ごあいさつ

私たち阪大生は、書評空間で書評ブログを書く書くことにしました。

本との出会いは一生のうちに何度もあります。
その出会いの中には、どうしても忘れられないものがきっと誰にでもあることでしょう。
私たちはそれに着目し、ライフステージごとに設定した5つのテーマについて大阪大学の学生や教職員から、本との出会いや思い出について紹介してもらいました。
誰かのアルバムの1ページをそっとめくるような、そんな気持ちでご覧ください。
大阪ならではの個性が光る「オモロイ」書評集が出来上がりました。

また、各テーマを順に見ていくと、ひとつの人生が浮かび上がってくる、という仕掛けにもなっています。
あなたの人生や、誰かの人生に思いを馳せながら、そのような視点からもお楽しみください。
本を紹介した誰かの人生だけでなく、あなたの人生にも彩りを加えてくれる、そんな1冊との出会いが、このページから生まれれば何より嬉しく思います。

大阪大学 「ショセキカ」プロジェクト一同

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2013年10月01日

リバーズ・エッジ/岡崎京子

リバーズ・エッジ
岡崎京子

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
4/27/2013 1:19:55
文学部人文学科比較文学専修
3年生・男性

お書きいただけるのは以下のどちらの本についてでしょうか。該当する方をチェックしてください。

いま学んでいることにまつわる本

その本の名前と著者をお答えください。

リバーズ・エッジ/岡崎京子

その本はいつ読みましたか?

大学一年の夏

どんな内容の本ですか?簡単なあらすじや、設定等をお書きください。

少年と少女たちはセイタカアワダチソウが生い茂っている河原で死体を見つけた。

いま、あなたはどのようなことを学んでいますか?その学問に対する熱意などもあわせてお書きください。

今、現在進行形で学んでいるのは、広い視野を持つこと。そして物事の裏側に気付く目を養うこと。そしてそれを文学の理解に生かすこと。
成長しているかどうかはまだ分からない。相変わらずペーペーなのは確かだ。ただ、それらが尽く必要であることだけは分かる。それらを手に入れたいとは思っている。

その本とあなたの学問領域にどのようなつながりがありますか?

岡崎京子は漫画家だ。『リバーズ・エッジ』は漫画だ。僕は文学部だ。少しズレている。ただ僕はその辺の小説よりはこの漫画の方がよっぽど文学作品だと思っているから構わない。
岡崎京子は九十年代と絡めてよく語られる。九十年代、冷戦終結とバブル崩壊と阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件とノストラダムスの大予言とエヴァンゲリオンがあった時代。幼いころの僕が何にも知らずに生きていた時代。その代表的作家として、岡崎京子とこの『リバーズ・エッジ』が上がってくる。
僕は出来るなら、幾らか新しい所を語ってみたいと思っている。古いのはずいぶんと語られつくしている気がするから、いっそのこと僕が生きている時代を語れたらと思っている。ただ、ゼロ年代以降の小説にはどうもしっくりとこなかった。半分趣味の延長から、九十年代の代表作と呼ばれる漫画を幾つか読んで、それらが物凄く多くのものを孕んでいるのを感じた。或いはゼロ年代自体も九十年代の延長なのかもしれない。新しいことを語る、その時に、九十年代という、抽象的に言うなら「歴史化された時代として最も新しい」時代を考えることはとても有意義じゃないだろうか。
だから、まず、出発点。九十年代を代表する漫画、『リバーズ・エッジ』から何かを学ぼうとすること。そこから手を広げ、九十年代を足掛かりにして、さらに新しい年代を考える。そういう無駄に大掛かりな計画を立てているのだけれど、待望叶うのはいつになることやら。コツコツと平坦な戦場を歩いて行こう。その内に高い所に出て広い展望が開けるかもしれん。

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