« 2006年01月 | メイン | 2006年03月 »

2006年02月16日

『赤ちゃんが教室にきたよ』星川ひろ子・写真 寺田清美・文 鈴木良東・文(岩崎書店)

赤ちゃんが教室にきたよ →bookwebで購入

娘が産まれて、小学校へ2ヶ月おきに1年間連れて行った。
幼子をエネルギーのかたまりのような小学生の中に連れて行くのは、
最初は勇気のいることだった。
しかし、絶対に必要な活動だと確信したので、協力することにした。
これは、子どもを産んだ母親にしかできない仕事だと思ったからだ。
多くの母親が出産後、仕事を辞めて家庭で子育てをする。
社会から取り残されたような気持で毎日暮らす女性も少なくない。
でも、こうして地域に、社会に還元できる活動があるよ、そんなメッセージを伝えたい。
今、いのちの輝きををこどもたちと共にわかちあう、
こんなすばらしい仕事があるだろうか?

2歳になった娘をつれて、できあがった本の記念に小学生達に会いにいった。
久しぶりに抱っこしてみる?と声を掛けておずおずと手をさしのべてきた男の子は、
2年前に教わった赤ちゃんの抱き方をちゃんと覚えていて、赤ちゃん抱っこをしようとして、娘に嫌がられていた。そう、2年もたつと赤ちゃんは横抱きを嫌がるのだ。一人で歩けるし、おしゃべりもするよ。
赤ちゃん授業には続きがあるね。でも、それは、今度は街にでて、地域の親子に出会っていけばいい。

全国の小学校に、地域の赤ちゃん達が訪問するきっかけになることを祈りつつ。

→bookwebで購入

2006年02月12日

『日本の昔話』おざわとしお再話 赤羽末吉画(福音館書店)

日本の昔話 →bookwebで購入


日本各地の昔話をこつこつと再話した昔話集。
その数なんと301話。

こどもたちに一日に一つずつ読んできかせてちょうどよい。
(一年に35日くらいはさぼりそうだし・・・)
第1巻から第5巻へ、春夏秋冬と季節が過ぎていく構成になっている。

この昔話は共通語(という言い方は抵抗があるが)で記録されているが、
本来はその土地の言葉によって語られ、伝えられてきたもの。
語り手から聞き取り、文字におこし、訳すのにも苦労がいっただろう。
実際にストーリーテーラーと呼ばれる人たちに読んでもらって、句読点などに配慮したそうだ。
昔話は、耳で聞かれてきた文化なので、耳に返して楽しんで、とコメントがついていたのが印象深い。
自分で読むためのものではなく、聞かせるための本なのである。
聞いてくれる相手のいるありがたさよ。

また、赤羽末吉氏の挿し絵がすばらしい。
「かさじぞう」「ももたろう」「スーホーの白い馬」を描いたといえは思い当たる人は多いのではないか。
この仕事が絶筆となったそうだ。
赤羽さんの最期の大仕事、と言っても過言ではないだろう。

一巻ごとに販売もされているようだが、とにかく全巻そろえて購入しておいて欲しい。
一生の中で、こういうすばらしい仕事をしてみたいものだ。

→bookwebで購入