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2011年01月31日

『フェイスブック 若き天才の野望
 5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた』
 David Kirkpatrick【著】滑川海彦・高橋信夫【訳】(日経PB社)

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「Friends, Lovers or Nothing」


「今は大丈夫なのね?」とKaren Juliet Aubreyは聞く
 Brian Bruce Robinsonは答える
「チャイコフスキーは、指揮をする時に必ず手で頭をささえて、頭が堕ちないようにしていたんだ、知ってたかい?」

「俺の庭はどうだい?」とBrianは聞く
「邪魔しないで」とKarenは祈る

「俺は神様を誤解していた、神は70年代ロックの味方だったんだ」
(Still Crazy(1998 UK)から)

 ロサンゼルスからサンタバーバラに向う101(フリーウエイ)は、私は何度も自分をたぐり寄せながら往復した気がする。日が暮れた後、そして東の空がかすかに明るくなる早朝、私は何度も何度も、大学に向かいながら、ホテルに向かいながら、空港に向かいながら、その音(*)を聴きながら、忘れてきたものをたぐり寄せようとした。
 ベンチュラを過ぎると海が見える。何故かいつも、101に向かう405に乗るまでの道を迷うが、後は景色に任せれば目的地までたどりつく。classic rock stationは106.3 "the surf"、電波が届かなくなると100.3 "the sound"、その分、"man on the corner"だろうが何だろうが、日本では絶対にかからない曲が続いて、私があの時ドミトリで一人ひたいを壁につけて聴いていた選曲は間違いなかったと納得させてくれる。

 突然nine inch nailsが流れる。
 ヘッドライトの路面だけが浮かび上がって、紺碧の海の波の音も、時に追い越す車の音も、何もかもが遠く聴こえなくなる。このまま、このまま、その音(*)を聴きながら、自分をたぐり寄せながら、道を外れ、スローモーションで飛び出す衝動を抑える至福の瞬間。
 今年こそは自分を試したくてその音(*)"The Social Network"を持参、車内に流すも基本はHow to Destroy Angelsで、Still I'm Mr. Self-Destruct.

「リバーブが少し強過ぎる気もしたけど、かなり良い出来だった」
 如何にクリティカルな状況にあり、それを如何にTrent Reznorが救ってくれているか、この瀬戸際の攻防は誰も知らないし、私も譲らない。

90年代から、研究室に
・Global School Net/Houseの先駆けCU-SeeMeを導入しようとした話
・それをドライブするWhite Pine社のMeeting Pointのライセンスを購入した話
・それを主張しても実現できなかった話
・私にはそれを主張する才能がなかった話

・授業でContact(1997 USA)を教材に使った話
・Jodie FosterがNetscapeで画像付SNSを使っていて愕然とした話

・自宅にホームステイした米国人高校生の話
・米国の微妙なキャラクタの学生の話
・日本の微妙なキャラクタの学生は、世界トップランキングの大学には入れない話
・QS社世界大学ランキング、Times社世界大学ランキングのそもそも誰がナンセンスなのかの話
・トップランキングの大学に入る微妙なキャラクタが時に世界を変える話

・ハーバード大学の学生の話
・ハーバードコネクッションとコネクトUの噂の話
・日本が何も知らないことを知らない話
・SNSの重要性を何度も何度も訴えても実感しない組織の話
・その実感しない組織が新しい試みを評価する話

・学生の2極化の話
・学生も、大学も、組織も、社会も、動かない話
・ベンチュラの学会には、そういう目で見れば数パーセントは、そんな微妙なキャラクタの学生がいる話
・それにしても、日本の学生と教員は何も出来ない話
・要は私は何も出来ない話

 ある日本の国際化の会議の最後に、この本を紹介した。
 内容の善し悪しと真偽は別として、こういうことが起きていること自体、日本とはSNS感が違う。学生も、大学も、組織も、社会も、動かない。刺激すべき学生の微妙なキャラクタは2極化され、何れにしても世界のトップがどのように動いているかを読み取らせなければならない。万が一このようなことが日本で起きても、日本の大学当局、そしてAngelsはどのように対処するだろうか、という話。

・日本のベンチャービジネス対策がアメリカとは全く違う話
・パロアルトの対岸のバイオチップバレイを尋ねて分かる話
・それでも、アメリカは手を抜かず、日本はもうキャッチアップしないで良いかもしれない、という話

 この作品を理解する前に言うことではないと、この草稿を書いたような気がしながら、そんな私は、マーク・ザッカーバーグにもなれないし、エデュアルド・サベリンにもなれないし、要は、全く才能のない凡人であって、それで幸せなのではないかということ。要は、私は寿命をすりへらしながら、何もやるすべもなく、ただハンドルを握り、自分をたぐり寄せるしかない、という話。
 日本は知らなくても良いことが沢山あり、一方で、卑下する必要もなく、むしろポジティブに、鎖国時代の恩恵のごとく、また順番が回って来る時を待つ。

Trent
明日も私を助けてくれ


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2008年12月10日

『世界がキューバの高学力に注目するわけ』吉田太郎(築地書館)

世界がキューバの高学力に注目するわけ →bookwebで購入

「バークにまかせろ
 ハニーにおまかせ
 スマートさん、あとはあなたにおまかせよ」


2009年はこれで始まる
何でこれが来たか?
これには因果と必然がある
http://che.gyao.jp/

***
私の右目の右端の方、そう、ロドプシンのレチナールの光異性化が微分で一番効きそうなところで、いつも何かがよく動く。多分、私の視界を避けるかのように、私の死角にいつも何かが潜んでいるに違いない。
朝は朝でその何かが私を起こし、夜は夜でその何かが私の足を引きずる。
あたかも私を落とし込むかのように、それも決まってある時刻に訪れる。

毎日の繰り返しに確かに因果と必然がある。
今思うこと、次に起きることに関係することが、身近に起きる。そう見るからそう見えるなら、アメリカのとある一般的ではない学校を思い続けると、何故、副都心線から降りて来た子供が、その学校のロゴが入ったトレーナーを着ているのか。ハバナに行く機内で観た映画で、何故Havana Clubが出て来るのか。最近もう一つクリアな因果を示した出来事があったが、夢で観たのか思い出したくないのか、その何かが記憶の底へと追いやってしまった。しかしその何かは、その用意された前提をあたかも偶然かのように見せかけようとするが、そうは問屋は卸さない。

最近、歯磨きが出来ない夢を見る。洗面所の鏡の前に立つが、そして歯ブラシを持つが、歯磨きが出来ない。かつてノートの最初に書いた文字が思った文字と違い、そのノートを書き進めることが出来ないことがあった。1頁目の1行目だけ書かれたノートは数十冊に及ぶ。それに似ていて、歯ブラシを持つが、歯磨きが出来ない。そして目が覚め、確かに因果があることを確認する。

探しているものは、本当に必要に迫られて探さないと出てこない。だが、確かに必要に迫られると出てくる運命は、必要に迫られても出てこなかった運命に対する必然を強調する。

全てに因果があるのであれば、何故あると言ってくれないのか?
我々人間はまだその用意が出来ていないのである。

***
終日アメリカからの視察団の案内をしました。
本学のコンピュータはアジア最高速ですが、本研究所が設計しているコンピュータは世界最高速になります。インテル入ってる、と、キアヌリーブス入ってる、の違いです、と言って、半分位しか受けなかった。
それを分析しました。
要点その1
 リーブスの発音が悪かった
 言ってて一瞬、RかLかのスペルが頭をよぎった
 その一瞬がタイミングを逃した
要点その2
 私が真顔でそうふるという前フリがなかった
 それまでに気を高揚させておかなければならない
 笑って良いのか迷わしてはいけない
要点その3
 matrix...と言って少し体をエビぞりしたら少し追加笑いが増えた
 matrixネタは、I'll be backネタよりも一般的ではない

***
人はどこの国に生まれるか分かりません。
Far Eastの黄金の不思議な国、日本は良い国ですが未だ鎖国感が残ります。
政治家はバンザイはするけれど、観えているのだろうか?
(倒置法)
今は昔、50年前の(以下略)。
経済危機は、それを選ぶ国民の安易な生活にあります。

***
国際会議で、何であの人が日本の代表なの?と聞かれて20年以上経ちます。
残念ながら、未だにその状況は変わっていません。
笑い方一つ取っても、日本的で良いと言えば良いのですが、話をする時に、そんな笑い方で良いのかと疑問に思わない人が未だに大半を占めています。
笑い方一つで国際的か否かが評価されていて、それでも日本人だからと猶予されていて、日本の恥をさらす人が大半では悲しいものがあります。
レストランで変な席に案内されて「サンキュ〜」とか言っているのは、日本人くらいなもんです。それはそれで良いと言えば良いのですが、20年経って変わらないのであれば、それはそれで国民性なのでしょう。
いつまで経っても、日本人の国際感覚は「ああカン違い」のままです。

「ああカン違い」
欽ちゃんがTV欽ドン以前にラジオでやっていて、かなりコアで笑えました。

***
ある日、24時間で観たのは、
 ウオーリー

 ハンコック
 バットマン・ダークナイト
 少林少女
 エディーマーフィーの宇宙人ミートデイブ
 トロピックサンダー半分
 それ行けスマート(懐かしい)

他にいくつかありましたが、その何かが忘れさせました。

ナポレオンソロとかイリアクリアキンとか、パトリック・マックグーハンのプリズナーNo6も観たくなりました。

細かすぎて伝わらない
有田君のスイッチの原点は「それ行けスマート」にあり

わっかるかなぁ〜
わかんねぇだろうなぁ~
イエ〜イ

と言いながら、この本を読み、日本の安易な生活と「ああカン違い」の国際感覚を憂いました。

「ゲバラ最期の時」戸井十月著(集英社)
978-4-08-781412-5 C0095
「チェ・ゲバラ~愛しい男」(イン・ロック社)
978-4-900405-35-6

も注目です




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2008年11月26日

『キューバ 革命と情熱の詩』「地球の歩き方」編集室(ダイヤモンド社)

キューバー革命と情熱の詩 →bookwebで購入

「雑事に忙殺される日本が待っている」

11/12 from NRT
日本シリーズは一挙手一投足?凄かったですね
久々にしっかり観てしまいました
渡辺監督は「WBC?それは原監督でしょう」と言ったとか
今成田ですが、出発が遅れています
今夜はバンクーバー経由、トロント泊で、明朝トロント〜ハバナです
最近はここぞとばかりキューバ関係を片っ端からあさっているのですが、カストロ、ゲバラ、ヘミングウエイ・・・その数奇な運命に魅了されています
桐野夏生さんの「アンボスムンドス」も「誰がために鐘は鳴る」が執筆されたホテルだったとは・・・
とにかく新しい世界を観てきます

不在中、安全第一でお願いします
時差マイナス14時間で、基本的に現地の夜はメイル接続可能だと思います
ただ朝から夜まで拘束されますのでご了解下さい
急用の場合は、**さんの携帯に連絡して下さい
現地大使館の担当者の携帯番号に連絡してもらえます
私の携帯は使えません
修論D論への追い込み時期ですので、くれぐれも安全に注意して、体調管理にも十分気をつけて下さい

11/13 from YYZ
昨夜トロントに着きました
成田から直行かと思っていたら、バンクーバーで一度飛行機を降りてカナダに入国して、2時間待って、続いて4時間でトロントに着きました
**でしたが、初めてのファーストクラス、フルフラットで8時間熟睡して来ました
話は違いますが、先週末***は大会で日本新記録を出して、MVPを取って来ました
ちなみに、私は東京マラソン抽選はまたダメでした・・・
しかしカナダはまたアメリカと違って、風景も人も悠々とした感じですね
「自然に従って元気に生きる」
ここの人達も、気温は違いますが、そんな感じです

今日はこれから、寒いトロントから常夏のハバナに移動です
それでは桐野夏生さんのアンボスムンドスにならないよう気をつけて行ってきます

PS: 先日の添付はJ-Waveの紹介文でした、音源手に入ったらまた送ります

11/14 from HAV
これで冬?というハバナです
さてネットワークですが、部屋ではつながらず、ロビーに1台あるPCでつなげる、という状況です
つながることは確認しましたが、常時接続とは行きません
飛行機を降りたとたんにこちらへどうぞという感じでパスポートコントロールなしで入国は初めてでした
その分、ずっと毎日拘束されそうです

写真1
案内されたのはホテルではなく一軒家でした
窓のテープは先週ハリケーンが来たときに貼ったそうです
メイドさん付き
英語を話す人はいません
周辺を散策したら、他の家の方が全然大きい豪邸ばかりでした

写真2
右隣りさんです
左隣りはブラジル大使邸

写真3
中庭ベランダですが、ここの人は「海が見えないから今イチ」と
ちなみに右隣りさんはプール付き

ということで
宿と会場の往復ベンツ運転手付だけで、町中には出ていないで、ゲートも頑丈なカギ付きで、外を走りたいと言ったら、担当の人が朝ゲートを開けてくれるとのこと
気がついたら、言えばいつでもどこでも行きますと運転手が玄関の前に待機していました
明日は文部大臣に会います

11/15 from HAV
留学生受け入れOKとして良かったでしょうか?
昨日夕方講演が終わって沢山の人が質問に来てくれて、その後のカクテルパーティではヨーロッパからの参加者がenjoyed your talkと沢山握手に来てくれました、お世辞でよく言われる言い回しではありますが、かなり裏技を準備してきたのでうけたはず
カストロさんも握手に来てくれて「日本はキューバに比べて進み過ぎている」と親しく声をかけてくれたりして何か遠い国に来て良かったと思いました
体調はOK、コンビニとか売店がないので出されたものだけで他に飲み食いないので

11/16 from HAV
海を観てきました
真っ白な砂浜、限りなく透明に近いブルーの海
海のいとなみは原始宇宙そのままで
向こう岸はアメリカという、下世話な世相に水分子は関係ない

11/17 from HAV
2〜3日もすると
バス停に並ぶ人達を見ていると
街中の人達の生活を見ていると
他の共産圏とは違う
皆、平等に貧しいけど、心豊かな生活があることが伝わってきて、そんな国の世界の将来を憂うカストロさんのさらなる人間的な魅力を切実に感じる滞在です
これは演技でも洗脳でもないと思います
他の国で同じようにもてなしを受けても感じないことですから

写真4
自分は本当は民主主義で行きたい
でも世界はキューバはすぐには変われない
でもサイエンスと学問の真実に国家の主義など関係ない
この貧しい社会を科学技術で変えて行きたい

この言葉には
置かれた立場の気持ちと深い意味とが込められていてグッと来ました

国民の生活を見る限り、政府の人の努力を見る限り、アメリカが脅威に思う国であるとは到底思えません
今、アメリカと戦争をしたら、たとえ***がバックアップしたとしても、キューバは2〜3日ももたないでしょう
***とは違います
いきがることもないし、貧しいけど毎日を誠実に暮らしている
他の後進国***や**では感じられない誠実な清貧さがあります

キューバどうのこうのよりも
国を、世界を、真剣に考える人から学ぶことが沢山あります
そんなこと、当たり前でおこがましいですが

キューバは強いから日本の新しいチームとのWBCが楽しみだと言ったら
その通りだ、と笑ってくれました

11/18 a day in the life
今日でキューバともお別れです
浮浪者がいない
そんな国は初めてでした
心残りは日曜日にキューバマラソンがあったこと
調べておけばよかった・・・

11/19 from YYZ
マイナス8度のトロント空港です
朝5時にホテルを出て来たのですが車のフロントガラスが凍っていました
午後は雪になるそうです
成田には15:20着ですが早速帰りがけ池袋で打合せをすることになりました
雑事に忙殺される日本が待っているかと思うと夜明け前の空港の風景が嘘のように感じます
また日本モードに切り替えなければというところです

11/20 from YVR
今度はVancouverで2時間乗換え待ちです
Torontoほど寒くないですね
Vancouverは冬期オリンピックのディスプレイが沢山あります
TVの話題はオバマさんとアイスホッケーでしょうか
今丁度お昼時でラウンジでスープをもらっています
でも今回は今までになく色々刺激になりましたし勉強させてもらいました
日本は幸せだなというのと、平和ボケなのか、世界の動きにうといとも思いました
原監督の決意には頭がさがる想いです
また今日から頑張らねばというところです




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2008年05月08日

『ワンダー植草・甚一ランド』植草甚一(晶文社)

ワンダー植草・甚一ランド →bookwebで購入

「私はジョギングと雑文が好き
 今何故再び、植草甚一なのか
 私は自分で解決しようとした」

羽田から志木行きのリムジンバスは22時20分発で、和光市行きは21時50分発なので、今21時49分なので後者を選び、その30分の差はかなり大きい。
伊丹からは着陸直前に起こされるまで座ったとたんに終始寝ていた。大阪行の新幹線では電源は取れなかったが、新横浜から千里中央、阪大病院前まで終始仕事が出来た。
要は、1日にすずかけ台と飯田橋と大岡山と有楽町と和光で仕事があることに比べれば、大阪やソウルの日帰りの方が断然楽だという自慢話である。

***
午前3時起床、ペットボトルの水を飲み、すぐにメイル確認、3時3分から仕事を始める。
午前7時16分すずかけ台着、6時3分志木発に乗り、池袋と渋谷で走ればその時間に着く。なので5時39分の志木発に乗っても、24分仕事が長く出来るか、うたた寝出来るか、以外は同じであることが今朝分かった。

9時のゼミ開始前に複数の書類を仕上げメイルと学内便を出す。月曜は8時半からのゼミだが、朝から既に300通以上のSPAMが来ている。

ゼミは予定の1時間を過ぎ、1時間半になるが、1時間以上のミーティングは決して効率的とは言えないが、ゼミの時だけは、どんなにビューロクラティックなことに追われていても、時間が気にならない。いやはや、やはり何でも勉強は面白い。いやらしい奴だと思われても良い。少なくともこの歳になると勉強の時間が一番面白い。何でも面白い。
ゼミ後、新入生に簡単にガイダンス、スタッフに予算申請の説明。その間も電話とメイルは容赦ない。いやな話も面倒な話も山ほど来る。20年間、私は自分で解決しようとしたが、来るということ自体が今の自分の身分を表している。言われて何ぼの世界である。

すずかけ台発11時55分に乗らなければならず、秘書さんがエレベータを開けて待っててくれる。昼食時のエレベータはタラタラとした乗り降りの数秒の遅れが命取りになる。電車内もある意味座れないと命取りで仕事が出来ない。仕方がないから立ちながらコンピュータを抱えて仕事をする。

飯田橋の某東京本社で13時20分待ち合わせ、昼食はどこで取ったかすぐには思い出せない。確かに飯田橋を降りた時に10分位時間があると思った覚えがある。30分から会議開始、その前の10分間で韓国の件と来週月曜の会合の打合せを行う。

14時30分、丁度無駄な沈黙が訪れ「次がありまして」と中座する。先方の担当者があわてて出て来て名刺交換、名刺を切らしていたが、13時20分に持ってきてもらえるように朝指示して良かった。その担当者は事務員に玄関まで送るようにと指示。「内側からはカギは開いてますし、受付にIDカードを返して頂くだけですが」と、玄関まで送るようにという意味を理解していない。「いや、ここでいいですよ」と私が言うと、その担当者はその事務員に「エレベータのとこまででもお送りして」と言った。

これで大岡山まで行けば、16時からのミーティングに事前に30分はあるから、事務局に次のミーティングでは何をしたら良いか打合せが出来る。目黒を過ぎた頃、携帯に伝言。大岡山に着いたら、予算申請の事務に寄ってもらいたいとのこと。すぐに車内でコンピュータを開け、メイルをつなぎ15時30分に着くから、その事務の場所はどこかと尋ねる。大岡山に着いて電車を出て、秘書さんの携帯に電話、郵便を取りに行っているらしく、席に戻ってから場所を連絡するとのこと。それでは16時からの事前打ち合わせの時間がない。仕方がないので正門を入る頃に歩きながらコンピュータを開け、昔のメイル内容を確認する。事務棟2階だ。
事務棟2階について、担当者の席に来たら、秘書さんから電話が来た。逆にせかして申訳なかった。

その後、国際室の会合、留学生課の担当者と打合せをするも16時までの10分以内にある審議必要事項をタイプしてもらいたいと言う。聞いていないが、ありがちである。すぐにタイプしUSBメモリで渡す。するとワードのバージョンが会わないのでプリントできない。ならばpdfと、すでに会議メンバーは集っている。
私が主査なので、分かっていても分かっていなくても議事進行を務める。分かっていなくても、議事進行を進めればそれとなく分かり始める。会議終了、携帯を見ると伝言が来ている、メイルは見ない方が良い。見ても落胆するだけである。

大岡山の駅に向い、携帯で指示をする。
大岡山から地下鉄に乗り、携帯のカウントダウンタイマーを12分にセットするが、10分で起きてしまう。目黒で三田線に乗り換える時に有楽町の事務所に電話し、30分以内に着くと伝言。今日はその10分の仮眠でかなり復活した。
午後9時に終り、それから少し飲みに行かないかということで、少しお腹に何か入れておかないとと参加する。和光に戻らねばという気持ちが酔いを回さない。

あくる日、自宅で駐車場のリフトを上に上げたら、朝からあると信じて予定を調整していた車がない。また、和光において来たことを思い出すいつものパターンであるが、子供をピックアップする約束で、和光までの30分をどう捻出するか思いを巡らす。

***
今までも何度となく書いて来ましたが、もし神様なるものがいて、人それぞれの運命を見守っているとしたら、私の神様は非常に厳しい。
少しでも気を抜くと、究極の無理難題が課せられ、思考を破綻に導かれ、それでも平然を装うパワーが要求される。
一瞬気を抜くと、私は脈絡のない、とんでもない事を考えている。

***
今何故再び、植草甚一なのか、と本を買い
小さい文字を読みながら、思いを巡らす
少なくとも散歩等出来ない私は、堅気(かたぎ)な仕事をしながら、今何故再び、散歩と雑学が好きな植草甚一なのか
ジャニス・ジョプリンの死とロックの未来なのか

日本人は働き過ぎなのか、という新聞記事があって
再び全くナンセンスである
全く働き過ぎではないし、全く国際的でもない

国際社会は強烈に働く
そして平然を装っている、いや、身に付いて平然でいる
働き過ぎなのかなどと議論しているのは発展途上国というより国際後進国である
通りすがりに急がしそうにインタビューを受ける政治家
分刻みでありながら平然とインタビューを受ける政治家

***
その人の、立ち位置、距離感、歩き方、表情、仕草、に「うだつ」が観えるとは今までも何度となく書いて来ましたが、要は自分だけではなく、何れにしても、そういうどちらかの人が身近にいると、自分の「引き」を良くも悪くも変える、という事でもある
そういう事にうとく、そういう人の身近にいるのは、良くも悪くも、自分の責任でもある
それでも私は自分で解決しようとしてきたつもりではある

***
毎日山ほどの雑文を書き、捨てる
そうこう書く内に羽田からのバスは和光市に着いた
1時間の予定が50分で着いた
その10分の差はかなり大きい
バス停からプラットフォームの時刻表示が見える
電波時計を見ながら、43分の急行は乗れないにしても、45分の各駅には乗れると思い、その2分でも気を休めることにした



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2005年11月29日

『東京タワーが建ったころ
 50年前の私たち』 岩永辰尾 (第三出版)

東京タワーが建ったころ<br>50年前の私たち →bookwebで購入 夕日町のひみつBGV


「全てが崩壊した後に
 ・・・
 許してくれよな
 ALWAYS」

街中から8マイルも離れていないというのに、このままでは本当にボロボロで 死にそうだったりする。
世の中の全ての人が■に■て、でも時折、全ての人が優しく思えて、どちらも 辛い思いの繰り返し。いっそのこと、■を聴きながら、左折を間違えた車に■ たら楽な気がする。それくらいのことを書いてくれる作家を捜す。

このところ、朝も夜もベースを効かせた渋いロックを聴く。多少うつむき加減 で、多分しかめっ面した渋い顔をして歩いてるんだろうな、とか思ったりす る。こういう曲を聴く時は、ノロノロヒマそうに前を歩かないでくれよ。増々 ■なる。

死にそうだったりするが、実は…
ここで一旦休止、そして改めて…
が、実は、豊かで嫋やか(たをやか)に年をとりたい、と思っている。
豊かと言っても、むしろ金銭的に豊かの方がそこら辺で出来そうで、でもあえ て難しいだろう精神的に豊かな老後の方を望む。でも今のままでは出来そうも ない。いっそのこと■てくれ。でも、心配するなよ、死ぬはずないだろ。死ぬ 気になればもっとやれるから、だから何にもやらないだけさ。

普通の幸せ、でも個人には特別な幸せ
普通の写真、でも個人には特別な写真

・・・
うちの親父は日曜日になるとよく一人で神宮の六大学野球を見に行った。
朝、母親におにぎりを作ってもらい、我々子供達は、何かと面倒な時代で、そ れも長くて、親父はいつも一人で出かけていった。

うちの親父に大学生活はなかった。戦争の真っただ中で。一度だけ聞いた話 で、親父が指揮をとる部隊が襲撃にあって、仲間が、仲間のほとんどが死ん だ。親父に当たった弾丸は肩から胸を抜けて一命を取りとめた。
親父は倒れるまで、終戦記念日には靖国神社に行っていた。今、問題になる参 拝問題以前の話、いやその以前ではなく、それ以前の次元の問題。仲間が死ん だんだぜ、■が、目の前で、隣りで、■って、■て。どうしてなんだよ、何故 なんだよ、俺達、何で死ななきゃならないんだよ。
今でも覚えている。私が留学したいと言った時「私はもっと若い時に中国に行 ってる」と笑って答えた。

神宮球場で何を思ったのだろう。満員にはなりきっていない、応援団の声が響 くスタンド。応援団のうしろ、少し離れて、少し上の方か、または、まばらな 外野か。
そのおにぎりに、ビールも買ったんだろうな。
神宮の空、野球、応援・・・何を思ったのだろう。
死なない、そう、死なない。
だろう?死なないじゃないか。

そういう学生生活のない親父。
空を見上げて、ビールを飲みながら、これでいいんだ、皆、夢中で、幸せでい いんだ、って。

夕方、山倉のホームラン凄かったよ、と帰る親父は、その後、家の周りを掃除 して、暑い夏の日には水を張って。そして朝夕は家の前で、木刀を振ってい た。剣道の素振りのように、家の前の路地で木刀を振っていた。鉄棒をおいた 小さな、猫のひたい程の庭でもランニングシャツで振っていた。汗をふきなが ら、片手でも振っていた。日曜の夕方は、早めに風呂に入って、時折、一人で 銭湯にも行っていた。
そして、笑点か大相撲の音とともにビールを飲んでいた。
仕事場へはスクーター、その後、スバル360。
何でこんな小っちゃな車に乗るんだ?
でも何かこだわりがあったのだろう。

でも、でも・・・
結構、私は、幸せだったんだよ。
普通の幸せ、でも個人には特別な幸せ、だったんだよ。

許してくれよな。
一度で良いから、一緒におにぎりを持って、神宮のスタンドに行きたかったんだよ。

ALWAYS
何れにせよ、私の生活が今のままであることに変りはないし。
私は何か毎日、後ろめたい感じがしている。

・・・
一杯飲み屋のヒロミは竜之介から指輪をプレゼントされる。
静かなそのシーン、そして夕日にかざす。
何か忘れていたもの。忘れてきたもの。
(www.always3.jpから映画予告編へ)

時折、無償に普通の生活に戻りたいと思う。
この異常なまでにボロボロの毎日。
今夜はロックはやめて、静かなアコースティックにするよ。
なあ、いいだろう?

put your head on my shoulder
we'll be walking in the rain
two solitary people, trying so hard to understand
crazy world we live in, gets more crazy every day
oh, little darling, something about the way
I'll always be thinking about you
(from "in the land of dreams" by Stanley Smith)


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