは何なのだろうと考えたとき、「本」と東大生というのは関わりの深いもので本を通して東大生の本質を捉えることができるのではないかと思い、この企画を行いました。
本を借りるとき、100人には単純に、「あなたのおすすめの本を貸してください。」としか言っていません。
そう言われたときに100人の東大生はいったいどんな本を差し出すのか、そこに一つの東大の縮図が見えるのではないかと思っています。
そんな企画を今回、書評空間内の1つのコーナーにすることができました。
100冊のリストとコメントを見て、少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。

東京大学 農学部 3年 賈 一丁

2011年07月11日

『寝ながら学べる構造主義』内田樹(文春新書)

寝ながら学べる構造主義
内田樹

法学部・男性

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寝ながら学べる構造主義

1.この本との出会いはいつですか?

1年生の冬に、当時入っていたストリートダンスサークルの理系の友人に勧められて出会いました。

2.どんな内容の本ですか?

一見とっつきにくい構造主義というものについて、とてもわかりやすく解説した本です。
構造主義は、学問上の概念というよりは私たちの思考方法を規定している現実的な概念です。
大学でものを考えるに当たり、知っておいて損はない内容です。

3.この本のどういうところが好きですか?
(抽象的にでも具体的にでもいいです)

本来は難解なはずの概念をわかりやすく説明してくれているところ。
「ふむふむ」と頷きながらどんどん読み進められてしまうところ。

4.この本からどのような影響を受けましたか?

ものごとを考えるときに、構造主義的な偏見を理解することができるようになりました。
例えば常識かもしれませんが、本にもあった例として「我々は日本人だ、というような国民概念は近代の産物であり、近代より前の人達は全く国民概念を持っていなかったにも拘わらず、私たちは神話や伝記などの力を借りてあたかも有史以来その国がずっと存在していたかのように捉えてしまっている」ということなどです。

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