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2011年06月30日

ジンピクフェア 中間売り上げ発表

どうも。ピクウィック・クラブです。
今回も人文書宣言×ピクウィックフェア、通称ジンピクについて紹介していきたいと思います。

早いもので今年も既に半分が経過してしまいました。
6月はじめより開催しておりますジンピクフェアも無事一ヶ月を迎え、先週発表したとおり二ヶ月間の会期となりましたので、ちょうど折り返しに差し掛かったところです。

そこでこれまでの売り上げを集計し、ランキングを付けてみました。
果してどのような途中経過となっているのでしょうか……?

《総合ランキング》
*書籍毎の売り上げ数で判定*

1位! 多和田葉子『旅をする裸の眼』講談社

2位 ボルヘス『伝奇集』岩波書店

3位 グッドマン『世界制作の方法』筑摩書房(倉橋由美子枠)

4位 伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』NTT出版(阿部和重枠)
5位 カフカ『カフカ・セレクション〈1〉時空/認知』筑摩書房
6位 天沢退二郎ほか編『図説 宮澤賢治』筑摩書房(宮沢賢治枠)
7位 クッツェー『恥辱』早川書房
8位 塚原史『ダダ・シュルレアリスムの時代』筑摩書房(文学案内枠)
9位 倉橋由美子『暗い旅』河出書房新社
10位 池澤夏樹『完全版 池澤夏樹の世界文学リミックス』河出書房新社(文学案内枠)
11位 加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』朝日出版社(村上春樹枠)
12位 多和田葉子『犬婿入り』講談社
13位 菅原千恵子『宮沢賢治の青春―“ただ一人の友”保阪嘉内をめぐって』角川書店(宮沢賢治枠)

《作家枠ランキング》
*著作とキーワード選書を合わせた売り上げ数で判定*
*総合ランキングにあるもの以外で動きの良かった書籍を掲載*

1位! 多和田葉子
~活躍した書籍~
 メルロ=ポンティ『メルロ=ポンティ・コレクション』筑摩書房
 中村雄二郎『共通感覚論』岩波書店

2位 ホルヘ・ルイス・ボルヘス
~活躍した書籍~
 柄谷行人『意味という病』講談社
 角川学芸出版編『合本俳句歳時記』

同率2位 阿部和重
~活躍した書籍~
 ジョン・M.マグレガー『ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で』作品社
 榎本俊二『ムーたち〈1〉』講談社

同率2位 倉橋由美子
~活躍した書籍~
 ロラン・バルト『物語の構造分析』みすず書房
 倉橋由美子『偏愛文学館』講談社

5位 宮沢賢治
 宮沢賢治『宮沢賢治全集7 銀河鉄道の夜.風の又三郎.セロ弾きのゴーシュ』筑摩書房
 別役実『イーハトーボゆき軽便鉄道』白水社
同率5位 J.G.バラード
 J.G.バラード『クラッシュ』東京創元社
 サイモン・レイノルズ『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』シンコーミュージック・エンタテイメント
同率5位 フランツ・カフカ
 フランツ・カフカ『アメリカ』角川書店
 プリーモ・レーヴィ『休戦』岩波書店
8位 オスカー・ワイルド
 オスカー・ワイルドほか『ゲイ短編小説集』平凡社
 谷田博幸『図説 ヴィクトリア朝百貨事典』河出書房新社
9位 村上春樹
 テア・フォン・ハルボウ『新訳 メトロポリス』中央公論新社
 石川直樹『全ての装備を知恵に置き換えること』集英社
10位 イタロ・カルヴィーノ
 イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』河出書房新社
 鈴木棠三『ことば遊び』講談社
11位 J.M.クッツェー
 J.M.クッツェー『マイケル・K』筑摩書房
 アルフォンソ・リンギス『異邦の身体』河出書房新社
同率11位 アントン・チェーホフ
 ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』講談社
 ベルクソン『笑い』岩波書店

以上、ランキング発表でした。
多和田葉子がボルヘスを抜いて総合&作家枠共に堂々の一位に。阿部和重、倉橋由美子も同率二位と大健闘です。日本人だけ取ってみても三者三様で面白いですね。
宮沢賢治への関心の高さは東北がらみでしょうか。そういえば青土社の雑誌『ユリイカ』も今月7月号で宮沢賢治を特集しています。
逆にクッツェーなんかは総合ランキングに入っているのに作家枠ランクでは低迷しています。売上を見る限り刊行著作の少なさが一因のようです。作風は異なりますが越境的な作家という点では多和田葉子と共通していますし、もっと読まれるべき作家であるのは間違いないでしょう。
この結果、皆様ならどうご覧になられますか?

◇ ◆ ◇

さて、残り一ヶ月となったジンピクフェアですが、棚の様相が微妙に変化しています。皆様お気づきでしょうか……?

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上の写真のように、キーワードの横にQRコードを追加していってます。これをお手持ちの端末で読み取っていただくと、各々のキーワードの解説が表示されるというものです。いわゆるPOPのようなものですね。

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QRコードを読み取った先はピクウィック・クラブのツイッターアカウントとなっています。現在ピクウィックのアカウントではほぼ毎日、キーワードの解説をツイートしており、せっかくなので流用そこへ招致する形となります。
人によっては端末がなかったり、ブラウザの起動ができないかもしれませんがご了承下さい。あくまでも書籍を主役に、キーワード解説はアクセントとして楽しんでいただければ幸いです。
QRコードはツイート毎にどんどん追加していきますのでお楽しみに!

では残り一ヶ月間、ジンピクフェアは皆様のご来場をお待ちしております。

2011年06月22日

ジンピクフェア 第3週経過!

 こんばんは。ピクウィック・クラブです。
 只今開催中の人文書宣言×ピクウィック・クラブフェア、通称ジンピクフェアも第三週目に突入いたしました。さっそく作家紹介に移りたいと思いますが今回はその前に重大発表があります。

ジンピクフェア、会期延長! 7月末まで
 当初ひと月半を予定していましたジンピクフェアですが、丸二ヶ月の開催とあいなりました。ブンパクに並ぶ長期開催フェアに成長いたしまして、これもひとえに皆様のフォローのおかげです。ありがとうございます!
 ジンピクフェアは紀伊國屋書店新宿本店5階人文書売場にて、7月末までの開催です。
 終了までまだ余裕がありますが、なかなか一度では見切れないラインナップとなっています。どうぞお早めに、是非幾度となく、ご来店をお待ちしております。

第三回 作家紹介
 それでは作家紹介です。ジンピクフェアでは文学を代表する12人の作家を選び、その著作から演繹して設けたキーワードに沿った人文書などを同列に紹介しています。今回はその12人のなかからふたりの日本人、村上春樹と宮沢賢治の登場です。

村上春樹(1949〜)
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」すべてはこの一文から始まった。日常の可能性を書き続けている作家であり、現代社会の抱える問題を結論づけるのではなく、あくまでも象徴として問いかける。好むと好まざるとに関わらず。
>>>著作より
  村上春樹『風の歌を聴け』講談社
  村上春樹,柴田元幸『翻訳夜話2 サリンジャ-戦記』文藝春秋
>>>キーワード〝象徴というメッセージ〟より
  ベルナール・スティグレール『象徴の貧困〈1〉』新評論
  ジョージ・オーウェル『一九八四年』早川書房
>>>キーワード〝日常を開拓〟より
  エリアス・カネッティ『マラケシュの声-ある旅のあとの断想』法政大学出版局
  ピエール・ロティ『倦怠の華』水声社
>>>キーワード〝第二次世界大戦〟より
  レナ・K.ゲリッセン『レナの約束』中央公論新社
  加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』朝日出版社
>>>キーワード〝喪失の先〟より
  エリック・マコーマック『ミステリウム』国書刊行会
  セーレン・キェルケゴール『死に至る病』岩波書店
>>>キーワード〝酒とその空間〟より
  スチュアート・リヴァンス『ウイスキー・ドリームーアイラ島のシングルモルトに賭けた男たち』白水社
  植草甚一『マイルスとコルトレーンの日々』晶文社

宮沢賢治(1896〜1933)
 童話作家、詩人であるが、農学校の教師であったことを忘れてはいけない。羅須地人の会を設立し、農業に関する知識に留まらず美術や音楽を愛する心のゆとりを持てと教えた。先駆けとなって農民の生活と立場の向上を図り、自然と人間との共存を訴え続けた。
>>>著作より
  宮沢賢治『宮沢賢治全集〈1〉』筑摩書房
  宮沢賢治『宮沢賢治全集〈7〉』筑摩書房
>>>キーワード〝鉱物〟より
  ゲーテ『ゲ-テ地質学論集・鉱物篇』筑摩書房
  山尾悠子『歪み真珠』国書刊行会
>>>キーワード〝言葉の魅力〟より
  池内紀『ことばの哲学 関口存男のこと』青土社
  レーモン・クノー『あなたまかせのお話』国書刊行会
>>>キーワード〝東北における民俗学〟より
  柳田国男『遠野物語・山の人生』岩波書店
  赤坂憲雄『東北学/忘れられた東北』講談社
>>>キーワード〝物語る力〟より
  ツヴェタン・トドロフ『文学が脅かされている』法政大学出版局
  サルマン・ラシュディ『ハルーンとお話の海』国書刊行会
>>>キーワード〝イーハトーブ〟より
  大角修『イーハトーブ悪人列伝 宮沢賢治童話のおかしなやつら』勉誠出版
  天沢退二郎ほか『宮澤賢治イーハトヴ学事典』弘文堂

 以上、今回の作家紹介でした。もちろん上記掲載しましたキーワード別の書籍はごく一部、各作家の著作も合わせて売場で大々的に展開しています。
 またそれぞれのキーワードについて、どのように考えて付けられ、関連書籍を選ぶ基準となったのかの解説を、ピクウィック・クラブのtwitterで毎日公開しています。本の内容に直接関係するものではありませんが、フェアを楽しむ一環として、是非twitterも覗いてみてください。ブログ右上のリンクからアクセスお待ちしています!

 それでは、また次週。

2011年06月15日

人文書宣言×ピクウィック合同フェア(通称ジンピク) 第2週経過!

こんにちは。紀伊國屋書店新宿本店5階で絶賛開催中の「ジンピク」こと人文書宣言×ピクウィック合同フェア『小説と思考の繋留――〝気づき〟の先を想像する』ですが、今日は作家紹介の第二回として、J.G.バラードと阿部和重を紹介させていただきます。

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ジェームス・グレーアム・バラード(1930-2009)
現代文学とSFの融合であるニューウェーヴSFを60~70年代にかけて牽引した重要作家であり、現代社会の裏面をなす衝撃的ヴィジョンを描き続けた現代の預言者です。
今回はこの作家にまつわる5つのキーワードを設定しました。

>>>バラードの著作
  J.G.バラード「千年紀の民」東京創元社
  J.G.バラード「クラッシュ」東京創元社
  J.G.バラード「終着の浜辺」東京創元社

>>>キーワード〝ニューウェーヴSF〟より
  サミュエル・R.ディレイニーほか 若島正編「ベータ2のバラッド」国書刊行会
  ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアほか 中村融編「20世紀SF〈4〉1970年代―接続された女」河出書房新社

>>>キーワード〝現在の中の「未来」〟より
  スティーヴ・エリクソン「エクスタシーの湖」筑摩書房
  ラリイ・マキャフリイ「アヴァン・ポップ」北星道書店
  サイモン・レイノルズ「ポストパンク・ジェネレーション」シンコーミュージック・エンタテイメント

>>>キーワード〝都市と事故〟より
  飯島洋一「建築と破壊」青土社
  ポール・ヴィリリオ「アクシデント 事故と文明」青土社

>>>キーワード〝メディア化する世界〟
  ヴァルター・ベンヤミン「複製技術時代の芸術」晶文社
  ギー・ドゥボール「スペクタクルの社会」筑摩書房

>>>キーワード〝終末とユートピア〟
  柴田陽弘編著「ユートピアの文学世界」應義塾大学出版会
  山本直樹「世界最後の日々」イースト・プレス


阿部和重 (1968-)
現代の日本文学を代表する作家の一人です。90年代・ゼロ年代日本のもっとも先端的な部分を書き続け、現在は山形県「神町」を舞台とした「神町サーガ」に連なる作品を次々と生み出しています。
この作家に関しては4つのキーワードを設定しました。

>>>阿部和重の著作より
  阿部和重「ピストルズ」講談社
  阿部和重「シンセミア 1」朝日新聞社
  阿部和重「グランド・フィナーレ」講談社

>>>キーワード〝映画としての世界〟より
  平倉圭「ゴダール的方法」インスクリプト
  黒沢清「黒沢清、21世紀の映画を語る」boid

>>>キーワード〝サーガという方法〟より
  J.D.サリンジャー「ナイン・ストーリーズ」新潮社
  エレアザール・モイセヴィーチ・メレチンスキー「神話の詩学」水声社

>>>キーワード〝少女とキャラクター〟より
  伊藤剛「テヅカ・イズ・デッド」NTT出版
  ウラジーミル・ナボコフ「ロリータ」新潮社

>>>キーワード〝笑いと不条理〟より
  須田泰成「モンティ・パイソン大全」洋泉社
  榎本俊二「ムーたち 1」講談社

以上、「ジンピク」の中でバラードと阿部和重の棚に並んでいる商品のごく一部を紹介させていただきました。この他にも様々なジャンルから寄せ集められた関連書がひしめいておりますので、ぜひ店頭でご覧になってみてください!

2011年06月09日

人文書宣言×ピクウィック合同フェア(通称ジンピク) 第1週経過!

 こんにちは。毎度フェアのご来場&ブログをご覧下さりありがとうございます。
 6/1より突貫工事ではじまりました人文書宣言×ピクウィック合同フェア『小説と思考の繋留――〝気づき〟の先を想像する』も一週間を経過、ということで今回はよりざっくりとフェアの内容に切り込んでいきたいと思います。

フェアの愛称が正式決定! その名も『ジンピク』
 今回のフェア、正式名称を『今こそ! 人文書宣言第23弾 人文書宣言×ピクウィッククラブ「小説と思考の繋留――〝気づき〟の先を想像する」』というのですが、

 ……長い

 というわけで予てより愛称がいるだろうという話があり、『ピクベス』や『ぶんぱく』のようになにかいい愛称はないものかと話し合った結果、晴れて正式に決定いたしました。

 人文書宣言の〝ジン〟に、ピクウィック・クラブの〝ピク〟を合わせて『ジンピク』

 企画中に暫定で使われていた名称そのままなのはご寛恕願いたい次第です。
 さてこの「人文書宣言」ですが、ご存じない方もいるかと思います。今回ジンピクフェアを開催しております、紀伊國屋書店新宿本店の5階は人文書売場なのですが、この階で毎月ないしは隔月で入れ替わる定期フェアのひとつがこの「今こそ! 人文書宣言」なのです。人文系出版社の在庫僅少フェアや、哲学・思想の先生方による企画もの、またお客様参加型の企画などもありました。これまでのバックナンバーを扱ったページがありますので、ジンピクで興味を持っていただけましたら是非「人文書宣言」もチェックしてみてください。
 バックナンバーはこちら。

改良継続中? 売場案内
 ではここから実際にどんなフェアなのか、売場がどうなっているのかを詳しくご紹介します。

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世界文学を代表する12人の作家を選出
 四本ある棚のうち、左右二本に陣取るのがこの12人の作家です。『ぶんぱく'11』でも活躍した作家から選者が読みこみたい作家を12人厳選いたしました。各作家の生存期間を示したパネルで棚の両端を色彩り、また著作で入手できるものはほとんどこちらに揃っているという圧巻のスペースです。

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作家とその著作が持つ世界観をキーワードとして抽出
 例えばカフカなら『越境する寓話』や『虫の生活』、カルヴィーノなら『アンチヒーロー』や『ウェルメイド宇宙』といっったふうに、著作から汲みとれる世界観に選者がキーワードを付け、本を読むことで受け取ったものの〝先〟を導くようなきっかけ作りに腐心しました。キーワードは作家のパネルにも掲載しています。

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 このキーワードは実際、読者によってまったく違ったものが抽出されると思います。本を読むことでおそらく誰でも自然とやっている分類、頭の中での繋がりを、今回は選者による恣意的なキーワードとして並べました。この関連づけこそ読書の醍醐味のひとつに違いありません。フェアをご覧の皆様もやってみると、自分が物事の繋がりをどう捉えているかがわかって面白いですよ。

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キーワードに沿った人文書をはじめとするさまざまなジャンルの書籍を同時展開
 左右が作家の著作なら、四本の棚のうち中央二本には上記のキーワードから連想された書籍をこれでもかというほど詰め込んであります。フェアの性質上人文書がメインですが、それに限らず画集や実用書なども挟まれているのが見物です。棚板には各作家に対応するラインを引き、またキーワードもライン上に配置されています。小説からから人文書その他の本へ、左右の棚から中央へという流れがここに見いだせるのではないでしょうか。棚をご覧の皆様の想像力を刺激できれば幸いです。

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 また棚の下、台になっているところにも趣を異にした本が並んでいます。ここには各作家の評伝や研究書、また小説のガイドブック、文学案内、そして文学理論や批評の本を集めました。一部棚に収まりきらない画集なんかも積んでありますので、手に取ってみてください。

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第一回 作家紹介
 さて、それではいったいどんな作家が取り上げられているのか。気になるところかと思います。
 今回はその12人からまず3人、それぞれのキーワードと選書の一部を合わせて紹介していたいと思います。リンク先のKinokuniyaBookwebも是非ご利用下さい。

アントン・チェーホフ(1860-1904)
 ロシアを代表する劇作家で、また多くの短篇小説もものしています。その魅力はなんといっても作品に登場する〝普通の人たち〟の描写にあるでしょう。
>>>著作より
  アントン・チェーホフ『サハリン島』原卓也(訳)中央公論新社
  アントン・チェーホフ(作)ワレンチン・オリシヴァング(絵)『泥棒たち』中村喜和(訳)未知谷
>>>キーワード〝散歩観察〟より
  ウラジーミル・ギリャローフスキイ『世紀末のモスクワ』中田甫(訳)群像社
  阿部謹也『中世の星の下で』筑摩書房
>>>キーワード〝作法のメタモルフォーゼ〟より
  前田泰樹『エスノメソドロジ--人びとの実践から学ぶ』新曜社
  ヴィレム・フルッサー『デザインの小さな哲学』瀧本雅志(訳)鹿島出版会
>>>キーワード〝場を持つこと〟より
  ヒューバート・ドレイファス『世界内存在―『存在と時間』における日常性の解釈学』門脇俊介ほか(訳)産業図書
  長島明夫,結城秀勇(編)『映画空間 400選』INAX出版
>>>キーワード〝アドホック〟より
  ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』多田道太郎,塚崎幹夫(訳)講談社
  アンリ・ベルクソン『笑い』林達夫(訳)岩波書店

フランツ・カフカ(1833-1924)
 ドイツ語作家でプラハ生まれのユダヤ人家系。言葉と書くことのあいだでゆれた作家として遺したプリミティブな文章は、読み手に想像を繋ぐ楔を打ちこみ続けます。
>>>著作より
  フランツ・カフカ『城』前田敬作(訳)新潮社
  フランツ・カフカ『夢・アフォリズム・詩』吉田仙太郎(訳)平凡社
>>>キーワード〝越境する寓話〟より
  ルイス・キャロル『スナーク狩り』河合祥一郎,高橋康也(編訳)新書館
  エードゥアルト・フックス『ユダヤ人カリカチュア―風刺画に描かれた「ユダヤ人」』羽田功(訳)柏書房
>>>キーワード〝虫の生活〟より
  グレゴリー・ベイトソン『精神と自然―生きた世界の認識論』佐藤良明(訳)新思索社
  チャールズ・ダーウィン『ミミズと土』渡辺弘之(訳)平凡社
>>>キーワード〝身体の地層〟より
  ルートヴィヒ・ビンスワンガー,ミシェル・フーコー(著)『夢と実存』荻野恒一ほか(訳)みすず書房
  ヨセフ・ハイーム・イェルシャルミ『ユダヤ人の記憶 ユダヤ人の歴史』木村光二(訳)晶文社
>>>キーワード〝頭の中の連絡〟より
  A.R.ルリヤ『偉大な記憶力の物語――ある記憶術者の精神生活』天野清(訳)岩波書店
  オリヴァー・サックス『音楽嗜好症(ミュージコフィリア)―脳神経科医と音楽に憑かれた人々』大田直子(訳)

イタロ・カルヴィーノ(1923-1985)
 イタリアの作家。リアリズム小説から児童文学、SF、メタフィクションまで多彩な作風を持ちますが、注目すべきはむしろその作風の変遷からうかがえる理想の小説像でしょう。フランスの言語遊戯グループ「ウリポ」にも加入していました。
>>>著作より
  イタロ・カルヴィーノ『宿命の交わる城』河島英昭(訳)河出書房新社
  イタロ・カルヴィーノ『カルヴィーノ アメリカ講義――新たな千年紀のための六つのメモ』米川良夫,和田忠彦(訳)岩波書店
>>>キーワード〝アンチヒーロー〟より
  エリック・ホブズボーム『匪賊の社会史』船山榮一(訳)筑摩書房
  カール・シュミット『パルチザンの理論―政治的なものの概念についての中間所見』新田邦夫(訳)筑摩書房
>>>キーワード〝解釈と価値〟より
  清塚邦彦『フィクションの哲学』勁草書房
  ティル・バスティアン『アウシュヴィッツと〈アウシュヴィッツの嘘〉』石田勇治ほか(編訳)白水社
>>>キーワード〝ウェルメイド宇宙〟より
  フィリップ・ド・ラ コタルディエール,ジャン=ポール・ドキス(監)『ジュール・ヴェルヌの世紀―科学・冒険・〈驚異の旅〉』私市保彦ほか(監訳)東洋書林
  スティーヴン・ウェッブ『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス』松浦俊輔(訳)青土社
>>>キーワード〝時間と記号と連続性〟より
  ミロラド パヴィッチ『帝都最後の恋―占いのための手引き書』三谷惠子(訳)松籟社
  ソール・クリプキ『名指しと必然性―様相の形而上学と心身問題』八木沢敬,野家啓一(訳)産業図書

 今回は以上の三人です。次回更新時以降、じょじょに公開していきたいと思います。
 乞うご期待!

 それでは、長くなりましたがこの『ジンピク』フェア、紀伊國屋書店新宿本店の5階人文書売場にて、エレベーターのすぐ横にあるフェア棚で展開しております。開催期間は7月中旬まで。会期中、棚にちょっとした変化もあるかも?
 分野ごとに明確にわけられた書店の棚らしくない、人の家の本棚のような並びは、眺めているだけでも楽しいもの。一度といわず何度でもご来場いただければ幸いです。

2011年06月04日

人文書宣言×ピクウィック・クラブ合同フェア、開催中

お待たせしました。
2011年ピクウィック・クラブのフェア第3弾は、5階人文書売場におじゃましています。人文書売場の定期企画「今こそ!人文書宣言」との合体フェアです。
はじまってます。

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お陰様で「文学博覧会2011」は大好評のうちに幕を閉じました。ありがとうございます。
今月からはこちらのフェアをお楽しみ下さい。5階までご足労願います。

いったいどんなフェアなのか。
こちらのブログでも追って紹介していきます。
まずは皆様自身の目で、棚から溢れる書物の流れをお確かめ下さい。
ご来店お待ちしております。