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2008年12月30日

『としょかんライオン』ミシェル・ヌードセン さく ケビン・ホークス え 福本友美子 やく(岩崎書店)

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「あなたの図書館をみつけて。」

忘れもしない、小学校1年生のとき。
実家から歩いて5分もかからないところに、図書館ができた。 嬉しかった。 年子でひとつ下の妹と、ひたすら通った。

夏休みは朝ごはんを食べたらでかけ、
お昼になったら家に帰り、
昼ごはんを食べたらまたでかけ、
「ゆうやけこやけ」の音楽がまちに流れるまで読み、
ひとり3冊ずつ選んでかり、
寝るまでにあわせて6冊の本を読み、
また、次の朝、返しにいくのだった。
長い長い夏休み、そうやって毎日すごしたことを
今でもよく覚えている。

1階が子ども室になっていて、ステキな司書さんがいた。
丸いめがねをかけていて、みつあみのおさげをしていた。
偶然、母の友達だとわかり、
ますます図書館通いが楽しくなった。

私たちは、安心して自分の世界に没頭できる時間を
図書館ですごすことができた。

ずっと本ばかり読んでいたわけではない。

いれかわりたちかわりやってくる友達と会う場所。
そこへいけば誰かがいる、とみんな知っていた。

やさしくておもしろい司書のお姉さんとのおしゃべり。
ちょっと手が空いているときにねだって、
紙芝居をよんでもらったり、
おすすめの本を教えてもらったり。
背表紙からカードをすっとだして、
返却日のハンコを押すのが、憧れだった。

混んで来ると、となりの公園で鬼ごっこ。
疲れたらもどってきて、
緑のじゅうたんが敷いてあるところでごろんとねっころがって
また、本を読んだ。

私にとっての最初の「居場所」は
図書館だったんだな、
この絵本に出会って、確信した。

ライオンは、わたし。

今のこどもたちに
今の図書館に
こんな「居場所」が、
まだ、
あるだろうか?




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2008年12月20日

『和の切り絵』我那覇 陽子(雄鷄社 )

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「新しい年への準備」

新しい年を迎える準備をするということは、
今年一年の自分を振り返り、 新たな気持ちで目標をたてることにもなりますね。

大切な、大切な、一年のはじまりを
どう、すごすか。

大事だからこそ、準備をするのです。

その準備が、切り絵から始まるのは、
なんだかとってもいいように思います。

和紙を折りたたみ、丁寧に切っていく作業は
集中しながらも、自分をみつめなおすのにとてもいい時間だから。

「手仕事」を繰り返しながら、あたらしい時をどう重ねるかを考える。
何も、特別に大騒ぎしなくったって、いいのです。
ただ、少しだけ、気持ちの準備に時間を使う。
豊かな気持ちで、年末を過ごしたいものです。




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『品川に百人のおばちゃんみ~っけ!みんなで子育てまちづくり』丹羽洋子(ひとなる書房)

品川に百人のおばちゃんみ~っけ!みんなで子育てまちづくり →bookwebで購入

「「おばちゃん」というステイタス」

おばちゃんになろう。
女性は、年をかさねれば自然におばちゃんになれると思っている人が多いと思いますが、それは単なる経年変化であり、熟成した姿ではないのです。笑

世の中にはいろんなオトナがいるということをカラダで覚えられるためにも、地域のおばちゃんおっちゃんが大事です。
姿も声も生き方も、そして子どもへの関わり方も、様々なモデルがあって、そんな中で子どもは健やかに成長するのです。

品川のみこちゃんはじめ、100人のおばちゃんは、そんな大事なことを教えてくれているように思います。

すべての中高年の皆様方が地域のおっちゃん、おばちゃんを目指してくれさえすれば、少子化は止まり、地域は活性化し、経済も復活する?ような気がしてなりません。

これは、すべてのおばちゃんおっちゃんへのエール本。
おばちゃんになれることを、誇らしく思い、そしておばちゃんとして自分をどう「熟成」させるか。私も先々が楽しみなのです。



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