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2011年08月04日

『居場所のちから~生きてるだけですごいんだ~』西野博之(教育史料出版会)

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「居場所を生み出す「まなざし」これだけは手に入れたい15の心得」

NPO法人フリースペースたまりばの西野さんに 何度か、お会いしたことがある。 穏やかな、すきとおった瞳ですうっと心の中に入ってくる人。 これだけですごい。 気が付いたら魂の根っこあたりで握手しちゃってる。

大きな樹の洞にぽっこり入れてもらって、
こぽこぽと、大地から水を吸い上げる音に耳を澄ましているような
ゆったりとした時間がながれる。
大きく、ただそこに「在る」ことで、子どもたちに居場所をつくっていく人。

その瞳の奥の想いを、少し、分けてもらえるような一冊。

子どものそばにいて、何ができるんだろうか。
正解はないからこそ、親はもちろん、周りの大人は悩むんだけれど
その悩み方の方向はどっち?
悩めるってこと自体が力がいることなんだ
ということも、たくさんのエピソードの中で浮き上がってくる。

登場する子どもたちの様子を読みながら、
西野さんはエピソードが語れる人なんだ、と思った。

子どもとともにありながら、そこにある毎日からエピソードを切り取り
膨大な蓄積のなかから提言してくれているたくさんのこと。
あの、すきとおった瞳の魅力は、
子どもたちをみつめるまなざしの深さなんだとわかる。

人と人がつながることの大切さを、皆声をそろえて言うけれど
絆とか、つながり、っていうけれど
そうそう簡単なもんじゃない。

生きてるだけですごいんだ、と
シンプルに伝えつづける場をやりつづけるその覚悟から
学ぶべきことはたくさんある。

「居場所」をつくる側へ、まわらなくっちゃいけないよ。
そんな西野さんの声も聞こえてきそうだ。



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