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2006年04月27日

『疎結合―Web Serviceの残された課題』Doug Kaye(新紀元社)

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 ここ数ヶ月、Web2.0についての書籍が売上を伸ばしている。もちろん、IT分野に興味のある方であれば、Web2.0という言葉は1年以上前から耳にしていたはずだ。だが、リアルな出版物のタイトルにまでそれが使われ始めたのは、Web2.0がバズワードの域から、より普遍的な意味を持つ術語へと遷移しつつあることを示している。
 ひとつ気になるのは、一部のメディアにおいてWeb2.0がSOAと対立する形で認識され、語られている点である。Web2.0が指す概念とSOAのそれは同一ではないが、少なくとも背反するものではないし、まして勝ち負けを競うものでもない。同じ目標に到達するためのアプローチを違う視角で見ている、そうした差異である。
 Web2.0自体を解説する書籍は、冒頭にも述べたように良書が複数流通し始めた。他のブログでも取り上げられているので、ここではSOA側の書籍を紹介したい。『疎結合』は、SOAを構成する重要な技術であるWeb Service、Loosely-Coupledについて体系的に解説した数少ない本である。抽象的なSOA論や、過度にEAにリンクしたSOA解説を読んで「Web2.0とSOAは根本的に異なる」との印象を持った方に読んで頂ければと思う。Web2.0の文脈で語られることが多い各種のサービスや技術が、極めて忠実にSOAを実装していることがわかる。

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