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2010年05月28日

世界ランキング

皆様大変長らくお待たせ致しました。
一時は永遠に続くかとも思われた集計もようやく終了し、
いよいよランキングを発表する準備が整いました。
集計方法は例によって文庫本1冊=1ポイント、
単行本1冊=3ポイントとしています。

初めての栄冠は誰の手に?
さあ、今ここに、
ワールド文学カップ世界ランキングを公表致します!


ワールド文学カップ世界ランキング
集計期間:4/1~5/17


【ワールド文学カップ世界ランキング】
第1位 130pt エロスの大国フランス
第1位 130pt 子ども心の国ドイツ
第3位 123pt 短篇小説ランドアイルランド
第4位 118pt 反逆の国アメリカ
第5位 117pt 狂気の温床フランス
第6位 110pt 笑いの帝王イングランド
第7位 107pt ウリポを生んだフランス
第8位 105pt バベルの図書館アルゼンチン
第9位 103pt 魔法の右足コロンビア
第10位 100pt すべりまくりウクライナ
第11位 99pt 言語の国ハンガリー
第12位 95pt 禁じられたチェコ
第13位 90pt Road to 2014 現代日本
第14位 87pt ロマンスの宝庫イングランド
第15位 83pt カルヴィーノ万歳イタリア
第16位 81pt カテナチオイタリア
第16位 81pt 諸外国の文学:タイ
第18位 78pt 怪奇の源泉イングランド
第19位 76pt 解放されたいロシア
第20位 75pt フーリガンだらけアルゼンチン
第21位 69pt 驚異の2トップキューバ
第22位 68pt アメリカ最先端
第23位 64pt 戦争に次ぐ戦争アメリカ
第24位 60pt 郷愁を誘うイラン
第25位 59pt 抑圧されたアフガニスタン
第26位 56pt 異物との遭遇ポーランド
第27位 55pt 神と悪魔の宿るドイツ
第28位 54pt 欧阿の狭間でアルジェリア
第28位 54pt 葛藤せめぎ合うイスラエル
第28位 54pt 文明の衝突するインド
第28位 54pt 世界に伝わるポルトガル
第32位 52pt 加速していくスコットランド
第33位 51pt ザ・ルーツ ナイジェリア
第34位 49pt ロシア黄金時代
第35位 47pt 酒と妖怪の国中国
第35位 47pt 細く長くチリ
第37位 43pt 窒息する土地アメリカ南部
第38位 42pt ムーサよ語れギリシャ
第39位 39pt 開催国南アフリカ
第40位 37pt できるだけカフカ集成
第41位 36pt 死んでも蘇るメキシコ
第42位 35pt 19世紀末オーストリア
第43位 33pt 劇場としてのドイツ
第44位 31pt 諸外国の文学:カナダ
第45位 30pt 諸外国の文学:アルバニア
第45位 30pt 諸外国の文学:ルーマニア
第47位 27pt 悪女の巣窟フランス
第47位 27pt 諸外国の文学:トルコ
第49位 23pt 諸外国の文学:フィンランド
第50位 22pt 諸外国の文学:ウェールズ
第51位 19pt 芸術と頽廃の国オランダ
第52位 18pt 諸外国の文学:オーストラリア
第53位 15pt 諸外国の文学:ベトナム
第54位 14pt 諸外国の文学:ウルグアイ
第55位 12pt 1930年代スペイン
第55位 12pt 諸外国の文学:グアテマラ
第55位 12pt 諸外国の文学:コンゴ共和国
第55位 12pt 諸外国の文学:トリニダード・トバゴ
第55位 12pt 諸外国の文学:ブルガリア
第55位 12pt 諸外国の文学:ペルー
第61位 9pt 諸外国の文学:エルサルバドル
第61位 9pt 諸外国の文学:セネガル
第61位 9pt 諸外国の文学:モロッコ
第64位 6pt 諸外国の文学:エジプト
第65位 5pt 諸外国の文学:スリランカ
第65位 5pt 諸外国の文学:デンマーク
第67位 4pt 諸外国の文学:ベルギー
第68位 3pt 諸外国の文学:スウェーデン
第68位 3pt 諸外国の文学:ニュージーランド
第68位 3pt 諸外国の文学:仏領マルティニーク

【得点王】
57冊 ミヒャエル・エンデ『モモ』
   (所属チーム 子ども心の国ドイツ)

【MVP】
ラッタウット・ラープチャルーンサップ『観光』
(所属チーム 諸外国の文学:タイ)

ご覧の通り、記念すべき第一回ワールド文学カップの栄冠は、130ポイントずつを叩き出した「エロスの大国フランス」と「子ども心の国ドイツ」の2チームが同着にて獲得することとなりました。なんたる接戦! 10位までの各チームがもれなく100ポイント以上を獲得していることにも、開催者自身舌を巻きました。売上冊数が最も多かったのはエンデの『モモ』(57冊)で、この本がこんなにも多くの人の手に渡ったことを心から嬉しく思います。MVPに選出したのはたった一人で「諸外国の文学:タイ」を牽引したラッタウット・ラープチャルーンサップ。他にも選出にふさわしい選手は多すぎるほど沢山いましたが、『観光』が叩き出した27冊という売上冊数は、このブログやTwitterなどを通じて多くの方と共有することができた興奮の象徴とでも呼ぶべきものです。内容の素晴らしさだけでなく、その伝播する過程の素晴らしさが受賞の理由となっています。


以下は、各ベストイレブンの発表です。「ワールド文学カップ」は獲得ポイント数の上位11名を、全て文庫で統一した「往年の名選手たち」と「日本文学代表選抜会」は売上冊数の上位11名を選出しています。第1位に輝いた選手のみがフォワードとして登録されており、2位から11位まではピクウィック・クラブが恣意的にポジション設定をしました。


【ワールド文学カップベストイレブン】
FW:ラッタウット・ラープチャルーンサップ『観光』
MF:レーモン・クノー『文体練習』
MF:A・C・スウィンバーン『フロッシー』
MF:ミヒャエル・エンデ『モモ』
MF:ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』
MF:フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』
DF:ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』
DF:エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』
DF:ルイス・キャロル『スナーク狩り』
DF:アンドレイ・クルコフ『ペンギンの憂鬱』
GK:ピエール・モリオン『閉ざされた城の中で語る英吉利人』

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【往年の名選手たちベストイレブン】
FW:ジョージ・オーウェル『一九八四年』
MF:テッド・チャン『あなたの人生の物語』
MF:サキ『サキ短編集』
MF:ニコルソン・ベイカー『中二階』
MF:ポール・ヴァレリー『ムッシュー・テスト』
MF:エイミー・ベンダー『燃えるスカートの少女』
DF:アラン・シリトー『長距離走者の孤独』
DF:ロバート・A・ハインライン『夏への扉』
DF:J・K・ユイスマンス『さかしま』
DF:J・D・サリンジャー『フラニーとゾーイー』
GK:カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』

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【日本文学ベストイレブン】
FW:円城塔『Self-Reference ENGINE』
MF:久生十蘭『久生十蘭短篇選』
MF:小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
MF:夢野久作『瓶詰の地獄』
MF:横光利一『上海』
MF:尾崎翠『第七官界彷徨』
DF:大江健三郎『性的人間』
DF:古井由吉『野川』
DF:武田百合子『犬が星見た』
DF:色川武大『怪しい来客簿』
GK:町田康『告白』

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さあ、いよいよお別れの時が近づいてまいりました。
最後に、今回の大会で販売することのできた書籍の冊数を掲示したいと思います。


ワールド文学カップ:2525冊
往年の名選手たち:1633冊
日本文学代表選抜会:2084冊
読書案内:177冊

総計:6419冊


「文学は売れない」という出版業界全体で唱えられている文句がまやかしでしかなく、「活字離れ」という言葉が政治家の詭弁に過ぎないことは、ここに端的に表れていると思います。ピクウィック・クラブが証明したかったこと、それを証明してくれた沢山の方々に、ここに記して感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

ワールド文学カップはこれにて閉幕となりますが、ピクウィック・クラブは次のフェア開催に向けて既に動きはじめています。とはいえ毎度のことながら準備に異常に時間がかかるので、気長にお待ち頂ければ幸いです。ご期待下さい。

2010年05月16日

売上ランキング:第六週

長らく更新を怠ってしまいましたが、
今週もこの瞬間がやって参りました!
週間ランキング、最終週の発表です!!

■ワールド文学カップ世界ランキング集計方法
参加している作品の売上冊数を文庫本1冊=1ポイント、単行本1冊=3ポイントとしてそれぞれの所属チームの得点を集計し、世界ランキングを決定致します。 ランキングは毎週、一週間の売上を集計して「今週のランキング」として発表(「往年の名選手たち」「日本文学代表選抜会」は別枠にて発表)。会期終了の5月17日以降に最終的なランキングを発表する予定です。

選手たちが続々と出場停止(売切)となってピッチを離れる中、
最後まで闘い抜くのはどこのチームなのか!?
今週は選手層の厚さが試されるランキングとなりました!


売上ランキング(第六週)
集計期間:5/6~5/12


【ワールド文学カップ】
第1位 22pt ウリポを生んだフランス
第1位 22pt 魔法の右足コロンビア
第1位 22pt 笑いの帝国イングランド
第4位 19pt 禁じられたチェコ
第5位 18pt バベルの図書館アルゼンチン
次点 子ども心の国ドイツ、狂気の温床フランス

【得点王】
8冊 ミヒャエル・エンデ『モモ』
   (所属チーム:子ども心の国ドイツ)
8冊 エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』
   (所属チーム:子ども心の国ドイツ)

【往年の名選手たち】
第1位 15pt ジョージ・オーウェル『一九八四年』
第2位 5pt アラン・シリトー『長距離走者の孤独』
第2位 5pt テッド・チャン『あなたの人生の物語』
第2位 5pt ポール・ヴァレリー『ムッシュー・テスト』
第2位 5pt ルネ・ドーマル『類推の山』

【日本文学代表選抜会】
第1位 8pt 小島信夫『残光』
第2位 6pt 円城塔『Self-Reference ENGINE』
第2位 6pt 稲垣足穂『一千一秒物語』
第4位 5pt 夢野久作『瓶詰の地獄』
第4位 5pt 中島敦『李陵・山月記』
第4位 5pt 町田康『告白』

なんと同着一位が3チーム、それもこれまでのランキングでも常連だった三つのチームが堂々のランクインを果たしました! 「ウリポを生んだフランス」では『文体練習』の変幻自在なパスを、これまた変幻自在な『麗しのオルタンス』が受け、さらにそこへ『さまざまな空間』が駆け込んでくるという猛襲ぶりを発揮しております。「魔法の右足コロンビア」はどこからでもシュートを放つ『百年の孤独』がその名にそぐわぬチームメイト置き去りプレイで駆け上がり、ホルヘ・フランコは相変わらずの棒立ちっぷりです。「笑いの帝国イングランド」ではなんと『スナーク狩り』が一人で12ptを叩き出す荒技を披露、『ボートの三人男』と『比類なきジーヴス』のどうしようもないイギリス紳士コンビは後列からチームメイトにエールを送っています。4位につけたのはここにきて初登場の「禁じられたチェコ」。『存在の耐えられない軽さ』の小難しい議論をしていたかと思ったらいつの間にか前に進んでいるというフェイントが多用され、心ならずも教養が身についてしまった『あまりにも騒がしい孤独』がクンデラの話をスルーしながら特攻をかけてくるという恐ろしいコンビネーションが功を奏しました。第5位はボルヘス、「バベルの図書館アルゼンチン」です。ポスターになった実力は伊達じゃない! とうとう花を咲かせた『伝奇集』が『創造者』と『砂の本』、さらに『エル・アレフ』をひっさげて、ディフェンダーを発狂寸前に追い込む重厚すぎる攻撃を繰り広げております。

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今大会の閉幕は5月17日の16時、
実質、明日16日がゆっくりとご覧頂ける最後の日となります。
先日重版の刷り上がったブックレットも
まだ若干の残りがございます!
紀伊國屋書店新宿本店2階中央催事場に、
全速力でお越し下さい!!

2010年05月07日

売上ランキング:第五週

ゴールデンウィークも終わり、皆様いかがお過ごしでしょうか。
5月17日の会期終了もいよいよ迫ってきたワールド文学カップ、
今回とその次の集計で週間ランキングの発表はおしまいです。

■ワールド文学カップ世界ランキング集計方法
参加している作品の売上冊数を文庫本1冊=1ポイント、単行本1冊=3ポイントとしてそれぞれの所属チームの得点を集計し、世界ランキングを決定致します。 ランキングは毎週、一週間の売上を集計して「今週のランキング」として発表(「往年の名選手たち」「日本文学代表選抜会」は別枠にて発表)。会期終了の5月17日以降に最終的なランキングを発表する予定です。

今回の集計期間は4月29日から5月5日まで、
そう、黄金週間をすっぽり包み込む集計となりました。
貴重な休日を賭して新宿までお越し下さった方が多かったようで、
異例の売上を叩き出すことができました。記して感謝を申し上げます。

と、落ち着いた雰囲気で書くのもここまで。
さあさあ、ランキングの発表です!!


売上ランキング(第五週)
集計期間:4/29~5/5


【ワールド文学カップ】
第1位 37pt 子ども心の国ドイツ
第2位 35pt エロスの大国フランス
第3位 28pt 短篇小説ランドアイルランド
第4位 27pt すべりまくりウクライナ
第4位 27pt Road to 2014 現代日本
次点 解放されたいロシア、狂気の温床フランス、反逆の国アメリカ

【得点王】
14冊 ミヒャエル・エンデ『モモ』
   (所属チーム:子ども心の国ドイツ)

【往年の名選手たち】
第1位 15pt ニコルソン・ベイカー『中二階』
第2位 12pt アラン・シリトー『長距離走者の孤独』
第3位 11pt テッド・チャン『あなたの人生の物語』
第4位 9pt ジョージ・オーウェル『一九八四年』
第5位 8pt エイミー・ベンダー『燃えるスカートの少女』
第5位 8pt フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

【日本文学代表選抜会】
第1位 10pt 円城塔『Self-Reference ENGINE』(※)
第2位 9pt 久生十蘭『久生十蘭短篇選』
第2位 9pt 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
第3位 7pt 中勘助『銀の匙』
第3位 7pt 谷川俊太郎『夜のミッキー・マウス』

「前週のランキングが何の参考にもならない」と書き続けて幾ばくか、とうとうディフェンディング・チャンピオンが誕生しました! 『モモ』と『飛ぶ教室』の破壊力は衰えることを知らず、さらに『ふたりのロッテ』と『はてしない物語』が二列目から得点を量産、2トップならぬ4トップとも言える布陣で反則に近いパフォーマンスを披露しています。2位につけたのは「エロスの大国フランス」、予想を裏切り続けるランキングに常連として君臨する数少ないチームの一つです。『閉ざされた城の中で語る英吉利人』がエースらしい活躍を見せ8得点を挙げているものの、バタイユの『空の青み』はそれを上回る堂々の10得点、どんな変態も避けて通るバタイユとマンディアルグの二人組はディフェンダーを寄せ付けません。「短篇小説ランドアイルランド」はそれぞれ短篇小説賞の名前ともなっているフランク・オコナーとウィリアム・トレヴァーが大活躍、系譜に連なる流れるようなパス回しを受けたクレア・キーガンもゴールを貫き続けています。注目したいのは同着4位となった2チーム。「すべりまくりウクライナ」は「ゆるキャラ」ミーシャを擁する『ペンギンの憂鬱』が謎の大爆発、憂鬱症を患ったペンギンがうなだれたままゴールへと突き進む姿は涙なしには観られません。そこに続くのは「化け猫」ベゲモートを擁する『巨匠とマルガリータ』、さらにはカバコフ夫妻の『プロジェクト宮殿』。稀代のファンタジスタたちがトリッキーすぎるプレイで観客を魅了し続けています。「Road to 2014 現代日本」では『後藤さんのこと』(※)のみならず『このあいだ東京でね』と『肝心の子供』が爆発、世界とも十分に闘える力を観衆に見せつけてくれています。


『Self-Reference ENGINE』のサイン本はこの集計期間中に完売となりました。現在の在庫にはサインはございません。「Road to 2014 現代日本」にエントリーしている『後藤さんのこと』のサイン本には、若干ですがまだ在庫がございます。

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今大会もいよいよ閉幕が迫ってまいりました。
ワールド文学カップは5月17日の夕方16時まで、
紀伊國屋書店新宿本店2階中央催事場にて開催中です!
まだブックレットを入手していない方は、
今すぐ全速力で新宿へ!

2010年05月02日

Life×ワールド文学カップ

先日もご紹介したTBSラジオ番組、
「文化系トークラジオLife」の番外編にて、
ワールド文学カップを取り上げて頂きました!

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閉店後の紀伊國屋書店新宿本店にて収録頂いた音声が、
Lifeのホームページからダウンロード頂けます。

収録当日にお越し頂いたのはLifeファミリーの仲俣暁生さん(フリー編集者・文芸評論家)、速水健朗さん(ライター)、伊藤聡さん(空中キャンプ)、長谷川プロデューサー(黒幕)の他、中島京子さん(小説家)、宮本彩子さん(イラストレーター)、豊崎由美さん(書評家)、Xさん(元・小説家)と豪華すぎる布陣。ピクウィック・クラブからは蜷川と梅崎が参加致しました。

文学の話題で盛り上がる盛り上がる。

音声は以下のページからダウンロード頂けます。
それぞれの推薦書リストもこちらからご確認下さい。

Life×ワールド文学カップ Part1

Life×ワールド文学カップ Part2

ここで推薦されている書籍は全て、
ワールド文学カップ会場でご購入頂けます。
残りの開催期間はあと半月ほど。
皆様のご来店をお待ちしております。

2010年05月01日

売上ランキング:第四週

先日「途中経過」を発表した舌の根も乾かぬままですが、
週間ランキングの発表も忘れてはいけません。
折り返し地点とも言える第四週のランキングです!

■ワールド文学カップ世界ランキング集計方法
参加している作品の売上冊数を文庫本1冊=1ポイント、単行本1冊=3ポイントとしてそれぞれの所属チームの得点を集計し、世界ランキングを決定致します。 ランキングは毎週、一週間の売上を集計して「今週のランキング」として発表(「往年の名選手たち」「日本文学代表選抜会」は別枠にて発表)。会期終了の5月17日以降に最終的なランキングを発表する予定です。

もはや前週のランキングが、
何の参考にもならないことが証明されつつある週間ランキング。
今週は以下の通りになりました!


売上ランキング(第四週)
集計期間:4/22~4/28


【ワールド文学カップ】
第1位 24pt 子ども心の国ドイツ
第2位 19pt アメリカ最先端
第2位 19pt 反逆の国アメリカ
第4位 18pt 狂気の温床フランス
第4位 18pt 言語の国ハンガリー
次点 ウリポを生んだフランス、ザ・ルーツナイジェリア

【得点王】
11冊 エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』
   (所属チーム:子ども心の国ドイツ)

【往年の名選手たち】
第1位 6pt アラン・シリトー『長距離走者の孤独』
第1位 6pt ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』
第1位 6pt アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』
第2位 5pt レフ・トルストイ『イワンのばか』
第2位 5pt サキ『サキ短編集』
第2位 5pt レーモン・クノー『地下鉄のザジ』

【日本文学代表選抜会】
第1位 14pt 円城塔『Self-Reference ENGINE』
第2位 8pt 古井由吉『野川』
第3位 7pt 安部公房『壁』
第3位 7pt 大江健三郎『性的人間』
第5位 6pt 吉田健一『金沢・酒宴』
第5位 6pt 色川武大『怪しい来客簿』
第5位 6pt 尾崎翠『第七官界彷徨』

皆様、ケストナーがとうとう爆発しました! 今まで『モモ』の陰に隠れていた『飛ぶ教室』が怒濤のゴールラッシュ、この2トップだけで何と20ptを叩き出しています。「8歳から80歳までの子どもたちへ」というケストナーの言葉が伝わったかのごとき得点力、この勢いを維持できれば、多くの人にとって世界は美しいものへと生まれ変わることでしょう。第2位には同着でアメリカの2チームがランクイン! 「アメリカ最先端」ではコーマック・マッカーシーの『ブラッド・メリディアン』が単独で12ptを上げ、ピンチョン、ナボコフ、パワーズも二列目から果敢にパスを送り出しています。「反逆の国アメリカ」ではサリンジャーとブコウスキーという超身勝手な二人がディフェンスラインをこじ開け、そこにダイベックとケルアックが割り込んでくるというほとんど乱闘に近いパフォーマンスを繰り広げました。第4位も同着で、「狂気の温床フランス」ではレーモン・ルーセルの『ロクス・ソルス』と『アフリカの印象』が文庫本なのに1500円越えというハンデを背負いながらもゴールを量産、「言語の国ハンガリー」ではこれまでも好調だったアンドレ・ケルテスの輸入写真集『On Reading』に加え、カリンティ・フィレンツの『エペペ』、エステルハージ・ペーテルの『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし』、アゴタ・クリストフの「悪童日記三部作」がバランス良く得点を上げました。

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ところで、先日の「途中経過」で紹介した「死のグループ」でスペインやオランダが苦戦している中、善戦しているのが「ザ・ルーツナイジェリア」。トリッキーなプレーで相手を驚かせたオコチャやカヌーのように、文学でもトリッキーな異次元小説を書いたチュツオーラが活躍を見せています。ただ彼のような選手だけだと、どうしても独善的なワンマンチームになりがち。それをうまくチームプレーとして昇華させているのがチママンダ・ンゴズィ・アディーチェの『アメリカにいる、きみ』です。今秋の国際ペン東京大会2010にも正式に招待されたアディーチェの書く小説は、これまでのアフリカ文学の概念を変えたものであり、今後のアフリカ文学の新しい基準となりうるものでもあります。夏には河出書房新社から新刊も出るようなので、大注目の選手です。

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国際ペン東京大会2010

アディーチェ来日の報は、クッツェーの翻訳者でもあるくぼたのぞみさんのホームページ「エスペランサの部屋」で紹介されておりました。

エスペランサの部屋

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