ごあいさつ

私たち阪大生は、書評空間で書評ブログを書く書くことにしました。

本との出会いは一生のうちに何度もあります。
その出会いの中には、どうしても忘れられないものがきっと誰にでもあることでしょう。
私たちはそれに着目し、ライフステージごとに設定した5つのテーマについて大阪大学の学生や教職員から、本との出会いや思い出について紹介してもらいました。
誰かのアルバムの1ページをそっとめくるような、そんな気持ちでご覧ください。
大阪ならではの個性が光る「オモロイ」書評集が出来上がりました。

また、各テーマを順に見ていくと、ひとつの人生が浮かび上がってくる、という仕掛けにもなっています。
あなたの人生や、誰かの人生に思いを馳せながら、そのような視点からもお楽しみください。
本を紹介した誰かの人生だけでなく、あなたの人生にも彩りを加えてくれる、そんな1冊との出会いが、このページから生まれれば何より嬉しく思います。

大阪大学 「ショセキカ」プロジェクト一同

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2013年10月01日

子ブタシープピッグ/ディック・キング=スミス

子ブタシープピッグ
ディック・キング=スミス

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
2013/4/25 23:27:07
経済学部経済・経営学科
1年生・女性

あなたが過去に贈られた本で、印象に残っているものは何ですか?書名と著者をご記入ください。

子ブタシープピッグ/ディック・キング=スミス

その本は何歳くらいの時に読みましたか?また、どなたから贈られましたか?

小2くらいに、母から

どんな内容の本ですか?簡単なあらすじや設定などをお書きください。

ある農家で、シープドッグを母がわりに育った子ブタが、シープドッグならぬシープピッグを目指して奮闘する物語。走るのは遅いし、羊を威嚇して追い立てることもできない。しかし心優しく、そして根気強く頑張るこの子ブタに、羊たちも母親も、そして農場主も心打たれ次第に彼を認めるようになる。

その本のどのようなところが印象に残りましたか?また、どのような点が気に入りましたか?
(抽象的にでも具体的にでもいいです。当時の思い出などのエピソードも添えていただいても構いません)

子ブタは無心にシープピッグを目指して頑張っています。一方で農場主一家は、この子ブタを食用にするか否かで揉めています。母犬も、彼に待ち受けるかもしれない運命を知っています。小学生になりたての私には、その事実だけでショックでした。そして、彼が自らの努力で周囲に認められていく過程は、ショックの分も嬉しさひとしおでした。ブタとイヌとヒツジとヒト、この四者がそれぞれの命、現実を受け入れながら、心を通わせていく展開が印象に残りました。この世界は他の生物にはどう映るのか、興味が湧きました。

当時読んだ印象と、今ではその本の見方は変わりましたか?

当時は、ブタがシープドッグがわりをすることをそこまで変とは思っていませんでした。物語を単純に楽しんでいました。今、事の奇異さを認識した上で思うことは、自分もこんなことしてみたい、ということです。この子ブタは、吠えて羊を動かすことをしません。自分にとってその方法は有効ではないからです。農場主は子ブタを連れてレースに出場します。笑いをかっても、結果を残す自信があるからです(たしか)。奇異や不可能に対して、自分の夢や信念を貫いてそれを実現させられる人間になりたい。そんなことを、今は感じます。

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