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2006年12月20日

『夢に日付を!~夢実現の手帳術~』渡邉美樹(あさ出版)

渡邉美樹の夢に日付を!—夢実現の手帳術 →bookwebで購入

 著者は、居食屋「和民」チェーン店をはじめとするワタミグループを作り上げた今をときめく実業家である。著者の主張は、タイトルに端的に要約されている。すなわち、夢を、漠然としたものではなく、いつまでに実現するという期限付きで持ちなさいと勧めている。そして、この期限までに夢を実現するために、自分はこうしてきたという体験に基づいた考えを述べている。さすが夢を達成した人だけに迫力がある。

 この本で特に印象に残ったことは、期限付きの夢に向かって具体的に行動するために勧めている次の指針である。すなわち、

(1)重要で緊急を要すること、
(2)重要だが緊急を要しないこと、
(3)重要ではないが緊急なこと、
(4)重要ではなく緊急でもないこと

のうち何が大切かというと、(2)を行う時間の確保だという。

 これを読んだとき、目から鱗が落ちる思いがした。私たちは忙しい。いつかはちゃんとやらなければならないと思っている事柄があっても、次々と降りかかる火の粉を払うように、日々の緊急の仕事に追われてしまう。これを続けていたのでは、本当にやりたいことは、いつになったらできるかわからない。

 これに対して、この本の著者は言う。無理をしてでも、本当にやりたいことをやる時間を定期的に確保しなさい。その残りの時間で緊急を要することをこなせばよい。そして、実際に、手帳の中に、この時間を1年先まで書き込んでしまいなさいと言う。

 若いころ勤めていた研究所の先輩で、いつも国際会議の投稿原稿を締め切りぎりぎりに仕上げる人がいた。徹夜に近い状態で頑張り、綱渡りのように仕上げて投稿する。私は、隣で見ていて、もっと早くから準備を始めればよいのにと思ったものだが、本人は反省する様子はない。投稿を終えてから、「あー、今回も有効に時間を使えた」というのが、その人の口癖であった。今にして思えば、緊急で重要なことは残った時間にやるという本書の勧めと同じことをやっていたのかもしれない。
 
 私自身も、この本の勧めに従ってやってみようと思い、以前から勉強したかった新しいプログラミング言語の学習の時間を定期的に確保するようにしている。眠い日が続いているが、やはり、新しいことを学習するのは楽しい。

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