ごあいさつ

私たち阪大生は、書評空間で書評ブログを書く書くことにしました。

本との出会いは一生のうちに何度もあります。
その出会いの中には、どうしても忘れられないものがきっと誰にでもあることでしょう。
私たちはそれに着目し、ライフステージごとに設定した5つのテーマについて大阪大学の学生や教職員から、本との出会いや思い出について紹介してもらいました。
誰かのアルバムの1ページをそっとめくるような、そんな気持ちでご覧ください。
大阪ならではの個性が光る「オモロイ」書評集が出来上がりました。

また、各テーマを順に見ていくと、ひとつの人生が浮かび上がってくる、という仕掛けにもなっています。
あなたの人生や、誰かの人生に思いを馳せながら、そのような視点からもお楽しみください。
本を紹介した誰かの人生だけでなく、あなたの人生にも彩りを加えてくれる、そんな1冊との出会いが、このページから生まれれば何より嬉しく思います。

大阪大学 「ショセキカ」プロジェクト一同

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2013年10月01日

ミクロ経済学 静学的一般均衡理論からの出発/浦井憲・吉町昭彦

ミクロ経済学 静学的一般均衡理論からの出発
浦井憲・吉町昭彦

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
7/4/2013 14:50:09
経済学研究科経済学専攻
修士2年生・女性

お書きいただけるのは以下のどちらの本についてでしょうか。該当する方をチェックしてください。

いま学んでいることにまつわる本

その本の名前と著者をお答えください。

ミクロ経済学 静学的一般均衡理論からの出発/浦井憲・吉町昭彦

その本はいつ読みましたか?

修士1年の春

どんな内容の本ですか?簡単なあらすじや、設定等をお書きください。

 文字通り「入門から上級まで」の内容が一冊に凝集している。類書にあまり例を見ない、特徴的な点として、思想的・哲学的・歴史的立場からの記述が多く含まれていることが挙げられる。経済学嫌いの方にこそぜひとも読んで欲しい。ミクロ経済学の教科書ではあるが、IS-LM分析などマクロ経済学の基礎的なトピックへの言及もあり、一般均衡理論に基づく経済学への入門書、と言った方が正確かもしれない。ミクロ経済学のみならず、経済学全体に対する包括的・俯瞰的な視点を示唆する教科書である。

いま、あなたはどのようなことを学んでいますか?その学問に対する熱意などもあわせてお書きください。

 大学院で経済学理論(一般均衡理論)を学んでいる。経済学は、市場を舞台として「需要と供給の一致」という形で社会の望ましい在り方を模索する学問である。とりわけ一般均衡理論は、パンの市場やトウモロコシの市場といった部分的な問題ではなく、あらゆる財・サービスを含んだ市場全体の在り方を問う研究分野と言える。私たちが「社会全体」について、何が望ましくて何が望ましくないのかを考えるためには、それを判断するための基準が必要ではないだろうか。その意味で、一般均衡理論は社会を考察するための強力な道具であり、社会全体について考える上での、私たちの思考の枠組みそのものと言えるだろう。

その本とあなたの学問領域にどのようなつながりがありますか?

 読みやすく平易なテキストは数多くあるが、「経済学とは何か」という問いにこれほど真正面から答えてくれる教科書は稀である。内容としては、専門的な部分にもかなり踏み込むが、その一方で、経済学の立場から現実の諸問題に対しても、真摯にご見解を述べられており、様々な角度から楽しむことができる。好悪の別を問わず、経済学にご興味をお持ちの方すべてに、迷わず本書をお薦めする。

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