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2006年01月02日

『FM‐7 FM‐8 はるみのゲーム・ライブラリー』高橋はるみ(ナツメ社)

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 プログラミングが大好きだった。10歳の時にNECのPC-6001を手に入れて以来、小・中学校時代の生活のテーマは常に「いかにプログラミングの時間を確保するか」だった。先生に怒られて時間を無駄にするほど悪くもなく、かといってクラス委員などをやらされてしまうほど良くもなく、というゾーンに成績を収束させるためこの時期に蓄積した得点操作のノウハウは、その後の人生で最も役立った義務教育の精華である。
 技術書が手に入りにくい状況でコーディングのテクニックを向上させるには、とにかく上手なひとのプログラムを読んで解析するしかなかった。Pio(工学社)、マイコンBASICマガジン(電波新聞社)などの雑誌はくまなく読みあさったが、一番役に立ったのは本書にあるプログラム群だったと思う。
 小学校の高学年になるとPioなどにプログラムが掲載される方に立場がかわり、また言語自体もアセンブラに移行してしまったため、本書をひもとく機会は減ってしまった。
 その後、プログラムは複雑化、肥大化の一途をたどり、特にゲームプログラミングは、映像・音楽等の才能がないと1人でコーディングすることが著しく難しくなってしまった。チームでプログラムを組む道も残されていたのだが、コーディングを通して自分と向き合うのが好きだった人間はこの時期にゲームの創作からは離れてしまったように思う。しかし、高橋はるみ氏のシンプルで美しいルーチンを今でもいくつか思い出す。コンピュータをいじるのが一番楽しかった頃の思い出である。

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