ごあいさつ

私たち阪大生は、書評空間で書評ブログを書く書くことにしました。

本との出会いは一生のうちに何度もあります。
その出会いの中には、どうしても忘れられないものがきっと誰にでもあることでしょう。
私たちはそれに着目し、ライフステージごとに設定した5つのテーマについて大阪大学の学生や教職員から、本との出会いや思い出について紹介してもらいました。
誰かのアルバムの1ページをそっとめくるような、そんな気持ちでご覧ください。
大阪ならではの個性が光る「オモロイ」書評集が出来上がりました。

また、各テーマを順に見ていくと、ひとつの人生が浮かび上がってくる、という仕掛けにもなっています。
あなたの人生や、誰かの人生に思いを馳せながら、そのような視点からもお楽しみください。
本を紹介した誰かの人生だけでなく、あなたの人生にも彩りを加えてくれる、そんな1冊との出会いが、このページから生まれれば何より嬉しく思います。

大阪大学 「ショセキカ」プロジェクト一同

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2013年10月01日

小林賢太郎戯曲集 STUDY ALICE TEXT/小林賢太郎

小林賢太郎戯曲集 STUDY ALICE TEXT
小林賢太郎

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
5/31/2013 21:52:20
医学部保健学科臨床検査技術化学専攻
4年生・男性

あなたが誰かに贈りたい本はありますか?その本の名前と著者名をお書きください。

小林賢太郎戯曲集 STUDY ALICE TEXT/小林賢太郎

その本をどんな人に贈りたいですか?

日常が退屈だと感じている人

どんな内容の本ですか?簡単なあらすじや、設定などをお書きください。

舞台を中心に活躍している劇作家/派フォーミングアーティスト・小林賢太郎による第4戯曲集。コントグループ・ラーメンズの一員としても活躍する彼の2003年から2007年に上演された3つのライブの戯曲が収められている。レーモン・クノーを彷彿させる秀逸な言葉遊びで展開されていく「条例」、「不思議の国のニポン」、「同音異義語の交錯」、意外なラスが胸を打つ「銀河鉄道の夜のような夜」。誰も真似できない美しく、不思議で、最高に笑える珠玉の作品集。

あなたはその本と、どのようにして出会いましたか?

よく行く大きな本屋さんの「新刊コーナー」でたまたま目にとまりました。必要最低限の情報しか教えてくれないシンプルな表紙なのに、パッと目を引く存在感を放っていました。

その本を受け取った人に、どのように思ってほしいですか?

「戯曲」は小説のように馴染み深いものではないかもしれません。風景描写もなければ心理描写もない、台詞だけが書かれた作品には初めは面食らうかもしれません。けれどもそこには自分の想像力を自由に働かせることのできる余白が小説と同じくらいに、もしくはそれ以上にたくさんあります。日々の生活の中で変っていく、ものの見方や感じ方が読み返すたびにそこに反映されていくのを見ることができると思います。
この作品に描かれている人々はおかしくて不思議な世界の住人たちです。我々の日常は彼らほど特別面白いことばかりが起きるわけではなく、ときには平凡で退屈だと感じることもあるけれど、目を凝らせば身の回りは「ちょっと楽しいこと」で溢れている。その「ちょっと楽しいこと」に気づき、退屈だと思い込んでいる日常に光を灯すことのできる視点を読む人が得ることができれば素敵だと思います。
また、この戯曲集にはたくさんの面白い言葉の言い回しが出てきます。なんとなく心が重くなったときには口ずさんでみるといいかもしれません。楽しい気分になって、また頑張れる力が湧いてきます。

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