2008年01月11日

第1位 『夜のピクニック』 恩田陸

夜のピクニック →bookwebで購入
(新潮社/税込1,680円)

羨ましいと私は思った。夜を徹して歩き通す歩行祭。たった一夜の出来事が、特別なものに変わるそのことを彼らは感じる事ができたから。「あの頃」をあっさり卒業してしまった私は損をした気分になる、ほんとうに切なくまぶしい物語なのです。
〔本町店・酒井和美〕


ただ歩くだけでは奇跡は起こらなかった。一緒に歩いたひと、これまで一緒に歩んできた人達がいたからこそ、貴子と融にとって奇跡の一夜となった。読後、共に歩んだ親友に会いたくなった。
〔グランドビル店・高橋雅之〕


80kmという長い距離を夜通しひたすら歩き続ける苛酷な学校行事「歩行祭」。登場人物たちはその行事の中で、それぞれ思いや悩みをかかえて歩いていきます。部外者がまぎれこんだり、誕生日をむかえたり、秘密の賭けを実行したり。ただ歩くだけの行事の中に、様々な驚きや発見や変化や友人と時間をわかちあう喜びがあり、すべてを歩き終えた後には清々しい達成感を感じることができます。自分の学生時代を思い返さずにはいられない素敵な青春小説です。
〔新宿南店・倉成陽子〕


この本には「青春」がぎっしりと詰まっている。俵万智の有名すぎるデヴュー歌集のなかに「青春という字を書いて横線の多いことのみなぜか気になる」という歌があるのだけれど、そういう青春の混沌というかぐちゃぐちゃさ加減を、美しく、ほほえましく描ききった秀作。共学、とくに公立の進学校に通った人たちにはぜったいツボだと思います。
〔梅田本店・星 真一〕

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第2位 『チルドレン』 伊坂幸太郎

チルドレン →bookwebで購入
(講談社/税込1,575円)

「チルドレン」には、文章・会話の楽しさ、特異な登場人物、泣けない感動など、伊坂幸太郎の面白さがこれでもか!というくらい散りばめられています。特に家裁調査官である陣内の言動は、一見無責任だけれど考えた上での発言だとわかります。たまに呆れたりもするけれど憎めない愛しい人物です。あなたもそんな陣内と出会ってみませんか?
〔本町店・岸田安見〕


「結果論からすると、陣内のやっていることの大半がオッケーになってしまうから驚きだ」と評される主人公が引き起こし、巻き込まれる騒動を描いた5つの物語。信じた少年少女に裏切られる日々を闘いながらも「俺たちは奇跡を起こすんだ」と言う主人公の言葉に力付けられ、一方で「奇跡というのは滅多に起きないから」と自分を慰める同僚の家裁調査官の物語など、読み終えれば不思議な温かさを覚えるはずです。「歴史に残るような特別さ」はないかもしれないけれど、「特別な時間」を与えてくれる本です。最後に、「彼のやり方を真似しては駄目だよ」。
〔熊本店・原田 誠〕


子供は嘘をつきます。大人は嘘をつきます。この作品にはたくさんの嘘がつまっています。人を優しい気持ちにしてくれる嘘が…。
〔福岡本店・花田吉隆〕

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第3位 『ダ・ヴィンチ・コード(上)(下)』 ダン・ブラウン

ダ・ヴィンチ・コード(上)
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ダ・ヴィンチ・コード(下)
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(角川書店/税込各1,890円)


最高級のミステリー。読み出したら絶対に止まらない!!その言葉がピッタリあてはまる本当にスゴイ作品です。1つ解けたかと思うと次から次へと繰り出される謎の数々。ヒタヒタと後を追いかけてくる怪しい追跡者達。ココマデなら今までのミステリー小説にもありますが、ただのミステリーでは味わえない美術史、西洋史の豊富な知識もタップリ堪能できます。まちがいなくアナタも徹夜覚悟で読むコトになりますよ。
〔西神店・清水千佳子〕


まさに、すごいの一言!次から次へと出てくる謎に、まるで自分も一緒に解いているような感覚。本の中に出てくる秘密結社や絵をインターネットで夢中になって調べながら読み進める日々・・(ちなみに解けたものは1つもない)。しかも謎を解くスリリングさだけではなく、主人公達の間で芽生える、ちょっとした恋心や、友情、家族愛もあり、読み終えた後の爽快感と、ほのぼのとした心地良さは、もはや、ミステリーという分野の枠を超えています。つい本物の“モナ・リザ”や“最後の晩餐”の絵を見てみたくなりました。
〔梅田本店・幡田麻由〕

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第4位 『空中ブランコ』 奥田英朗

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(文藝春秋/税込1,300円)

色白のアザラシみたいな容貌の神経科医と白衣で患者の前で堂々とタバコを吹かすクールな看護婦コンビが悩みをかかえる患者たちを治療していくのだが、「こんなので本当に治るのか?」「本当に医者か?」と読む側も疑念を持ちつつ、患者が病気を克服すると同時にこちらもわからないけれど、不思議と爽快な気分になっているんです。この作品は笑いをちりばめながら「そっか、悩みの解決は案外自分の目の前にあるんだ。」って気付かせてくれて、肩の力がすっと軽くなっちゃいます。
〔本町店・秋田ゆかり〕


悩みはつきないものである。人がどんなに気にするなと言ってみても自分の中では大問題。色々な悩みを抱えた人々が訪れる病院。そこには注射好きな精神科医が待ち受けている。問題を抱えた人々はこのハチャメチャな精神科医の不思議な魅力にとりつかれ、いつのまにか病気が治ってしまうのである。あなたも読んでいるうちに悩みを忘れること間違いナシ!!
〔熊本店・E.H.〕

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第5位 『家守綺譚』 梨木香歩

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(新潮社/税込1,470円)

駅近、庭・池・電燈付二階屋。家守求む。ただし人にあらざるもの千客万来。私はこの家に住みたい。今はなかなか感じることの出来ない、四季折々の自然がこんなに様々な姿でむこうからやって来てくれるなら、多少の怪異は我慢できると思うのです。
〔本町店・酒井和美〕


100年ほど前の日本を舞台にした物語。物書きの綿貫の許には様々な精霊・妖怪が訪れる。サルスベリは恋をし、河童は犬と仲良くなる。亡き友は掛け軸の向こうから舟をギコギコ漕いでやって来る。淡々とした日常にふと混ざりあう異界が静かに美しい。四季折々の情景、日本語の美しさと共にたっぷり堪能してください。すぅ――と引き込まれます。
〔横浜店・保良公美〕

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第6位 『私が語りはじめた彼は』 三浦しをん

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(新潮社/税込1,575円)

――胸は痛む。幸せなときもそうでないときも。――「ミステリ+心理小説+現代小説」というとてつもない小説です。1ページ目からぐんぐん引き込まれます。久しぶりに面白いお話を読んだ満足感。三浦しをんはブレイク寸前!!
〔松山店・徳水和子〕


ある大学教授をとりまく男女の愛憎を静かな筆致で描いた作品。語りが冷静であるからこそ、その向こうに透けて見える熱くどろどろとした思いが際立ち、この温度差がとても魅力的だ。この本が教えてくれるのは、人を愛しそして愛されたいという思いは貪欲だということ。まるでそれが海水であるかのように、飲んでも飲んでも満たされないばかりか、どんどん渇きは増す。そしてみんな孤独だということ。三浦しをん、渾身の一作。
〔新宿本店・野口亜希子〕


この小説を一言で表現するのは、とても難しい。ひとつ言えるのは、一行目から三浦しをんの仕組んだ迷宮のとりこになる、ということ。様々な女達を愛した大学教授の一生が、5人の男の口から語られる。けれど、読み終わったところで、大学教授の実体はつかめない。ただその一人の男に対する色々な人の色々な想いだけが交錯しているだけだ。人間が人間を思うとき、そこには様々な色をした感情があって、三浦しをんはそれを何色とも言えない一枚の布に織り上げた。美しく巧みな作品だ。
〔新宿本店・今井麻夕美〕

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第7位 『黄金旅風』 飯嶋和一

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(小学館/税込1,995円)

無冠の帝王、飯嶋和一の4年ぶりとなる新刊は期待を裏切らない大傑作!とにかく読んで驚いていただきたい。この国にかつて、こんなにも清々しい男たちがいたということに。権力におもねらず、金にこびない海の男たちのなんと自由なことか。数々の文学賞を辞退しつづける飯嶋さんだからこそぜひともキノベス!に選びたい。
〔梅田本店・星 真一〕


これほどの力量をもった作家があまり知られていないというのは、本当にもったいない。この厚さが敬遠されるのだろうか。しかしこの枚数をもってしか描ききることのできない物語の緻密さ、深さがそこにある。舞台は江戸時代、名の知られた人物など登場しないが、金と権力にまみれた世界の中で信念を持って生き抜いた男を描いた、とても読みごたえのある一冊です。
〔ロフト名古屋店・S.I.〕

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第8位 『へんないきもの』 早川いくを

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(バジリコ/税込1,575円)

気持ち悪い等と言わず、どうぞ、ご覧下さいませ。世の中には、ホモサピエンスが考えもつかないような生き物がたくさんいるのです。でも「へん」というのは形がかわっているだけではありません。小さな子供から大人まで「かわいい!」と人気のラッコだって収録されています。どこが「へん」なのか是非読んで下さい。でも、もしかしたら人間という生き物が一番「へん」で「危ない」のかもしれません。
〔梅田本店・武田由起子〕

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第9位 『約束』 石田衣良

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(角川書店/税込1,470円)

あなたの一番大切な人が突然この世からいなくなってしまったら…。親友を失った事で苦しみ、一度は生きる希望までも無くしてしまい深い暗闇のなかで自分を追い詰めてしまうが、心から死んでしまった誰かを思うとき、その誰かはこの世界とつながることができるということに気付き、新たな希望を抱いて立ち直っていく少年の姿に胸をうたれます!「世界の果てまでいって最後の力の一滴がかれるまで生きよう」という言葉に「生きる」ことの尊さを考えさせられます!
〔福岡本店・古川路代〕


人はどんなに悲しくて辛いことがあっても、いつか自分の人生に戻っていこうとします。うつむいていた顔を上げて歩きだす人々の姿を書いた7つの泣ける短編集です。なかでも池田小学校の事件をもとに書いた「約束」は心にずんとくるものがありました。
〔梅田本店・高橋典子〕

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第10位 『High and dry(はつ恋)』 よしもとばなな

High and dry(はつ恋) →bookwebで購入
(文藝春秋/税込1,260円)

あなたが好き。あなたといると、いつも魂が揺さぶられるようなステキな瞬間に出合えるのだもん。絵を描くことが大好きで少し大人びた14才の少女・夕子は、美術教室の先生で、誠実な20代後半の男性・キュウくんに恋をします。他の人には見えない光景を見る二人は心のキョリを縮めていきます。前向きに頑張る主人公の少女のキラキラひかる純粋なキモチにひかれます。
〔大津店・足立佳織〕


おおげさだけど、恋ってすばらしいし、とても幸せ。世の中にはこんなにもたくさんの人がいて、そんななかでたった一人の人をすきになる。それは偶然にみえる奇跡。なによりも、すきな人を今まで以上にすきになれて、私はすごくドキドキしています。
〔福岡本店・松尾真歩〕

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第11位 『あさ/朝』 谷川俊太郎・吉村和敏

あさ/朝 →bookwebで購入
(アリス館/税込1,365円)

「この地球では いつもどこかで朝がはじまっている」小学生だった私はこの朝リレーの詩を学んだとき、何か楽しくてワクワクするような、想像すると笑ってしまうような気持ちになった。この本はそんな幼い頃の思いを何倍も形で思い出させてくれる。“あさがくるっていうのは、あたりまえのようでいて、じつはすごくすてきなこと”素直にそう思える素敵な一冊です。
〔福井店・黒田陽子〕

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第12位 『晴れた日は巨大仏を見に』 宮田珠己

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(白水社/税込1,680円)

ウルトラマンよりでかい大仏、観音様が日本のあちこちにそびえている。しかも山奥ではなく普通の町なかである。人々は多くを語らず、ガイドブックにもあまり載っていない。今にも歩きだしそうな、ぬっとフロをのぞきそうな彼(彼女)の目的は何か。人類に未来はあるのか!青空をバックにすがすがしい違和感をたたえるお茶目な彼らに会いに行こう。
〔新宿南店・川口健人〕

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第13位 『フューチャーイズワイルド―驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界』 ドゥーガル・ディクソン、ジョン・アダムズ

フューチャーイズワイルド―驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界 →bookwebで購入
(ダイヤモンド社/税込2,520円)

クジラ並に巨大化したペンギン、島ほどもあるクラゲ、光合成する虫、一見荒唐無稽に見える動物達。しかし、これらは科学的な考証を元にした実現の可能性のある未来の生物なのです。CGを利用した奇麗な図のおかげで読書中もイメージが膨らみます。ページが進むたびに、登場する生物の不思議度もぐんぐん増えて行きます。さあ、あなたも驚異の世界を覗いてみませんか?
〔札幌本店・山本真一郎〕

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第13位 『マネーボール』 マイケル・ルイス

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(ランダムハウス講談社/税込1,680円)

“オレ流”?“for the flag”?“勝ちたいんや”?違います。これからは“マネー・ボール”です。打率4割より出塁率5割の方が良い選手、打点はどうでも良い、盗塁上がりホームラン…データ野球を越えた超データ野球論。4番バッターを集めて白い目で見られる某球団のやり方もあながち間違っていないかも…。
〔本町店・掛見 聡〕


メジャーリーグきっての貧乏球団アスレチックスがなぜ勝ち続け、毎年プレーオフに進むのか?その秘密はデータを徹底利用したGMビリー・ビーンの野球観にある。投手の評価基準は、勝利数でも防御率でもなく、与四死球数・奪三振数・被長打数の3つだけ、打者は打率や打点よりも出塁率がすべて、と言い放つ。そしてこのポリシーに合った(意外と他球団から有望視されていない)選手を揃え、少ない資金で常勝集団をつくりだす。日本のプロ野球運営問題についても考えさせられるタイムリーな一冊。
〔梅田本店・森 弘光〕

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第13位 『佐藤さん』 片川優子

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(講談社/税込1,365円)

ちょっと気の弱い主人公・佐伯くんは、クラスメイトの佐藤さんが怖い。理由は、その彼女に憑いているモノ。だから近よりたくないはずなのに、ある日から2人の深い付き合いが始まります。同時に、守護霊安土さんにも付きまとわれて…楽しさ◎。登場人物それぞれがかかえる問題に考えさせられるお話でもあります。みんなの心の変化に注目してください。高校時代に戻りたくなりました…。
〔グランドビル店・齊藤敦子〕

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第16位 『太陽の塔』 森見登美彦

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(新潮社/税込1,365円)

もっさい兄さんたちのトホホな学生ライフ!「脳内妄想も度を越せば、ファンタジーになるのね」と、妙な感慨を抱かせるこの怪作。実はホントに日本ファンタジーノベル大賞を受賞しております。難しいリクツは抜きにして、流されるまま読んで下さい。なさけなくて、苛立たしくて、そのうち何だか笑えてきます。
〔新宿本店・小出和代〕


大学生の日常譚とも妄想譚ともつかない、暴走しまくりの青春小説です。主人公は、休学し、別れた彼女をつけ回す自意識過剰な京大生。誰もが覚えのある、青春時代の勘違いを自嘲的に描いていて失笑苦笑がとまりません。独特の文体も、はまればクセになること間違いなしです。一筋縄ではいかないけれど、一気読みできてしまう不思議な作品。
〔新宿本店・今井麻夕美〕

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第16位 『負け犬の遠吠え』 酒井順子

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(講談社/税込1,470円)

「女の負け犬…?ケンカ売ってるのか…?」売られたケンカは買うぞー!という心意気で読み始めたら大いに笑って大いに共感してしまった。人生色々、女も色々。「女の生き方」について熱く語り合いたくなる1冊です。
〔渋谷店・渡辺祐子〕


私ももうすぐ“負け犬”になってしまう。「うんうん」とうなづく点は数多くありました。でもオス(男)の“負け犬”もいるのには笑えました。
〔福岡本店・森川裕子〕

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第18位 『砂浜』 佐藤雅彦

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(紀伊國屋書店/税込1,575円)

ページをめくる毎に子供の頃の記憶が蘇ります。何事にも夢中だったあの頃 読み終わったら清々しい気分になれます!
〔ロフト名古屋店・上田寛治〕

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第19位 『テーブルの上のファーブル』 クラフト・エヴィング商会

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(筑摩書房/税込1,575円)

テーブルの上の空論から広がっていく物語。雑誌のようで絵本のようで、雑誌でも絵本でもない本。無駄に思えることが無駄ではなかったり、愛しく思えたり。とても不思議な本です。たっぷり時間をかけて読むことをおススめします。
〔福岡本店・小副川麻美〕

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第20位 『上司は思いつきでものを言う』 橋本治

上司は思いつきでものを言う →bookwebで購入
(集英社/税込693円)

この本を今晩酒の肴に、ストレス解消しようとしたアナタ!”残念ながら”、これはそんな矮小な本ではありません。巷にあふれるビジネス自己啓発本でもありません。「会社に代表される日本の組織がおかしくなった」のは何故か?そして著者が問う「やせた現場」とは----?「それで日本はどうするのか。」???働く全ての皆様に、いや日本人全員に読んでいただきたい、\693(税込)でございます。
〔札幌本店・早勢美貴〕

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第21位 『セックスボランティア』 河合香織

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(新潮社/税込1,575円)

衝撃的なタイトルにリアルな性描写。内容は全て事実であり筆者の熱心な取材と熱意が伝わる一冊。最後には著者自身の幼少の頃の性虐待の経験まで綴られている。障害者への性介護に賛否両論があって当然なのだが、読み続けるうちに、障害の有無に関わらず、性について考えられ続けることに意味があるのではないかと思った。
〔高槻店・八木 祥〕

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第21位 『下山事件(シモヤマ・ケース)』 森達也

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(新潮社/税込1,680円)

半世紀を経てなお多くの謎を残している事件がある。「闇」の奥の糸を手繰り寄せては押し返される大きな歴史の流れの中で真実を掴むことができたのか?昭和史最大の謎は解明されたのか?知らないより知ったほうがいい?ジグソーパズルは完成したのか?
〔札幌本店・大場由美子〕


下山事件そのものすら私は知らなかった。故に、事件を一から掘り起こし、のめりこんでいく著者の姿に、こちらもいっしょに夢中になってしまった。まさに「下山病」に伝染されるが如く。さらに、この本の魅力として、現在のマスコミの在り様が興味深く書かれていることが挙げられる。著者は当初、取材結果を映像として発表しようとするが結局ボツ。さらに、某週刊誌に連載するも…。事件解決メデタシメデタシでは終わらないリアルさが心に残る。
〔新宿本店・木島朋子〕

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第21位 『図書館の神様』 瀬尾まいこ

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(マガジンハウス/税込1,260円)

骨の折れた傘のような主人公と図書館の神様?の不思議な出合いで物語が始まってゆきます。二人の間に流れる絶妙な時間。手にする方にぜひ!真冬に飲むサイダーの味をこの二人と共に味わっていただきたい…。
〔川越店・細田順子〕

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第24位 『アフターダーク』 村上春樹

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(講談社/税込1,470円)

淡々と夜が更け、淡々と夜が明けていく。それだけなのにひきこまれる。たった一晩のドラマに登場人物の人生が凝縮される。できるものならもう少しだけ、続きが読みたい。
〔熊本光の森店・松井清正〕

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第24位 『好き好き大好き超愛してる。』 舞城王太郎

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(講談社/税込1,575円)

「超愛してる」ということ(についてのこと)が、独特の文体でストレートに、SFに、詩的に、文学的に(←重要)書かれています。茶化して読むこともできますし、これは真実ではない、と言うこともできるでしょう。でも私は、舞城王太郎を信じていますし、舞城文学のリアリティを「愛して」ます。ぬるい私の頭をぎゃぼーんと起こした舞城文学。もう舞城”前”には戻れません。ゴー!マイジョウゴー!
〔大津店・青木友香〕

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第24位 『犯人に告ぐ』 雫井脩介

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(双葉社/税込1,680円)

臨場感あふれる警察小説です。幾多の困難に立ち向かう主人公・巻島。孤立しそうな巻島を全力で助ける数少ない部下。読んでいて、自分も捜査に参加し、少しでも巻島の手助けをしたいと思いました。確固たる意志を持った本当の男・巻島がそこにいます。
〔大津店・藤井嘉人〕

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第27位 『頭がいい人、悪い人の話し方』 樋口裕一

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(PHP研究所/税込750円)

これを読んで「あ~、いるな。こんな人」と思ったあなた。実は気付かないだけで、あなたもこんな話し方をしている?!バカに見えない話し方の極意、教えます!!
〔福岡天神店・石田美恵子〕

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第28位 『言いまつがい』 糸井重里監修

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(糸井重里事務所/税込1,575円)

「言いまちがいっていう本ありますか?」とお客様によく聞かれた。残念ながらタイトルをまつがって覚えているお客様が多かったです。ただまつがっているのはタイトルだけにあらず。本の角が一片だけ丸かったり、裁断が斜めだったり、とにかくみんなまつがいだらけ。本気でまつがうのはこんなにもおもしろい。
〔札幌本店・伊達明子〕

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第29位 『Good Luck グッドラック』 アレックス、トリアス

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(ポプラ社/税込1,000円)

種を蒔いても、きちんといつも手を入れて地盤を作っていなければ芽はでない。チャンスを与えられても受け止めるだけの地盤ができていなければそのチャンスから幸福は芽生えない。“その時”に備えて毎日焦らず自分を耕していきたくなる、そんなお話。
〔福岡天神店・鹿野珠美〕

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第30位 『Death note』 小畑健、大場つぐみ

Death note →bookwebで購入
(集英社/税込410円)

新世界の神になると称し犯罪者に裁きを下す夜神月。数々の難事件を解決してきた世界警察の影のトップ・L。追われる月と追うLの頭脳と心理のぶつかり合いは緊張感があり読みごたえ十分。スピード感ある展開に、人物の気持ちが伝わってくるすばらしくキレイな絵が加わることで迫力も倍増!必読です!!
〔阪急32番街店・柴田裕紀子〕

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番外編・特別賞 『ぼくは悪党になりたい』 笹生陽子

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(角川書店/税込1,365円)

なんで自分だけこんなに我慢しなきゃならないんだ!!」なんて思っているアナタ。なんか心がにごにごしているアナタ。この本を読んでみて下さい。自分の思ったように生きるということは、こんなにもエネルギーが必要なことなのです。さぁ!!みんなで“悪党”になろう!!
〔グランドビル店・佐藤妙子〕

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番外編・エッセイ 『ハイスクール1968』 四方田犬彦

ハイスクール1968 →bookwebで購入
(新潮社/税込1,680円)

こういう私的な回顧ものを読むと、その人の成り立ち=ネタ元がよくわかる。宗教学専攻でソウル留学経験があり、サイードの翻訳もしているけれど、今は映画史を生業としているヘンな大学教授はこうして生れた!68年はよく言われるように「革命の年」だ。同時に構造主義も原将人の自主映画も寺山修司の演劇もマンガ雑誌ガロも全部リアルタイムだった。ものすごく分厚い時代だった。僕たちが50歳になる10数年後、高校生だった80年代後半をどのように回顧できるだろうか?
〔経理部・奥平 亨〕

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番外編・エッセイ 『妻に捧げた1778話』 眉村 卓

妻に捧げた1778話 →bookwebで購入
(新潮社/税込714円)

大切な人が余命1年と宣告されたら。いったい自分は何ができるというのだろう。小説家の夫は妻のためだけに一日一篇のお話を書き続けることを約束しました。5年間で1778篇。その中の19篇と40年以上にわたる結婚生活が淡々と綴られています。切ないけれど悲しいだけで終わらない、夫婦愛のいっぱいつまった一冊です。最後の原稿の最後の行―「また一緒に暮らしましょう」。こんな風になれるなら、結婚って、夫婦って素晴らしい!
〔梅田本店・塩入加奈子〕

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番外編・ノンフィクション 『ヘマな奴ほど名を残す』 ピーノ・アプリーレ著、泉 典子訳

ヘマな奴ほど名を残す →bookwebで購入
(中央公論新社/税込1,680円)

われわれは、みな間違いで今ここにいる。レオナルド・ダ・ヴィンチも、ネアンデルタール人も、カエルもダニも。間違いで偶然生命が生まれ、DNAを誤ってコピーし、生命が進化する。弟子を選び損ねたキリスト。インドを目指して出航したコロンブス。人類と生命の歴史はヘマの歴史である!!
〔岡山店・火口徹也〕

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番外編・ノンフィクション 『自分の仕事をつくる』 西村佳哲

自分の仕事をつくる →bookwebで購入
(晶文社/税込1,995円)

一日の大部分の時間を仕事に費やすからには、少しでも納得のいく仕事ができたらいいと思う。もっと若いころは「天職」とか考えたものだが、仕事って「何を」だけじゃなくて、「どんなふうに」「誰と」やるかが、それ以上に大事ではないかと思えてきた。紹介されている「仕事人」は、いわゆる「クリエイティブ゙な」仕事の人たちが多いのだが、印象に残ったのは、停車場所に工夫を重ねたことで予約が埋まるようになったタクシー運転手の話だった。
〔出版部・有馬由起子〕

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番外編・教養 『さわりで覚える クラシックの名曲50選』 楽書ブックス編集部

さわりで覚える クラシックの名曲50選 →bookwebで購入
(中経出版/税込1,470円)

とにかく付属のCDが楽しい。なんと2枚組で150分もあるのだ。BGMにしても良し、全くクラシックが初めての人でも名曲をすぐ覚えることが出来る。なにせさわりなんだから。気に入らなかった曲はすぐ忘れてね。なにせさわりだけだから。
〔松山店・M.H.〕

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番外編・教養 『数え方の辞典』 飯田朝子

数え方の辞典 →bookwebで購入
(小学館/税込2,310円)

失われつつある、昔ながらの数え方をジャンル別に特徴をまとめた一冊。日本語表現の豊かさ、古くからの日本語を財産として残しておきたいです。今日からはなんでも「1個」では恥ずかしくなる。
〔福井店・高木千春〕

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番外編・小説 『メリーゴーランド』 荻原 浩

メリーゴーランド →bookwebで購入
(新潮社/税込1,785円)

サラリーマンの悲哀を人情味たっぷりにユーモアを交え、独特の荻原節で書き上げた。結局私達サラリーマンは同じ場所をくるくる廻るメリーゴーランドの様なものなのかもしれない。でもね、乗っていると楽しいんですよね、メリーゴーランド。共に頑張ろうぜぃ、宮仕え。
〔本町店・百々典孝〕

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番外編・小説 『世界のすべての七月』 ティム・オブライエン著、村上春樹訳

世界のすべての七月 →bookwebで購入
(文藝春秋/税込2,200円)

私は本が好きで好きで、本屋になりたくて、紀伊國屋を受けて、入社しました。けれど忙しい日々の中で、だんだんと本に対する愛着は、失われて行きました。そんな時、ある先輩が目をキラキラと輝かせて、この『世界のすべての七月』を私に教えてくれたのです。私は入社3年目ですが、こんなにも自分を助けてくれた本に出会えた事を、とても幸せだと思います。例えば夏の日。プール帰りのあの感じ。体のしんが熱くなる小説です。
〔新潟店・松下陽一郎〕

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番外編・小説 『静かな大地』 池澤夏樹

静かな大地 →bookwebで購入
(朝日新聞社/税込2,415円)

「こんなに素晴らしい人たちがいたんだ!読み進むうちに「なぜ?」とつぶやき、「なぜ!」と叫ぶ。人間の愚かさと思い込みの恐さを今さらのように心に刻む。かけがえのないものをどれほどたくさん捨ててしまったのか?いつのまにか北海道の民宿に泊まり暖かいストーブを囲んで物語を聞いている自分がいた。
〔松山店・秋田元二〕

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