ごあいさつ

私たち阪大生は、書評空間で書評ブログを書く書くことにしました。

本との出会いは一生のうちに何度もあります。
その出会いの中には、どうしても忘れられないものがきっと誰にでもあることでしょう。
私たちはそれに着目し、ライフステージごとに設定した5つのテーマについて大阪大学の学生や教職員から、本との出会いや思い出について紹介してもらいました。
誰かのアルバムの1ページをそっとめくるような、そんな気持ちでご覧ください。
大阪ならではの個性が光る「オモロイ」書評集が出来上がりました。

また、各テーマを順に見ていくと、ひとつの人生が浮かび上がってくる、という仕掛けにもなっています。
あなたの人生や、誰かの人生に思いを馳せながら、そのような視点からもお楽しみください。
本を紹介した誰かの人生だけでなく、あなたの人生にも彩りを加えてくれる、そんな1冊との出会いが、このページから生まれれば何より嬉しく思います。

大阪大学 「ショセキカ」プロジェクト一同

« マジック・ストーリー/フレデリック・ヴァン・レンスラー・ダイ | メイン | らくだこぶ書房 21世紀古書目録/クラフト・エヴィング商會 »

2013年10月01日

いのちは見えるよ/及川和男

いのちは見えるよ
及川和男

⇒紀伊國屋書店ウェブストア
5/28/2013 18:22:59
連合小児発達学研究科
博士1年生・女性

あなたが誰かに贈りたい本はありますか?その本の名前と著者名をお書きください。

いのちは見えるよ/及川和男

その本をどんな人に贈りたいですか?

医学、心理学に関わる人たちに。

どんな内容の本ですか?簡単なあらすじや、設定などをお書きください。

全盲の妊婦の出産に立ち会った、妊婦の隣に住む小学生の女の子(エリちゃん)が抱いた、いのちへの問いが書かれています。エリちゃんは、全盲なのに赤ちゃんを産み、赤ちゃんの世話をしていることに、疑問を抱きます。その問いに、妊婦はこう答えます。「いのちは見えるよ」。

あなたはその本と、どのようにして出会いましたか?

ある小学生が、自宅近所の児童館で見つけた本だと言って、とても面白かったから、みんなに紹介したくて、と、学校に持ってきた本でした。その小学生には発達障害があり、ものごとを字義通り解釈してしまうことから、自分と他人との関わりが上手くいかないことが多々ありました。ところが、その本を読んで、どうして目が見えない(視力を司る臓器がない)のに、いのちが見えるのか、ということに、不思議さと、でもなんとなく分かるような気がする、という、新たな感覚を得たようでした。
本を紹介してくれたこの小学生の背景も含めたいきさつが、この本との出会いです。

その本を受け取った人に、どのように思ってほしいですか?

医学や心理学において、学問として科学的であることは確かです。しかし、この本から学ぶこととして、人は目に見えるものだけで生きているわけではない、病気や障害などさまざまなことがあるけれども、それだけでは説明のつかないことも、やはり私たち人間にはあるのではないか、ということを感じて欲しいと思います。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://booklog.kinokuniya.co.jp/mt-tb.cgi/5472