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2010年05月28日

世界ランキング

皆様大変長らくお待たせ致しました。
一時は永遠に続くかとも思われた集計もようやく終了し、
いよいよランキングを発表する準備が整いました。
集計方法は例によって文庫本1冊=1ポイント、
単行本1冊=3ポイントとしています。

初めての栄冠は誰の手に?
さあ、今ここに、
ワールド文学カップ世界ランキングを公表致します!


ワールド文学カップ世界ランキング
集計期間:4/1~5/17


【ワールド文学カップ世界ランキング】
第1位 130pt エロスの大国フランス
第1位 130pt 子ども心の国ドイツ
第3位 123pt 短篇小説ランドアイルランド
第4位 118pt 反逆の国アメリカ
第5位 117pt 狂気の温床フランス
第6位 110pt 笑いの帝王イングランド
第7位 107pt ウリポを生んだフランス
第8位 105pt バベルの図書館アルゼンチン
第9位 103pt 魔法の右足コロンビア
第10位 100pt すべりまくりウクライナ
第11位 99pt 言語の国ハンガリー
第12位 95pt 禁じられたチェコ
第13位 90pt Road to 2014 現代日本
第14位 87pt ロマンスの宝庫イングランド
第15位 83pt カルヴィーノ万歳イタリア
第16位 81pt カテナチオイタリア
第16位 81pt 諸外国の文学:タイ
第18位 78pt 怪奇の源泉イングランド
第19位 76pt 解放されたいロシア
第20位 75pt フーリガンだらけアルゼンチン
第21位 69pt 驚異の2トップキューバ
第22位 68pt アメリカ最先端
第23位 64pt 戦争に次ぐ戦争アメリカ
第24位 60pt 郷愁を誘うイラン
第25位 59pt 抑圧されたアフガニスタン
第26位 56pt 異物との遭遇ポーランド
第27位 55pt 神と悪魔の宿るドイツ
第28位 54pt 欧阿の狭間でアルジェリア
第28位 54pt 葛藤せめぎ合うイスラエル
第28位 54pt 文明の衝突するインド
第28位 54pt 世界に伝わるポルトガル
第32位 52pt 加速していくスコットランド
第33位 51pt ザ・ルーツ ナイジェリア
第34位 49pt ロシア黄金時代
第35位 47pt 酒と妖怪の国中国
第35位 47pt 細く長くチリ
第37位 43pt 窒息する土地アメリカ南部
第38位 42pt ムーサよ語れギリシャ
第39位 39pt 開催国南アフリカ
第40位 37pt できるだけカフカ集成
第41位 36pt 死んでも蘇るメキシコ
第42位 35pt 19世紀末オーストリア
第43位 33pt 劇場としてのドイツ
第44位 31pt 諸外国の文学:カナダ
第45位 30pt 諸外国の文学:アルバニア
第45位 30pt 諸外国の文学:ルーマニア
第47位 27pt 悪女の巣窟フランス
第47位 27pt 諸外国の文学:トルコ
第49位 23pt 諸外国の文学:フィンランド
第50位 22pt 諸外国の文学:ウェールズ
第51位 19pt 芸術と頽廃の国オランダ
第52位 18pt 諸外国の文学:オーストラリア
第53位 15pt 諸外国の文学:ベトナム
第54位 14pt 諸外国の文学:ウルグアイ
第55位 12pt 1930年代スペイン
第55位 12pt 諸外国の文学:グアテマラ
第55位 12pt 諸外国の文学:コンゴ共和国
第55位 12pt 諸外国の文学:トリニダード・トバゴ
第55位 12pt 諸外国の文学:ブルガリア
第55位 12pt 諸外国の文学:ペルー
第61位 9pt 諸外国の文学:エルサルバドル
第61位 9pt 諸外国の文学:セネガル
第61位 9pt 諸外国の文学:モロッコ
第64位 6pt 諸外国の文学:エジプト
第65位 5pt 諸外国の文学:スリランカ
第65位 5pt 諸外国の文学:デンマーク
第67位 4pt 諸外国の文学:ベルギー
第68位 3pt 諸外国の文学:スウェーデン
第68位 3pt 諸外国の文学:ニュージーランド
第68位 3pt 諸外国の文学:仏領マルティニーク

【得点王】
57冊 ミヒャエル・エンデ『モモ』
   (所属チーム 子ども心の国ドイツ)

【MVP】
ラッタウット・ラープチャルーンサップ『観光』
(所属チーム 諸外国の文学:タイ)

ご覧の通り、記念すべき第一回ワールド文学カップの栄冠は、130ポイントずつを叩き出した「エロスの大国フランス」と「子ども心の国ドイツ」の2チームが同着にて獲得することとなりました。なんたる接戦! 10位までの各チームがもれなく100ポイント以上を獲得していることにも、開催者自身舌を巻きました。売上冊数が最も多かったのはエンデの『モモ』(57冊)で、この本がこんなにも多くの人の手に渡ったことを心から嬉しく思います。MVPに選出したのはたった一人で「諸外国の文学:タイ」を牽引したラッタウット・ラープチャルーンサップ。他にも選出にふさわしい選手は多すぎるほど沢山いましたが、『観光』が叩き出した27冊という売上冊数は、このブログやTwitterなどを通じて多くの方と共有することができた興奮の象徴とでも呼ぶべきものです。内容の素晴らしさだけでなく、その伝播する過程の素晴らしさが受賞の理由となっています。


以下は、各ベストイレブンの発表です。「ワールド文学カップ」は獲得ポイント数の上位11名を、全て文庫で統一した「往年の名選手たち」と「日本文学代表選抜会」は売上冊数の上位11名を選出しています。第1位に輝いた選手のみがフォワードとして登録されており、2位から11位まではピクウィック・クラブが恣意的にポジション設定をしました。


【ワールド文学カップベストイレブン】
FW:ラッタウット・ラープチャルーンサップ『観光』
MF:レーモン・クノー『文体練習』
MF:A・C・スウィンバーン『フロッシー』
MF:ミヒャエル・エンデ『モモ』
MF:ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』
MF:フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』
DF:ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』
DF:エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』
DF:ルイス・キャロル『スナーク狩り』
DF:アンドレイ・クルコフ『ペンギンの憂鬱』
GK:ピエール・モリオン『閉ざされた城の中で語る英吉利人』

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【往年の名選手たちベストイレブン】
FW:ジョージ・オーウェル『一九八四年』
MF:テッド・チャン『あなたの人生の物語』
MF:サキ『サキ短編集』
MF:ニコルソン・ベイカー『中二階』
MF:ポール・ヴァレリー『ムッシュー・テスト』
MF:エイミー・ベンダー『燃えるスカートの少女』
DF:アラン・シリトー『長距離走者の孤独』
DF:ロバート・A・ハインライン『夏への扉』
DF:J・K・ユイスマンス『さかしま』
DF:J・D・サリンジャー『フラニーとゾーイー』
GK:カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』

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【日本文学ベストイレブン】
FW:円城塔『Self-Reference ENGINE』
MF:久生十蘭『久生十蘭短篇選』
MF:小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
MF:夢野久作『瓶詰の地獄』
MF:横光利一『上海』
MF:尾崎翠『第七官界彷徨』
DF:大江健三郎『性的人間』
DF:古井由吉『野川』
DF:武田百合子『犬が星見た』
DF:色川武大『怪しい来客簿』
GK:町田康『告白』

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さあ、いよいよお別れの時が近づいてまいりました。
最後に、今回の大会で販売することのできた書籍の冊数を掲示したいと思います。


ワールド文学カップ:2525冊
往年の名選手たち:1633冊
日本文学代表選抜会:2084冊
読書案内:177冊

総計:6419冊


「文学は売れない」という出版業界全体で唱えられている文句がまやかしでしかなく、「活字離れ」という言葉が政治家の詭弁に過ぎないことは、ここに端的に表れていると思います。ピクウィック・クラブが証明したかったこと、それを証明してくれた沢山の方々に、ここに記して感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

ワールド文学カップはこれにて閉幕となりますが、ピクウィック・クラブは次のフェア開催に向けて既に動きはじめています。とはいえ毎度のことながら準備に異常に時間がかかるので、気長にお待ち頂ければ幸いです。ご期待下さい。

2010年05月16日

売上ランキング:第六週

長らく更新を怠ってしまいましたが、
今週もこの瞬間がやって参りました!
週間ランキング、最終週の発表です!!

■ワールド文学カップ世界ランキング集計方法
参加している作品の売上冊数を文庫本1冊=1ポイント、単行本1冊=3ポイントとしてそれぞれの所属チームの得点を集計し、世界ランキングを決定致します。 ランキングは毎週、一週間の売上を集計して「今週のランキング」として発表(「往年の名選手たち」「日本文学代表選抜会」は別枠にて発表)。会期終了の5月17日以降に最終的なランキングを発表する予定です。

選手たちが続々と出場停止(売切)となってピッチを離れる中、
最後まで闘い抜くのはどこのチームなのか!?
今週は選手層の厚さが試されるランキングとなりました!


売上ランキング(第六週)
集計期間:5/6~5/12


【ワールド文学カップ】
第1位 22pt ウリポを生んだフランス
第1位 22pt 魔法の右足コロンビア
第1位 22pt 笑いの帝国イングランド
第4位 19pt 禁じられたチェコ
第5位 18pt バベルの図書館アルゼンチン
次点 子ども心の国ドイツ、狂気の温床フランス

【得点王】
8冊 ミヒャエル・エンデ『モモ』
   (所属チーム:子ども心の国ドイツ)
8冊 エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』
   (所属チーム:子ども心の国ドイツ)

【往年の名選手たち】
第1位 15pt ジョージ・オーウェル『一九八四年』
第2位 5pt アラン・シリトー『長距離走者の孤独』
第2位 5pt テッド・チャン『あなたの人生の物語』
第2位 5pt ポール・ヴァレリー『ムッシュー・テスト』
第2位 5pt ルネ・ドーマル『類推の山』

【日本文学代表選抜会】
第1位 8pt 小島信夫『残光』
第2位 6pt 円城塔『Self-Reference ENGINE』
第2位 6pt 稲垣足穂『一千一秒物語』
第4位 5pt 夢野久作『瓶詰の地獄』
第4位 5pt 中島敦『李陵・山月記』
第4位 5pt 町田康『告白』

なんと同着一位が3チーム、それもこれまでのランキングでも常連だった三つのチームが堂々のランクインを果たしました! 「ウリポを生んだフランス」では『文体練習』の変幻自在なパスを、これまた変幻自在な『麗しのオルタンス』が受け、さらにそこへ『さまざまな空間』が駆け込んでくるという猛襲ぶりを発揮しております。「魔法の右足コロンビア」はどこからでもシュートを放つ『百年の孤独』がその名にそぐわぬチームメイト置き去りプレイで駆け上がり、ホルヘ・フランコは相変わらずの棒立ちっぷりです。「笑いの帝国イングランド」ではなんと『スナーク狩り』が一人で12ptを叩き出す荒技を披露、『ボートの三人男』と『比類なきジーヴス』のどうしようもないイギリス紳士コンビは後列からチームメイトにエールを送っています。4位につけたのはここにきて初登場の「禁じられたチェコ」。『存在の耐えられない軽さ』の小難しい議論をしていたかと思ったらいつの間にか前に進んでいるというフェイントが多用され、心ならずも教養が身についてしまった『あまりにも騒がしい孤独』がクンデラの話をスルーしながら特攻をかけてくるという恐ろしいコンビネーションが功を奏しました。第5位はボルヘス、「バベルの図書館アルゼンチン」です。ポスターになった実力は伊達じゃない! とうとう花を咲かせた『伝奇集』が『創造者』と『砂の本』、さらに『エル・アレフ』をひっさげて、ディフェンダーを発狂寸前に追い込む重厚すぎる攻撃を繰り広げております。

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今大会の閉幕は5月17日の16時、
実質、明日16日がゆっくりとご覧頂ける最後の日となります。
先日重版の刷り上がったブックレットも
まだ若干の残りがございます!
紀伊國屋書店新宿本店2階中央催事場に、
全速力でお越し下さい!!

2010年05月07日

売上ランキング:第五週

ゴールデンウィークも終わり、皆様いかがお過ごしでしょうか。
5月17日の会期終了もいよいよ迫ってきたワールド文学カップ、
今回とその次の集計で週間ランキングの発表はおしまいです。

■ワールド文学カップ世界ランキング集計方法
参加している作品の売上冊数を文庫本1冊=1ポイント、単行本1冊=3ポイントとしてそれぞれの所属チームの得点を集計し、世界ランキングを決定致します。 ランキングは毎週、一週間の売上を集計して「今週のランキング」として発表(「往年の名選手たち」「日本文学代表選抜会」は別枠にて発表)。会期終了の5月17日以降に最終的なランキングを発表する予定です。

今回の集計期間は4月29日から5月5日まで、
そう、黄金週間をすっぽり包み込む集計となりました。
貴重な休日を賭して新宿までお越し下さった方が多かったようで、
異例の売上を叩き出すことができました。記して感謝を申し上げます。

と、落ち着いた雰囲気で書くのもここまで。
さあさあ、ランキングの発表です!!


売上ランキング(第五週)
集計期間:4/29~5/5


【ワールド文学カップ】
第1位 37pt 子ども心の国ドイツ
第2位 35pt エロスの大国フランス
第3位 28pt 短篇小説ランドアイルランド
第4位 27pt すべりまくりウクライナ
第4位 27pt Road to 2014 現代日本
次点 解放されたいロシア、狂気の温床フランス、反逆の国アメリカ

【得点王】
14冊 ミヒャエル・エンデ『モモ』
   (所属チーム:子ども心の国ドイツ)

【往年の名選手たち】
第1位 15pt ニコルソン・ベイカー『中二階』
第2位 12pt アラン・シリトー『長距離走者の孤独』
第3位 11pt テッド・チャン『あなたの人生の物語』
第4位 9pt ジョージ・オーウェル『一九八四年』
第5位 8pt エイミー・ベンダー『燃えるスカートの少女』
第5位 8pt フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

【日本文学代表選抜会】
第1位 10pt 円城塔『Self-Reference ENGINE』(※)
第2位 9pt 久生十蘭『久生十蘭短篇選』
第2位 9pt 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
第3位 7pt 中勘助『銀の匙』
第3位 7pt 谷川俊太郎『夜のミッキー・マウス』

「前週のランキングが何の参考にもならない」と書き続けて幾ばくか、とうとうディフェンディング・チャンピオンが誕生しました! 『モモ』と『飛ぶ教室』の破壊力は衰えることを知らず、さらに『ふたりのロッテ』と『はてしない物語』が二列目から得点を量産、2トップならぬ4トップとも言える布陣で反則に近いパフォーマンスを披露しています。2位につけたのは「エロスの大国フランス」、予想を裏切り続けるランキングに常連として君臨する数少ないチームの一つです。『閉ざされた城の中で語る英吉利人』がエースらしい活躍を見せ8得点を挙げているものの、バタイユの『空の青み』はそれを上回る堂々の10得点、どんな変態も避けて通るバタイユとマンディアルグの二人組はディフェンダーを寄せ付けません。「短篇小説ランドアイルランド」はそれぞれ短篇小説賞の名前ともなっているフランク・オコナーとウィリアム・トレヴァーが大活躍、系譜に連なる流れるようなパス回しを受けたクレア・キーガンもゴールを貫き続けています。注目したいのは同着4位となった2チーム。「すべりまくりウクライナ」は「ゆるキャラ」ミーシャを擁する『ペンギンの憂鬱』が謎の大爆発、憂鬱症を患ったペンギンがうなだれたままゴールへと突き進む姿は涙なしには観られません。そこに続くのは「化け猫」ベゲモートを擁する『巨匠とマルガリータ』、さらにはカバコフ夫妻の『プロジェクト宮殿』。稀代のファンタジスタたちがトリッキーすぎるプレイで観客を魅了し続けています。「Road to 2014 現代日本」では『後藤さんのこと』(※)のみならず『このあいだ東京でね』と『肝心の子供』が爆発、世界とも十分に闘える力を観衆に見せつけてくれています。


『Self-Reference ENGINE』のサイン本はこの集計期間中に完売となりました。現在の在庫にはサインはございません。「Road to 2014 現代日本」にエントリーしている『後藤さんのこと』のサイン本には、若干ですがまだ在庫がございます。

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今大会もいよいよ閉幕が迫ってまいりました。
ワールド文学カップは5月17日の夕方16時まで、
紀伊國屋書店新宿本店2階中央催事場にて開催中です!
まだブックレットを入手していない方は、
今すぐ全速力で新宿へ!

2010年05月01日

売上ランキング:第四週

先日「途中経過」を発表した舌の根も乾かぬままですが、
週間ランキングの発表も忘れてはいけません。
折り返し地点とも言える第四週のランキングです!

■ワールド文学カップ世界ランキング集計方法
参加している作品の売上冊数を文庫本1冊=1ポイント、単行本1冊=3ポイントとしてそれぞれの所属チームの得点を集計し、世界ランキングを決定致します。 ランキングは毎週、一週間の売上を集計して「今週のランキング」として発表(「往年の名選手たち」「日本文学代表選抜会」は別枠にて発表)。会期終了の5月17日以降に最終的なランキングを発表する予定です。

もはや前週のランキングが、
何の参考にもならないことが証明されつつある週間ランキング。
今週は以下の通りになりました!


売上ランキング(第四週)
集計期間:4/22~4/28


【ワールド文学カップ】
第1位 24pt 子ども心の国ドイツ
第2位 19pt アメリカ最先端
第2位 19pt 反逆の国アメリカ
第4位 18pt 狂気の温床フランス
第4位 18pt 言語の国ハンガリー
次点 ウリポを生んだフランス、ザ・ルーツナイジェリア

【得点王】
11冊 エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』
   (所属チーム:子ども心の国ドイツ)

【往年の名選手たち】
第1位 6pt アラン・シリトー『長距離走者の孤独』
第1位 6pt ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』
第1位 6pt アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』
第2位 5pt レフ・トルストイ『イワンのばか』
第2位 5pt サキ『サキ短編集』
第2位 5pt レーモン・クノー『地下鉄のザジ』

【日本文学代表選抜会】
第1位 14pt 円城塔『Self-Reference ENGINE』
第2位 8pt 古井由吉『野川』
第3位 7pt 安部公房『壁』
第3位 7pt 大江健三郎『性的人間』
第5位 6pt 吉田健一『金沢・酒宴』
第5位 6pt 色川武大『怪しい来客簿』
第5位 6pt 尾崎翠『第七官界彷徨』

皆様、ケストナーがとうとう爆発しました! 今まで『モモ』の陰に隠れていた『飛ぶ教室』が怒濤のゴールラッシュ、この2トップだけで何と20ptを叩き出しています。「8歳から80歳までの子どもたちへ」というケストナーの言葉が伝わったかのごとき得点力、この勢いを維持できれば、多くの人にとって世界は美しいものへと生まれ変わることでしょう。第2位には同着でアメリカの2チームがランクイン! 「アメリカ最先端」ではコーマック・マッカーシーの『ブラッド・メリディアン』が単独で12ptを上げ、ピンチョン、ナボコフ、パワーズも二列目から果敢にパスを送り出しています。「反逆の国アメリカ」ではサリンジャーとブコウスキーという超身勝手な二人がディフェンスラインをこじ開け、そこにダイベックとケルアックが割り込んでくるというほとんど乱闘に近いパフォーマンスを繰り広げました。第4位も同着で、「狂気の温床フランス」ではレーモン・ルーセルの『ロクス・ソルス』と『アフリカの印象』が文庫本なのに1500円越えというハンデを背負いながらもゴールを量産、「言語の国ハンガリー」ではこれまでも好調だったアンドレ・ケルテスの輸入写真集『On Reading』に加え、カリンティ・フィレンツの『エペペ』、エステルハージ・ペーテルの『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし』、アゴタ・クリストフの「悪童日記三部作」がバランス良く得点を上げました。

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ところで、先日の「途中経過」で紹介した「死のグループ」でスペインやオランダが苦戦している中、善戦しているのが「ザ・ルーツナイジェリア」。トリッキーなプレーで相手を驚かせたオコチャやカヌーのように、文学でもトリッキーな異次元小説を書いたチュツオーラが活躍を見せています。ただ彼のような選手だけだと、どうしても独善的なワンマンチームになりがち。それをうまくチームプレーとして昇華させているのがチママンダ・ンゴズィ・アディーチェの『アメリカにいる、きみ』です。今秋の国際ペン東京大会2010にも正式に招待されたアディーチェの書く小説は、これまでのアフリカ文学の概念を変えたものであり、今後のアフリカ文学の新しい基準となりうるものでもあります。夏には河出書房新社から新刊も出るようなので、大注目の選手です。

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国際ペン東京大会2010

アディーチェ来日の報は、クッツェーの翻訳者でもあるくぼたのぞみさんのホームページ「エスペランサの部屋」で紹介されておりました。

エスペランサの部屋

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2010年04月29日

総合ランキング途中経過 他

とうとう4月も下旬です!
以前から予告していた途中経過を、
ここに発表致します!

■ワールド文学カップ世界ランキング集計方法
参加している作品の売上冊数を文庫本1冊=1ポイント、単行本1冊=3ポイントとしてそれぞれの所属チームの得点を集計し、世界ランキングを決定致します。 ランキングは毎週、一週間の売上を集計して「今週のランキング」として発表(「往年の名選手たち」「日本文学代表選抜会」は別枠にて発表)。会期通算のランキングは、途中経過を4月下旬に、会期終了の5月17日以降に最終的なランキングを発表する予定です。

と思っていたものの、
今までのランキングをただ集計しても味気ないことは間違いない。
ということで今回の発表では週間ランキングとは趣向を変えて、
集計期間中ポイントを稼ぐことが出来なかった、
つまり売れていない国のランキングを公表致します!


今こそ注目!
売れていない国ランキング
集計期間:4/1~4/25


【ワールド文学カップ】
第1位 6pt 1930年代スペイン
第2位 7pt 芸術と頽廃の国オランダ
第3位 12pt 劇場としてのドイツ

サッカーではあれほどの勢いを見せるスペインが、何と売上ランキング最下位に! ヘミングウェイとキャパとリャマサーレスの三人のみが所属という、恐ろしいまでに偏ったラインナップが原因なのでしょうか。なかでもリャマサーレスの『狼たちの月』は一冊も売れていない! 円城塔さんがセンターフォワードに、国書刊行会樽本さんが左サイドバックに起用しているというのに、これでは申し訳が立ちません。第2位のオランダもサッカーでは「オレンジ軍団」の愛称を持つ常勝国。1位のスペインも同様ですが、この二国は幅の狭い棚、言わば「死のグループ」に属しています。オランダにはマキューアンやカミュといった強力な外国人助っ人選手も所属しているのですが、肝心のオランダ人作家の不在が痛手になっているのかもしれません。第3位は複数エントリーしているドイツの中でも、特に古典が多いラインナップ。ご来場される方のほとんどが既に読んでいる可能性もありますが、ゲルマン魂を見せて欲しいところです。


当たり前ですが、自分の好きな本は既に読んでいるからこそ好きになれるもの。この集計方式ではどうしても未読率の高い本が上位にのぼり、逆に有名な古典作品など既に多くの人の手に取られている本は、どれほどの名著でも下位に留まらざるを得ません。そこで、こんなものをご用意致しました。

じゃあーん。

その名も「ワールド文学カップ 特別観覧ご招待券」!!
裏返すと…。

じゃじゃあーん。

あなたの応援する国や作品への、
コメントを寄せるスペースとなっています!!
お書き頂いたコメントは会場内の掲示板に貼りつけます!

既に貼られている推薦コメントには、著名人の方々の名前がちらほら。
(※一般のお客様は個人情報をお書きにならないようお願い致します)

このチラシは会場入口付近、
「お客様ノート」の真横に常置しています。

用紙投函口に、ぽいっと投げ入れて頂ければ、
順次貼りつけさせて頂きます。

あなたの大好きな本、
多くの方に手に取ってもらいたい本を、
どしどしご投函下さいませ。

熱い推薦、お待ちしております!

2010年04月25日

売上ランキング:第三週

さあ、今週もこの時がやって参りました。
第三週のランキング発表です!
世界王者への道は長く険しく、
どの国が栄冠を手にするのか、
開催者も全く予想が立ちません!

■ワールド文学カップ世界ランキング集計方法
参加している作品の売上冊数を文庫本1冊=1ポイント、単行本1冊=3ポイントとしてそれぞれの所属チームの得点を集計し、世界ランキングを決定致します。 ランキングは毎週、一週間の売上を集計して「今週のランキング」として発表(「往年の名選手たち」「日本文学代表選抜会」は別枠にて発表)。会期通算のランキングは、途中経過を4月下旬に、会期終了の5月17日以降に最終的なランキングを発表する予定です。

第一週の王者「諸外国の文学:タイ」は
翌週には「エロスの大国フランス」に
その玉座を譲り渡すこととなりました。
果たして初めてのディフェンディング・チャンピオンは誕生しうるのか!?
ランキングは以下の通りになりました!


売上ランキング(第三週)
集計期間:4/15~4/21


【ワールド文学カップ】
第1位 34pt 魔法の右足コロンビア
第2位 25pt 短篇小説ランドアイルランド
第3位 21pt 郷愁を誘うイラン
第3位 21pt 諸外国の文学:タイ
第3位 21pt 笑いの帝王イングランド
次点 狂気の温床フランス、ザ・ルーツナイジェリア

【得点王】
9冊 ガブリエル・ガルシア=マルケス『エレンディラ』
   (所属チーム:魔法の右足コロンビア)
9冊 ミヒャエル・エンデ『モモ』
   (所属チーム:子ども心の国ドイツ)

【往年の名選手たち】
第1位 8pt ジョージ・オーウェル『一九八四年』
第2位 7pt テッド・チャン『あなたの人生の物語』
第2位 7pt サキ『サキ短編集』
第4位 6pt ロバート・A・ハインライン『夏への扉』
第4位 6pt カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』

【日本文学代表選抜会】
第1位 11pt 円城塔『Self-Reference ENGINE』
第2位 6pt 幸田文『台所のおと』
第2位 6pt 向田邦子『思い出トランプ』
第2位 6pt 武田百合子『犬が星見た』
第5位 5pt 矢川澄子『兎とよばれた女』
第5位 5pt 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』

とうとう振り抜かれた魔法の右足! 皆様、これが世界文学の旗手の実力です。今や必読書とも喧伝される『百年の孤独』は勿論のこと、『エレンディラ』と『予告された殺人の記録』も凄まじい勢いで得点をあげ、チームメイトのホルヘ・フランコは驚異の1トップの真価を後列からただ呆然と眺めるばかり。そして第2位につけたのは「短篇小説ランドアイルランド」。ベケットの不参加もなんのその、再評価の気運が高まるウィリアム・トレヴァーと新時代を告げるクレア・キーガンの単行本組に加え、フランク・オコナーとジェイムス・ジョイスも新しいエースたちにスルーパスを流し続けています。3位はなんと同着で三ヵ国がランクイン! 颯爽と抜けだしたイランはオマル・ハイヤームとサーテグ・ヘダーヤトという『ルバイヤート』コンビが独走、二列目からアシストを出し続けるシリン・ネザマフィの姿も輝いています。「笑いの帝王イングランド」では『スナーク狩り』が相変わらず好調です。そして復活した孤高のエース、ラッタウット・ラープチャルーンサップ! 『観光』に再び火がつき、初代王者の風格を漂わせるランクインとなりました。

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世界ランキングは一体どうなってしまうのか!?
気になる途中経過は近日中に発表予定です!

2010年04月17日

売上ランキング:第二週

波乱の結果となった最初の結果発表から、
早くも一週間が経過致しました!
第二週の集計結果をここに発表致します!

■ワールド文学カップ世界ランキング集計方法
参加している作品の売上冊数を文庫本1冊=1ポイント、単行本1冊=3ポイントとしてそれぞれの所属チームの得点を集計し、世界ランキングを決定致します。 ランキングは毎週、一週間の売上を集計して「今週のランキング」として発表(「往年の名選手たち」「日本文学代表選抜会」は別枠にて発表)。会期通算のランキングは、途中経過を4月下旬に、会期終了の5月17日以降に最終的なランキングを発表する予定です。

第一週のランキングは一旦リセットされ、
ここに発表するのは4月8日以降の集計結果のみとなります。
果たして王者はタイトルを防衛することができるのか?
気になるランキングは以下の通りです!


売上ランキング(第二週)
集計期間:4/8~4/14


【ワールド文学カップ】
第1位 21pt エロスの大国フランス
第2位 19pt 笑いの帝王イングランド
第3位 18pt 魔法の右足コロンビア
第4位 17pt 子ども心の国ドイツ
第4位 17pt バベルの図書館アルゼンチン
次点 狂気の温床フランス、文明の衝突するインド

【得点王】
10冊 ミヒャエル・エンデ『モモ』
   (所属チーム:子ども心の国ドイツ)

【往年の名選手たち】
第1位 8pt テッド・チャン『あなたの人生の物語』
第1位 8pt サキ『サキ短編集』
第1位 8pt ジョージ・オーウェル『一九八四年』
第4位 6pt カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
第5位 5pt ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』

【日本文学代表選抜会】
第1位 6pt 大江健三郎『性的人間』
第2位 5pt 中原中也『中原中也詩集』
第2位 5pt 色川武大『怪しい来客簿』
第2位 5pt 澁澤龍彦『高丘親王航海記』
第2位 5pt 澁澤龍彦『うつろ舟』


次点まで含めて、何と第一週のランキングに昇ったチームは全て姿を消し、全く新しいランキングが誕生致しました。第1位に登りつめたのは「エロスの大国フランス」。第一週の得点王『閉ざされた城の中で語る英吉利人』のみならず新たなエース『空の青み』が恐ろしい得点力を発揮、超攻撃的な2トップが完璧に機能し、この二作品だけで12ptを獲得しました。2位の「笑いの帝王イングランド」では『ボートの三人男』が一人で駆け上がり、『スナーク狩り』を中心とするルイス・キャロル三作品の二列目からの波状攻撃が得点を量産しています。コロンビアが3位につけているのは“魔法の右足”が縦横無尽に振り抜かれた結果。『百年の孤独』だけで12ptを叩き出しました。「子ども心の国ドイツ」では『モモ』が本領を発揮し得点王となる大活躍、『飛ぶ教室』も良いアシストをしています。同着4位の「バベルの図書館アルゼンチン」は大方の予想を裏切って『創造者』と『エル・アレフ』が爆発、不調のエース『伝奇集』を十分にサポートする結果となりました。

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どこまでも予想を拒むワールド文学カップ。
今後の動向が開催者自身不安でなりません。

2010年04月11日

売上ランキング:第一週

皆様大変長らくお待たせ致しました。
開催第一週の売上ランキングを
ようやくまとめることができましたので、
ここに公表させて頂きます。

■ワールド文学カップ世界ランキング集計方法
参加している作品の売上冊数を文庫本1冊=1ポイント、単行本1冊=3ポイントとしてそれぞれの所属チームの得点を集計し、世界ランキングを決定致します。 ランキングは毎週、一週間の売上を集計して「今週のランキング」として発表(「往年の名選手たち」「日本文学代表選抜会」は別枠にて発表)。会期通算のランキングは、途中経過を4月下旬に、会期終了の5月17日以降に最終的なランキングを発表する予定です。

それでは記念すべき第一回、今週のランキングです。


売上ランキング(第一週)
集計期間:4/1~4/7


【ワールド文学カップ】
第1位 30pt 諸外国の文学:タイ
第2位 25pt 反逆の国アメリカ
第3位 20pt ウリポを生んだフランス
第3位 20pt ロマンスの宝庫イングランド
第5位 19pt フーリガンだらけアルゼンチン
次点 短篇小説ランドアイルランド、カルヴィーノ万歳イタリア

【得点王】
12冊 ピエール・モリオン『閉ざされた城の中で語る英吉利人』
   (所属チーム:エロスの大国フランス)

【往年の名選手たち】
第1位 12pt テッド・チャン『あなたの人生の物語』
第2位 7pt グレイス・ペイリー『人生のちょっとした煩い』
第3位 6pt ポール・ヴァレリー『ムッシュー・テスト』
第4位 5pt ジャック・フィニイ『ゲイルズバーグの春を愛す』
第5位 4pt ギュスターヴ・フロベール『紋切型辞典』
第5位 4pt チャールズ・ディケンズ『ディケンズ短篇集』
第5位 4pt ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』

【日本文学代表選抜会】
第1位 7pt 内田百けん『ノラや』
第2位 6pt 幸田露伴『五重塔』
第2位 6pt 中上健次『重力の都』
第4位 5pt 横光利一『上海』
第4位 5pt 田村隆一『腐敗性物質』
第4位 5pt 幸田文『台所のおと』
第4位 5pt 古井由吉『野川』
第4位 5pt 米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』
第4位 5pt 車谷長吉『塩壺の匙』
第4位 5pt 町田康『告白』


一体誰がこんな結果を予想したでしょうか。孤高のエース、ラッタウット・ラープチャルーンサップを擁するタイが2位に5ポイントの差をつけて独走しています。Twitterで話題沸騰、その効果がランキングにも表れた模様です。2位の「反逆の国アメリカ」はサリンジャー、トウェイン、ブコウスキーの3トップがバランス良く得点を挙げた結果で、3位の「ウリポを生んだフランス」は、売上冊数こそ他国に比べて多くないものの、ジャック・ルーボー以外は単行本なので3倍速で得点を挙げました。同着3位の「ロマンスの宝庫イングランド」では、放送禁止用語が飛び交うスウィンバーンの傑作『フロッシー』が大健闘。マキューアンの新刊『初夜』のアシストも忘れてはいけません。5位の「フーリガンだらけアルゼンチン」ではビオイ・カサーレスの『モレルの発明』が盟友ボルヘスをぶっちぎって絶好調。プイグやコルタサルといった職人も揃い、ボルヘス不在の中でも十分に闘えることを証明する結果となりました。

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さあ、波乱のスタートを切ったワールド文学カップ。
次週は一旦リセットして、新たなランキングをお届け致します。
ご期待下さい。