ごあいさつ

私たち阪大生は、書評空間で書評ブログを書く書くことにしました。

本との出会いは一生のうちに何度もあります。
その出会いの中には、どうしても忘れられないものがきっと誰にでもあることでしょう。
私たちはそれに着目し、ライフステージごとに設定した5つのテーマについて大阪大学の学生や教職員から、本との出会いや思い出について紹介してもらいました。
誰かのアルバムの1ページをそっとめくるような、そんな気持ちでご覧ください。
大阪ならではの個性が光る「オモロイ」書評集が出来上がりました。

また、各テーマを順に見ていくと、ひとつの人生が浮かび上がってくる、という仕掛けにもなっています。
あなたの人生や、誰かの人生に思いを馳せながら、そのような視点からもお楽しみください。
本を紹介した誰かの人生だけでなく、あなたの人生にも彩りを加えてくれる、そんな1冊との出会いが、このページから生まれれば何より嬉しく思います。

大阪大学 「ショセキカ」プロジェクト一同

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2013年10月01日

21世紀に生きる君たちへ/司馬遼太郎

21世紀に生きる君たちへ
司馬遼太郎

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
5/22/2013 10:20:39
文学部人文学科比較文学専修
2年生・男性

その本の名前と、著者の名前を教えてください。

21世紀に生きる君たちへ/司馬遼太郎

その本はいつ読みましたか?

大学一年の冬

その本は、大阪とどのような関係がありますか?簡単なあらすじや設定等も含め、お答えください。

大阪出身の小説家である司馬遼太郎が21世紀に生きる若者(特に子ども)に向けて書いた本であり、収録されている「洪庵のたいまつ」という話は大阪大学の前身である適塾の創始者緒方洪庵を描いている。 おじいちゃんが孫に話しかける様な文体で書かれており、小学校の教科書にも載っている。古くから受け継がれてきた松明の炎を次の世代に、司馬遼太郎が遺した炎を多くの方が自分の松明で受け取ってくれたら良いと思う。

上に書いていただいた関係について、さらに薀蓄などがあればどうぞ(この問いは必須ではありません)

最後に、みなさんがいま通学している「大阪」という土地について、どう思われるかをお聞かせください(下宿の方は、自分の地元とどう違うか、など)。

大学から大阪に住み一年が経つが人の多さや建物の高さに今だに慣れない。騒がしいと感じることもあるが、活気があり賑やかで自分も元気が出るような場所だと思う。

スローカーブを、もう一球/山際淳司

スローカーブを、もう一球
山際淳司

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
5/24/2013 0:32:16
法学部法学科
2年生・男性

その本の名前と、著者の名前を教えてください。

スローカーブを、もう一球/山際淳司

その本はいつ読みましたか?

大学1回生の冬

その本は、大阪とどのような関係がありますか?簡単なあらすじや設定等も含め、お答えください。

スポーツドキュメンタリーの短編集なのだが、その中の一篇「江夏の21球」が大阪に関係する作品である。これは1979年に大阪球場で、言わずと知れた名投手江夏豊が9回裏に放った21球にクローズアップしている。 非常に緊張感のある筆致で、多くの人間の視点から試合が語られるため、あたかも自分が球場で選手に憑依しているような気になる。

上に書いていただいた関係について、さらに薀蓄などがあればどうぞ(この問いは必須ではありません)

最後に、みなさんがいま通学している「大阪」という土地について、どう思われるかをお聞かせください(下宿の方は、自分の地元とどう違うか、など)。

私自身は親の転勤で中学から大阪に来たので、厳密には大阪出身とは言えない。最初は怖い人がたくさんいるところだ…と思っていたが、実際それほどでもなく、みな周りの人は温かいので住みやすいと思う。早朝ランニングをしている時に、こわもてのおじさんに大声であいさつされたときは驚いたが。

闇の喇叭/有栖川有栖

闇の喇叭
有栖川有栖

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
5/26/2013 20:28:07
人間科学部人間科学科
1年生・女性

その本の名前と、著者の名前を教えてください。

闇の喇叭/有栖川有栖

その本はいつ読みましたか?

高校二年生頃

その本は、大阪とどのような関係がありますか?簡単なあらすじや設定等も含め、お答えください。

作者の有栖川さんは大阪生まれの大阪育ち、現在も大阪在住の推理作家です。
大阪を含めた関西を舞台とした本格ミステリである「作家アリスシリーズ」も捨てがたいのですが、
普段ミステリを読まない人にも勧めるならばこの作品です。
 「私立探偵行為」や方言の使用が法的に禁止された日本で、優秀な探偵だった父親と暮らす女子高生空閑純。
同じく探偵だった母親が事件の調査中に姿を消してから奥多岐野でひそかに帰りを待っていたが、ある日不可解な殺人事件が起こり
父子の日常が変わり始める・・・
「探偵」の存在意義に立ち向かうシリアスなテーマながら純たち父子は他人のいないところでは関西弁でしゃべっていてどこかほっとします。
現在シリーズ既刊三巻。

上に書いていただいた関係について、さらに薀蓄などがあればどうぞ(この問いは必須ではありません)

関西人は関西弁に厳しいとよく言いますが、生粋の大阪人である有栖川さんの関西弁のセリフは自然で心地いいです。
地の文章は標準語なので関西人じゃないと読みにくいということもありませんよ。

最後に、みなさんがいま通学している「大阪」という土地について、どう思われるかをお聞かせください(下宿の方は、自分の地元とどう違うか、など)。

私は奈良県民なので、今まで大阪はいわばお隣さん、でも心理的にはちょっと遠い都会というイメージでした。
通学を始めてから当然その人の多さや街の華やかさに圧倒されましたが、それだけではない大阪の「普通」な部分も実感しはじめ
気後れはなくなってきたと思います。世間のステレオタイプとは違う大阪をもっと知りたいです。

坂の上の雲/司馬遼太郎

坂の上の雲
司馬遼太郎

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
5/27/2013 14:10:51
法学部法学科
2年生・男性

その本の名前と、著者の名前を教えてください。

坂の上の雲/司馬遼太郎

その本はいつ読みましたか?

大学1回の春休み

その本は、大阪とどのような関係がありますか?簡単なあらすじや設定等も含め、お答えください。

作者が大阪出身で旧制大阪外国語学校(新制大阪外国語大学の前身、現在は大阪大学外国語学部)卒であり、
さらにこの本でも大阪が登場しており、明治時代の大阪が描かれている。

上に書いていただいた関係について、さらに薀蓄などがあればどうぞ(この問いは必須ではありません)

最後に、みなさんがいま通学している「大阪」という土地について、どう思われるかをお聞かせください(下宿の方は、自分の地元とどう違うか、など)。

大阪と自分の地元と違ってそこらじゅう人でいっぱいなイメージです。
人ごみになれてないので、なかなか朝のラッシュなどでも苦労してます。
でも、人が多い分活気があってとてもよいと思います。

はじまりは大阪にあり/井上理津子

はじまりは大阪にあり
井上理津子

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
5/29/2013 11:11:07
工学部応用理工学科機械工学科目
4年生・男性

その本の名前と、著者の名前を教えてください。

はじまりは大阪にあり/井上理津子

その本はいつ読みましたか?

大学4回生の春

その本は、大阪とどのような関係がありますか?簡単なあらすじや設定等も含め、お答えください。

 この本は、大阪で始まって日本中、世界中に広がったものについて、どのような経緯で大阪で発祥したのか、どのような歴史があるのかについて書いた本である。そこには、大阪ならではの発想や思いが込められている。この本の中には、多くの大阪発祥のものが沢山紹介されている(例えば、即席麺、電卓、私鉄、焼肉屋、クレパス、自動車学校)が、ここでは、その中で「元禄寿司」と大学で販売されている弁当の容器にも使われている「リサイクル紙トレー」株式会社秀英「ホッかる」について紹介する。
 元禄寿司は、大阪発祥の回転寿司屋で、今では全国いたるところに存在する。寿司屋にベルトコンベヤーを導入するきっかけとなったのがアサヒビールの工場を寿司屋の大将が見学に行ったときであった。寿司屋は大繁盛だったので、注文が入ってから握っては追いつかないと考えた大将がベルトコンベヤーの上をビール瓶が流れ、ビールが次々と注がれている姿を見て、寿司屋にもベルトコンベヤーを導入したいと考えた。すると、大将は、知り合いの鉄工所の経営者に作ってもらい、翌年に完成し、元禄寿司1号店が布施にオープンした。オープンすると、お客の回転率も高く、大繁盛で、大将は大阪の真ん中で勝負をかけた。その後、回転寿司は、「日本のファーストフード」と騒がれるようになり、全国でブームとなった。大将は、「人のやらんことをやれ」をモットーに商売していた結果、回転寿司という発明を生み出したのである。
 株式会社秀英の「ホッかる」は、90%以上のリサイクル可能な環境に優しい紙で作られている弁当容器である。秀英の上田会長は、安くて便利なものがはやる使い捨ての時代に、高くて面倒だけど環境に優しいものを作りたいと、2000年の中ノ島まつり実行委員会の人と意見をやりとりしたうえで提供した。中ノ島まつりでは、前年度と比べて、ゴミ回収車が16台から13台に減って、目で見える形で成果を残している。また、「ホッかる」は、他のトレーと比べて、1つあたりの値段は高いが、ごみ処理費用のことを考えて、トータルで考えれば、決して高い商品ではない。中ノ島祭り以降、環境問題に関心のある人たちの間で注目を集める存在となり、今や多くの大学で、「ホッかる」は、弁当容器として使われている。

上に書いていただいた関係について、さらに薀蓄などがあればどうぞ(この問いは必須ではありません)

「ホッかる」は、昨年まで阪大でも売られていました。阪大生の方は、「ホッかる」は、緑色の容器と、黄色の容器2種類しかないと思っているかもしれませんが、他の大学に行くと、また、違ったデザインの容器もあり、バリエーション豊富です。

最後に、みなさんがいま通学している「大阪」という土地について、どう思われるかをお聞かせください(下宿の方は、自分の地元とどう違うか、など)。

「ホッかる」を開発した上田会長は、近年起こっているダイオキシン問題と、会長の息子さんが環境ホルモンの影響で子供を生むことができないという2つの問題から何か環境に配慮したものができないかと考えて、「ホッかる」を考案した。開発、販売していくことに際しても、自分の環境に優しいものを広めたいという想いを伝えていって、周りの人たちを巻き込んでいって、今や多くの場所で、ホッかるが販売されている。また、回転寿司を開発した人についても、自分の想いを周りに伝えることで、回転寿司のレールが完成し、店が繁盛したと思う。
 自分自身の本音そのもので発明し、可能性を信じてモノを作り上げ、自分自身の想いを周りに伝えていく商売の町「大阪」だからこそ色々な発明品を生み出すことができたのであると思う。大阪の人々は、おおらかで自由で、好奇心旺盛で、人と人との距離が近くて、だからこそ、本音で語り合うことができ、周りに想いを伝えることが容易ではないのかと思う。このようなことは、他の地域では真似できないと思うし、大阪に住んでいる者として誇りに思っている。

キャンパスに咲く花 阪大吹田編/福井希一他

キャンパスに咲く花 阪大吹田編
福井希一他

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
5/29/2013 19:32:26
医学系研究科 保健学専攻
博士1年生・女性

その本の名前と、著者の名前を教えてください。

キャンパスに咲く花 阪大吹田編/福井希一他

その本はいつ読みましたか?

2008年4月

その本は、大阪とどのような関係がありますか?簡単なあらすじや設定等も含め、お答えください。

普段何気なく阪大吹田キャンパス内の道端で咲く花や草木を紹介した作品である。吹田キャンパスは万博記念公園に面しており、今でも緑美しい千里丘陵の地にある。そんな緑美しいキャンパスの中で何気ない普通の自然を紹介している。四季折々に咲く花々や草木をキャンパスの地図と合わせて紹介しており、実際に足を運んでみると、紹介されているよりも美しく、強く咲き誇る花々に出会える。吹田キャンパスだけに咲く特別な花々ではなく、昔、どこの道端にもそっと咲いていた雑草といわれる花々や草木、その植物の特徴なども交えながら、きれいな写真やイラストとともに紹介し、子供のころを思い出させてくれる懐かしさとともに心和やかにさせてくれる。単に全251種600点を紹介する植物図鑑ではなく自然に自生していた草木や大学として造成し持ち込まれた植物などいろいろな面白い情報も記載されている楽しい図鑑である。この書籍を読んで阪大を目指した私の転機となった書籍でもある。

上に書いていただいた関係について、さらに薀蓄などがあればどうぞ(この問いは必須ではありません)

吹田キャンパス内では幸せの四つ葉のクローバーにもお目にかかることができる。この書籍にはこのような小さな幸せ情報や、キャンパス内を探検するにはもってこいの情報(不思議な構造物のありかなど)にあふれている。

最後に、みなさんがいま通学している「大阪」という土地について、どう思われるかをお聞かせください(下宿の方は、自分の地元とどう違うか、など)。

私は大阪出身である。フレンドリーな土地柄でだれとでも仲良くなれる心安さがある。大変おせっかいなお土地柄であるので、良い意味でおせっかいに助けられるときもあれば、おせっかいによって傷つくこともある。でも、そんなことに負けていては大阪人として生きていけない。大阪はなんとなく情に厚くて、困った時には人に助けられ、困った人を見ると人を助けるように自然に優しく強くなれる土地でもあるように思う。
都会には緑も少なく夏は暑くてつらいこともあるが、交通の便もよく食べ物は美味しいのでよしとする。。

夫婦善哉/織田作之助

夫婦善哉
織田作之助

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
5/31/2013 12:12:04
外国語学部外国語学科アラビア語専攻
3年生・女性

その本の名前と、著者の名前を教えてください。

夫婦善哉/織田作之助

その本はいつ読みましたか?

大学1年生の春

その本は、大阪とどのような関係がありますか?簡単なあらすじや設定等も含め、お答えください。

大阪に生まれ育ち、大阪の谷町9丁目あたりに石碑もある、生粋の大阪人の作者によって書かれた短編。 本書は代表作品。
今でいうダメ男としっかり者の女の話。舞台はもちろん大阪。時代は昭和、戦後くらい。
見ていてつらくなるほどダメ男で、女の方もよくここまで尽くすなと思うのだけれど、こういう夫婦の形もあるのだと思った。
題名となっている「夫婦善哉」は実際に法善寺横丁に今もあるお店である。

飲食店や水商売の様子、住まい、人々の描写から戦後の大阪に思いを馳せることが出来る。
今となってはすっかり様子が変わってしまった場所も、地名が作品の随所に出てきたときに大阪の移り変わり・歴史を垣間見た気がした。

上に書いていただいた関係について、さらに薀蓄などがあればどうぞ(この問いは必須ではありません)

織田作之助の残した名言、「トラは死んで皮をのこす/織田作死んでカレーライスをのこす」は今も大阪の自由軒の本店に残っています。

最後に、みなさんがいま通学している「大阪」という土地について、どう思われるかをお聞かせください(下宿の方は、自分の地元とどう違うか、など)。

東京よりは自分にあった土地である気がします(笑)
生活保護や朝鮮人・部落民差別の問題など問題が山積みの地域であるとは思いますが、
その反面で特色あるユニークな場所であると感じています。
大型ショッピングモールなどが出来ていく中で、商店街のような個性的なところがたくさん残っている。
大学卒業までにはとても楽しみきれないなぁと物足りなく思うほどの場所だと思います。
私は関西弁が好きなので、随所で関西弁を耳にすることが出来るだけでとても嬉しいんですけどね!

戸村飯店青春100連発/瀬尾まいこ

戸村飯店青春100連発
瀬尾まいこ

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
5/31/2013 18:02:28
基礎工学研究科物質創成専攻
修士1年生・女性

その本の名前と、著者の名前を教えてください。

戸村飯店青春100連発/瀬尾まいこ

その本はいつ読みましたか?

大学3回生の春

その本は、大阪とどのような関係がありますか?簡単なあらすじや設定等も含め、お答えください。

大阪の下町にあり、いつも近隣の人で賑わう戸村飯店の二人息子・ヘイスケとコウスケ。男前で何でも器用にそつなくこなすが、店や戸村飯店の常連とは積極的にかかわろうとしない兄・ヘイスケと、不器用だが店の手伝いは積極的にやり、クラスでの人望もあつい弟・コウスケ。対照的なこの年子の兄弟が高校卒業・上京を巡ってさまざまな思いを抱いていく。第一章はアンソロジー「Re-born はじまりの一歩」に"ゴーストライター"として収録されていた話に加筆修正を加えたものであるが、このゴーストライターは、弟・コウスケの目線から描かれており、いわゆる"大阪人らしい"コウスケと違い、小さい頃から新喜劇を見てもきょとんとしていた、いつでも"すかしている"ヘイスケは何だかいけすかないやつといった印象を受ける。しかし、第二章でヘイスケ目線の物語が始まると、あっという間にヘイスケのファンになってしまう。生まれ育った大阪という地や特有のノリになじもうとしてもなじめず上京を決心した気持ち、いざ状況してみて、自分が思ったより関西人の心を持っていると気付いた時。いつもかっこつけていてよく分かんないやつの、本当は不安でいっぱいな心を覗き見たような気がして、ページを繰る手が止められない。大阪に生まれ育ちながら、大阪になじめない、居心地の悪さを感じているという主人公が出てくる小説は今までに読んだことがなかった。そんなヘイスケが上京後に故郷・大阪について再考する過程は必読。ヘイスケのことばかり書いたが、もちろんコウスケ視点の物語も青春感が満載で甘酸っぱい気持ちになること間違いなし。

上に書いていただいた関係について、さらに薀蓄などがあればどうぞ(この問いは必須ではありません)

最後に、みなさんがいま通学している「大阪」という土地について、どう思われるかをお聞かせください(下宿の方は、自分の地元とどう違うか、など)。

私は福岡出身で、今は大阪で一人暮らしをしている。こちらに引っ越す前にオープンキャンパスや受験で何度か大阪を訪れたが、その時に感じたのは何か「パワーを感じる」ということだった。引き寄せられる、といえば良いだろうか。元々お笑いなどが好きで、また年の離れた姉が大阪の大学に通っていたことから、小中学生の頃からなんとなく"大阪"という土地に憧れを持っていた。実際にこちらで暮らしてみて思うことは、やはり生活に便利、ということだろう。地元ではどうしても車のあるなしで暮らしやすさに雲泥の差が生まれてしまうが、大阪は交通機関が充実しているので、車を持っていなくても特に問題なく生活できる。また神戸や京都といった他県にもワンコインで行けてしまうのは行動範囲が広がるといった点でもかなり魅力だと思う。
それから、地元ではローカル番組はなんとなく"つまらないもの"といった印象があったが、大阪はローカル番組でも面白い、むしろお笑いの本場・関西のローカル番組ということで全国区のものよりも見応えがあったりする。そういった点も非常に好きなところだ。

大阪大学発!ときめきサイエンス/編者:大阪大学

大阪大学発!ときめきサイエンス
編者:大阪大学

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
6/1/2013 11:25:49
基礎工学部情報科学科計算機科学コース
3年生・男性

その本の名前と、著者の名前を教えてください。

大阪大学発!ときめきサイエンス/編者:大阪大学

その本はいつ読みましたか?

1,2年前

その本は、大阪とどのような関係がありますか?簡単なあらすじや設定等も含め、お答えください。

この本には、大阪大学の研究が教員インタビューというかたちで分かりやすくまとめられている。
本書のタイトルの意味は、冒頭の座談会で明らかにされている。鷲田清和前総長が「研究精神の一つに、心に訴える、キラリと光る「ときめき」を入れていることが、大阪大学の特徴です」と語っている。
ときめく教員インタビューは50を超えており、総合大学らしく医学から文学まで多様である。インタビューは平易な文体やイラストで簡潔にまとめられている。科学に興味のある人はもちろん、特定の分野に興味がないという高校生やその保護者も楽しめるだろう。
本書を購入しなくても、インターネット端末を持っていれば、大阪大学のHPにアクセスして読むことができるようだ。
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/research/files/inspiring_science.pdf/view(2013年5月31日取得)

上に書いていただいた関係について、さらに薀蓄などがあればどうぞ(この問いは必須ではありません)

私は、こんな研究をしている教員もいるのか!という気付きを得た後、実際に研究室訪問して直接話を伺うこともできた。
本書は表紙デザインが非常に残念で興味をそそられない表紙であると思うが、内容は面白く、一つ一つのインタビューは短時間で読むことができる上にPDFファイルも無料で公開されているようなので、ぜひ読んでみて欲しいと思う。
阪大関係者を中心に多くの人が学問に触れそれを楽しむことができればと思い、ここに紹介した。

最後に、みなさんがいま通学している「大阪」という土地について、どう思われるかをお聞かせください(下宿の方は、自分の地元とどう違うか、など)。

香川県出身だが、大阪は大都市で非常におもしろく感じる。ただ、うどんがゆるいのが気に食わない。

細雪/谷崎潤一郎

細雪
谷崎潤一郎

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
6/21/2013 21:04:53
基礎工学研究科機能創成専攻
修士2年・男性

その本の名前と、著者の名前を教えてください。

細雪/谷崎潤一郎

その本はいつ読みましたか?

大学2回生頃

その本は、大阪とどのような関係がありますか?簡単なあらすじや設定等も含め、お答えください。

大阪の良家の娘たちが嫁いでゆくまでの話。当時の大阪の生活感が表れている。

上に書いていただいた関係について、さらに薀蓄などがあればどうぞ(この問いは必須ではありません)

最後に、みなさんがいま通学している「大阪」という土地について、どう思われるかをお聞かせください(下宿の方は、自分の地元とどう違うか、など)。

日本海側の出身であるが、雨の多い土地柄からか地元民はジメジメした性格の者が多い。少なくともそれに比べれば大阪は人の裏表が圧倒的に少なく感じる。

戦後大阪のアヴァンギャルド芸術―焼け跡から万博前夜まで―/橋爪節也・加藤瑞穂編著

戦後大阪のアヴァンギャルド芸術―焼け跡から万博前夜まで―
橋爪節也・加藤瑞穂編著

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
7/9/2013 17:05:58
大阪大学
職員・男性

その本の名前と、著者の名前を教えてください。

戦後大阪のアヴァンギャルド芸術―焼け跡から万博前夜まで―/橋爪節也・加藤瑞穂編著

その本はいつ読みましたか?

2013年7月

その本は、大阪とどのような関係がありますか?簡単なあらすじや設定等も含め、お答えください。

戦後復興から高度成長期を迎え、大阪万博開催にいたる1950 年代から60 年代は、大阪がヴァイタリティに富んでいた時代であった。
美術でも多彩な実験的活動が試みられ、従来の形式に収まらない表現や視点を提示しようとした様々なグループが生まれた。
本書では、A4判サイズの中に各作品が紹介され、眺めているだけでも楽しむことができる。
当時の大阪のアートシーンを再検証し、大きく変貌しつつある現代大阪の文化芸術を考えるきっかけとなる1冊である。

上に書いていただいた関係について、さらに薀蓄などがあればどうぞ(この問いは必須ではありません)

最後に、みなさんがいま通学している「大阪」という土地について、どう思われるかをお聞かせください(下宿の方は、自分の地元とどう違うか、など)。

大阪という土地は多様性があり、あらゆるものを許容する懐の深さがあります。地域によって特色が異なりながらも、なぜか「大阪」という一語ですべてがまとまってしまいます。
その不思議な連帯感が、多様性と受容性に富む環境を作り出しているのだと思います。言いかえれば、いろんな素材をごちゃまぜにしても、最後には美味しい「お好み焼き」が出来上がるということでしょうか。

春琴抄/谷崎潤一郎

春琴抄
谷崎潤一郎

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
7/21/2013 3:07:14
理学部生物科学科
3年生・男性

その本の名前と、著者の名前を教えてください。

春琴抄/谷崎潤一郎

その本はいつ読みましたか?

大学2回生の冬

その本は、大阪とどのような関係がありますか?簡単なあらすじや設定等も含め、お答えください。

『春琴、ほんとうの名は鵙屋琴、大阪道修町の薬種商の生まれで歿年は明治一九年十月十四日、墓は市内下寺町の浄土宗の某寺にある。』
この一文で始まる物語は、盲目の美しき琴女春琴とその付き人温井佐助の愛を描いたものである。恋ではなく愛であり、極めて鬱屈した愛である。幼き頃より主従関係にあった二人はやがて事実上の夫婦となる。しかしそれを表立って認める事はなく、頑なに春琴は厳しい態度を貫き、佐助はそれに応え続ける。その中で春琴の顔が何者かに傷つけられる。そして佐助は永遠の闇の世界に自ら入るのである…

上に書いていただいた関係について、さらに薀蓄などがあればどうぞ(この問いは必須ではありません)

最後に、みなさんがいま通学している「大阪」という土地について、どう思われるかをお聞かせください(下宿の方は、自分の地元とどう違うか、など)。

作者である谷崎潤一郎は東京の出身であり、関東大震災を機に関西へ移り住んだ。私も東日本大震災の直後に関東から移り住んだので、奇妙な縁を感じる。コテコテの大阪観(道頓掘に通天閣)を持っていた私は、それがいかに観光客的発想であったのか下宿して思い知った。今や日本の何処も近代化されて、地方性とはある種の"幻想"となった。
谷崎が生きたのはその始まりの時代である。大阪に東京と同じくモダンな建造物が造られた時代である。関西に移住した彼は何を感じたのだろう。『春琴抄』は古文書を語り手が紐解く手法で描かれている。物語は"上方芸能"者の墓を訪れる場面より始まる。これは何かを意味するだろうか?