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2014年01月01日

復刊候補一覧① 《哲学・思想・言語・宗教》

哲学・思想・言語・宗教


1
岩波書店
デカルトの自然哲学
小林道夫
初版1996・最終版2001年◆B6判◆232頁◆予価2808円(本体2600円)
デカルトは敗北したのか──形而上学と自然学からなる「哲学の樹」を解明する。コギトが、その宇宙論的思考のうちでもった意義とは。

2
岩波書店
社会性の哲学
今村仁司
初版2007・最終版2007年◆A5判◆584頁◆予価8424円(本体7800円)
人間存在を贈与論的構造に位置づけ、政治、経済、法の社会性の諸相を考察。労働と暴力をめぐる社会哲学を総合的に展開した遺著。

3
岩波書店
聖書の日本語 翻訳の歴史
鈴木範久
初版2006・最終版2008年◆四六判◆288頁◆予価3672円(本体3400円)
現代日本語のもう一つの源──人と出来事でたどる聖書翻訳通史。文語訳に始まり新共同訳に至る、近代日本の埋もれた系譜。

4
岩波書店
禅キリスト教の誕生
佐藤研
初版2007・最終版2007年◆四六判◆260頁◆予価3024円(本体2800円)
「復活」の禅的理解、「公案」の聖書的創作……禅の経験とキリスト教の歴史性を媒介として、より普遍的な宗教性の場への転回を試みる。

5
岩波書店
他者/死者/私 哲学と宗教のレッスン
末木文美士
初版2007・最終版2007年◆四六判◆250頁◆予価3024円(本体2800円)
他者あるいは死者とのかかわりの可能性を探りながら、「私とは何か」という問いを深めていく、思索のいとなみを示す。

6
紀伊國屋書店
覚醒への戦い
コリン・ウィルソン/鈴木健三、君島邦守訳
初版1981・最終版1987年◆四六判◆186頁◆予価2376円(本体2200円)
「20世紀の偉大なる精神の一人」と評するほどにその出会いの当初から心酔したロシアの思想家・グルジェフの全体像に、コリン・ウィルソンが迫った一冊。

7
紀伊國屋書店
デカルトの著作と体系
ジュヌヴィエーヴ・ロディス-レヴィス/小林道夫、川添信介訳
初版1990・最終版1990年◆四六判◆528頁◆予価6480円(本体6000円)
デカルトの思想形成の過程とその哲学体系の全体とを包括的に論述した、フランスにおけるデカルト研究の第一人者による、比類なき一冊。

8
紀伊國屋書店
われら不条理の子
P.V.D.ボッシュ/加藤周一訳
初版1957・最終版1972年◆四六判◆160頁◆予価2376円(本体2200円)
大戦後の混乱期に青春時代を過ごした著者が、マルクス主義と社会、性と芸術などの問題に立ち向かう。戦後日本の芸術家や知識人に影響を与えた書。

9
紀伊國屋書店
長い歩み 中国の発見 『純粋理性批判』論考
シモーヌ・ド・ボーヴォワール/内山敏、大岡信訳
初版1959・最終版1966年◆四六判◆480頁◆予価6480円(本体6000円)
1955年秋、6週間にわたり中国を旅したボーヴォワールの中国現代史。膨大な文献と自らの見聞から、社会主義革命へ進む当時の中国を活写している。

10
勁草書房
超自然的認識
シモーヌ・ヴェイユ/田辺保訳
初版1976・最終版1992年◆四六判◆424頁◆予価4320円(本体4000円)
最後のノートからなる随想、草案、読書ノートなど。神秘主義的傾向、教会批判も一層明瞭に表われたヴェイユ思想の終着点を示す貴重な記録。

11
勁草書房
構造主義のパラドクス 野生の形而上学のために
小田亮
初版1989・最終版1989年◆四六判◆264頁◆予価3456円(本体3200円)
レヴィ=ストロースの新たな読解をふまえて構造人類学の成果を問う。ドゥルーズ、ジラールら構造主義以後の思想も俎上に載せ論理モデルを検証する。

12
勁草書房
リーディングス 数学の哲学 ゲーデル以後
飯田隆編
初版1995・最終版2004年◆A5判◆362頁◆予価5940円(本体5500円)
数学の真理は一種の規約によって生み出されるとする規約主義の立場が破産し、60年代後半に数学の哲学は復興した。ゲーデルの論文2本ほかを収録。

13
勁草書房
フーコーと教育 〈知=権力〉の解読
S.J.ボール編著/稲垣恭子、喜名信之、山本雄二監訳
初版1999・最終版2000年◆A5判◆302頁◆予価4860円(本体4500円)
規律・訓練、試験を通して「知=権力」社会の出現を透視する。フーコーに拠る教育への系譜学的アプローチ。

14
春秋社
仏典解題事典 第二版
水野弘元他編
初版1977・最終版1977年◆菊判◆520頁◆予価9720円(本体9000円)
膨大な経藏から重要な経典407を厳選。その成立・内容・研究などを各専門家が解説。新版では51項目を増補し、近年の研究を網羅。

15
東京大学出版会
哲学概説
桂壽一
初版1965・最終版1993年◆四六判◆350頁◆予価3672円(本体3400円)
哲学とは何かという問いに答えて、哲学の各部門と諸問題をとりあげ、その扱い方や解釈を示す。哲学とその歴史を見通す書。

16
東京大学出版会
記号論理学
清水義夫
初版1984・最終版2003年◆A5判◆192頁◆予価2808円(本体2600円)
論理学の初級コースの内容を平易に解説したテキスト。命題論理と述語論理から完全性定理やブール代数を経て、中級以上の議論につなげる。

17
東京大学出版会
方法としての中国
溝口雄三
初版1989・最終版2000年◆四六判◆320頁◆予価4104円(本体3800円)
近代中国像は歪んでいないか。戦後の中国研究に視座の転換を迫り、アジアというもうひとつの世界イメージを提起する。

18
白水社
消尽したもの
ジル・ドゥルーズ、サミュエル・ベケット/宇野邦一、高橋康也訳
初版1994・最終版2006年◆四六判◆118頁◆予価3024円(本体2800円)
ベケットのTV放送用シナリオ4作品とそれをもとにしたドゥルーズのベケット論。〈消尽したもの〉という新しい哲学概念がかたちづくられる。

19
白水社
メンタル・スペース 自然言語理解の認知インターフェイス(新版)
ジル・フォコニエ/坂原茂、水光雅則、田窪行則、三藤博訳
初版1996・最終版2003年◆A5判◆292頁◆予価6804円(本体6300円)
意味研究の新しい地平を拓いた、言語学・哲学・認知科学の必読書。従来の理論では説明しきれない「一つの意味から複数の解釈が生じるメカニズム」を解明。

20
白水社
道徳的人間と非道徳的社会
ラインホールド・ニーバー/大木英夫訳
初版1998・最終版1998年◆四六判◆299頁◆予価4968円(本体4600円)
ヴェーバーの「心理倫理」と「責任倫理」の問題を克服し、倫理学と政治学に新生面を拓いた不朽の名著。アメリカの政治的リアリズムの精神的源泉でもある。

21
白水社
芸術崇拝の思想 政教分離とヨーロッパの新しい神
松宮秀治
初版2008・最終版2009年◆四六判◆300頁◆予価3888円(本体3600円)
芸術はいかにして〈神〉となったのか。宗教に代わる新しい支配原理となっていった芸術の思想を、民族、歴史、文化などの問題とからめて論じていく。

22
法政大学出版局
『存在と時間』講義
J.グレーシュ/杉村靖彦、松本直樹、重道健人他訳
初版2007・最終版2007年◆A5判◆676頁◆予価12960円(本体12000円)
ガダマーやリクールの流れを汲む解釈学的現象学の立場から『存在と時間』とその「作業場」の姿を鮮やかに浮かび上がらせた画期的な注釈書。

23
みすず書房
定義集
アラン/森有正訳、所雄章編
初版1988・最終版1999年◆四六判◆232頁◆予価3024円(本体2800円)
哲学者アランが、真に思索するとは何かを示す。ものとことばと思想の関連をみごとに表した210語の定義。落胆(ABATTEMENT)から宗教(RELIGION)まで。

24
みすず書房
我と汝・対話
マルティン・ブーバー/田口義弘訳
初版1978・最終版2004年◆四六判◆290頁◆予価3456円(本体3200円)
私とは何か、他者とはなんであるか? この根本的な問いのなかから、人間の全体性の回復をめざす。詩と哲学とをみごとに結合した破格な思想の書。

25
みすず書房
アベラールとエロイーズ
エチエンヌ・ジルソン/中村弓子訳
初版1987・最終版1988年◆四六判◆272頁◆予価3240円(本体3000円)
中世を彩る最大の悲恋であり高い思想性をもつ対話をテーマに、鋭い心理分析から中世哲学の碩学が投じた光。「学ぶべき書」そして「愛すべき書」。

26
みすず書房
ヘーゲル伝
カール・ローゼンクランツ/中埜肇訳
初版1983・最終版2001年◆A5判◆378頁◆予価5940円(本体5500円)
1844年に、ベルリン版ヘーゲル全集の補巻として刊行。同時代人による伝記。ドイツ観念論を継承発展させる過程を中心に、誕生から死までを描く。

27
みすず書房

V.ジャンケレヴィッチ/仲澤紀雄訳
初版1978・最終版2009年◆A5判◆528頁◆予価8316円(本体7700円)
「死のこちら側の死」「死の瞬間における死」「死のむこう側の死」、人類永遠のテーマを奏でる思索の交響曲。「死は同時に生きる手段であり障碍だ。」

28
みすず書房
権力 その歴史と心理
バートランド・ラッセル/東宮隆訳
初版1959・最終版1992年◆四六判◆360頁◆予価4320円(本体4000円)
哲学者ラッセルは、社会変化の根本動機を〈権力〉に見出し、人間の統治の問題への理解を示す。古代や中世の僧侶や王との対比で近代を分析する。

29
みすず書房
一般言語学の諸問題
エミール・バンヴェニスト/岸本通夫監訳
初版1983・最終版2007年◆A5判◆344頁◆予価7128円(本体6600円)
ソシュールの学統を継ぎ、文化人類学、社会学、歴史学、精神分析への広がりを視野に収める言語学。構造と分析、統辞機能などのテーマ、21論文。

30
みすず書房
みる きく よむ
クロード・レヴィ=ストロース/竹内信夫訳
初版2005・最終版2006年◆四六判◆244頁◆予価3780円(本体3500円)
創造の源泉とは? 芸術の普遍性とは? 文化人類学を率いた、20世紀ヨーロッパ精神を代表する知性の一人が、魅力豊かに「思考の快楽」へ誘う。

31
みすず書房
関係としての自己
木村敏
初版2005・最終版2009年◆四六判◆312頁◆予価3240円(本体3000円)
「私」とは何か。「自己」とは何か。豊富な臨床経験と、生命や存在への透徹した眼差しをとおして、そのあり方の謎に迫る、木村人間学の到達点。

32
みすず書房
矢内原忠雄伝
矢内原伊作
初版1998・最終版1998年◆A5判◆480頁◆予価6264円(本体5800円)
わが父は、いかにしてキリスト信者となったか。内村鑑三、新渡戸稲造を継ぐ人の内面と彼をめぐる青春群像。未公開の日記を引用しつつ甦らせる。

33
未來社
ガーダマーとの対話 解釈学・美学・実践哲学
ガーダマー/巻田悦郎訳
初版1995・最終版1995年◆四六判◆100頁◆予価2160円(本体2000円)
解釈学の巨匠に若き学徒が挑戦的に問いかけた哲学対話。ガーダマーの思考を現代哲学の地平においてとらえ直し、その生涯を明快に浮かび上がらせる。

34
未來社
道徳情操論 上
スミス/米林富男訳
初版1969・最終版1999年◆A5判◆382頁◆予価4860円(本体4500円)
スミスの体系において『国富論』に直接先行する古典の完訳。「行為の道徳的適正について」など、1~3部を収録。

35
未來社
レバノンの白い山 古代地中海の神々
山形孝夫
初版1976・最終版2001年◆四六判◆306頁◆予価3240円(本体3000円)
初期キリスト教史・宗教人類学の第一人者が碑文や伝承の断片を手がかりにキリスト教の生まれた風土、自然的・歴史的背景を考察する名著。

36
吉川弘文館
西行の思想史的研究
目崎徳衛
初版1978・最終版1995年◆A5判◆466頁◆予価8640円(本体8000円)
新史料の発掘と旧説の修正によって、西行の伝記上の多くの問題点を歴史的に解明。文化の諸領域に広く関与した、「中世人」西行の全貌を提示する。

37
吉川弘文館
日本中世の禅宗と社会
原田正俊
初版1998・最終版1998年◆A5判◆498頁◆予価9180円(本体8500円)
日本の中世社会に大きな影響を与えた禅宗の実像を解明。禅と念仏・神祇信仰の関係、禅宗寺院の組織と仏事法会より中世後期仏教の特質を追究する。

38
吉川弘文館
日本キリシタン史の研究
五野井隆史
初版2002・最終版2002年◆A5判◆408頁◆予価9720円(本体9000円)
中世末期、短期間に多くの日本人が新しい宗教を受け入れたのは何故か。布教の実態を克明に追究し、キリシタンの光と影の歴史を解明。

復刊候補一覧② 《社会》

社会


39
岩波書店
テレビは戦争をどう描いてきたか 映像と記憶のアーカイブス
桜井均
初版2005・最終版2005年◆四六判◆486頁◆予価4536円(本体4200円)
テレビはいかにして過去の声をモノローグからポリフォニーへと変えてきたか。現役プロデューサーが半世紀の番組を総覧したドキュメンタリー論。

40
法政大学出版局
人種差別
A.メンミ/菊地昌実、白井成雄訳
初版1996・最終版1997年◆四六判◆234頁◆予価2808円(本体2600円)
被植民者、ユダヤ人、北アフリカ出身者という三重に屈折した人種差別を受けてきた個人的体験に密着し、現代社会における支配と隷属、抑圧と差別のメカニズムを抉る。

41
法政大学出版局
地域社会の民俗学的研究
岩井宏實
初版1987・最終版1987年◆A5判◆592頁◆予価10584円(本体9800円)
地方文化の伝承基盤とその変容過程を時間 - 空間の総合的認識において実証的に捉えなおし、歴史学と民俗学の接点に立って地域社会のゆたかな可能性を掘り起こす。

42
みすず書房
アメリカの反知性主義
リチャード・ホーフスタッター/田村哲夫訳
初版2003・最終版2006年◆A5判◆464頁◆予価5832円(本体5400円)
アメリカの知的伝統とは? 知識人は民主主義の実現に貢献する力になれるのか? 政治、宗教、教育… 建国から現代まで、歴史の地下水脈を問う。

復刊候補一覧③ 《歴史・民俗》

歴史・民俗


43
岩波書店
近代天皇制と古都
高木博志
初版2006・最終版2006年◆四六判◆442頁◆予価3564円(本体3300円)
近代天皇制のもとではじめて奈良と京都が「古都」として表象されたのはなぜか。文化的表象形成の深部に働く政治を鋭く抉り出す。

44
岩波書店
周恩来キッシンジャー機密会談録
毛里和子、増田弘監訳
初版2004・最終版2006年◆A5判◆400頁◆予価6264円(本体5800円)
71年のキッシンジャー秘密訪中時の会談記録。台湾、日本、ニクソン訪中時の共同声明草案などをめぐり率直な議論がかわされる。

45
岩波書店
ブラック・プロパガンダ 謀略のラジオ
山本武利
初版2002・最終版2003年◆四六判◆320頁◆予価3240円(本体3000円)
米軍はサイパンから日本全土に、国内の反軍勢力を装った謀略放送を流した。米国の情報公開により第2次大戦の実態が初めて明かされる。

46
紀伊國屋書店
日本の子守唄
松永伍一
初版1964・最終版1994年◆四六判◆228頁◆予価2592円(本体2400円)
子守唄のあの哀調はなぜか――民俗学的なアプローチで、庶民生活、出稼ぎ、故郷への慕情、社会風刺、エロスなど、唄い継いだ女性たちの心情を探る。

47
紀伊國屋書店
髪型の知性
宇野久夫
初版1978・最終版1978年◆四六判◆192頁◆予価2376円(本体2200円)
古今東西の髪型を紹介しながら、そこに込められた意味や人々の美意識、または抑圧の痕跡を見出し、あるべき社会と人間の姿を探るユニークな一冊。

48
春秋社
西洋の音、日本の耳 近代日本文学と西洋音楽
中村洪介
初版1987・最終版2002年◆A5判◆552頁◆予価6480円(本体6000円)
幕末維新の侍、官吏使節団、明治の文豪たちは洋楽をどう聴いたか。柳北、藤村、荷風、啄木らを中心に洋楽受容の足跡をたどる。

49
春秋社
日本王権論
網野善彦、上野千鶴子、宮田登
初版1988・最終版2000年◆A5変型◆288頁◆予価2700円(本体2500円)
天皇制は何に支えられ、どんな機能を果たしてきたのか。存続の理由は何か。歴史学・民俗学・文化人類学の視点から日本精神史の深層に迫る。

50
春秋社
変成譜
山本ひろ子
初版1993・最終版1993年◆四六判◆416頁◆予価4320円(本体4000円)
熊野詣、修験神楽、法華経注釈など、中世神仏習合の多彩な展開を読解し心身と世界のドライスティックな変革=〈変成〉の壮大な宗教運動を甦らせる。

51
春秋社
金と香辛料
ジャン・ファヴィエ/内田日出海訳
初版1997・最終版1997年◆A5判◆576頁◆予価7560円(本体7000円)
危険を冒して異国の富を求めた先駆的実業家たち─大航海時代に先立ち海外ヘ飛翔し、「世界」経済の基礎を作った人々の活躍を描く名著。

52
東京大学出版会
薄闇のローマ世界 嬰児遺棄と奴隷制
本村凌二
初版1993・最終版1994年◆A5判◆224頁◆予価5832円(本体5400円)
ローマ世界における嬰児遺棄の実態を、パピルス文書、碑文史料等を人口動態理論にもとづく分析で解明する。サントリー学芸賞受賞

53
東京大学出版会
明惠 遍歴と夢
奥田勲
初版1978・最終版1998年◆四六判◆330頁◆予価4104円(本体3800円)
高山寺の創建者、明惠自筆の夢記を含む、おびただしい高山寺所蔵文書を丹念にたどって、明恵の生涯、その人と思想を描出する。

54
東京大学出版会
近日本海域の古代史
門脇禎二
5~7世紀の古代日本にも、自立した地域国家群の興亡の歴史があった。日本海域の諸地域を、考古学の知見をふまえて描いた力作。

55
東京大学出版会
歴史学選書3  中国古代の社会と経済
西嶋定生
初版1981・最終版1992年◆四六判◆290頁◆予価3456円(本体3200円)
殷・周時代から、春秋・戦国期までの農業発展を跡づけ、漢代の社会・経済を概説的に俯瞰し中国古代史の諸問題を解明する。

56
白水社
北アフリカ・イスラーム主義運動の歴史
私市正年
初版2004・最終版2005年◆四六判◆330頁◆予価4536円(本体4200円)
イスラーム主義運動の「熱狂と挫折」の歴史を、前近代から現代まで、北アフリカのマグリブ諸国(チュニジア・モロッコ・アルジェリア)を軸に論じてゆく。

57
白水社
過去の克服 ヒトラー後のドイツ
石田勇治
初版2002・最終版2005年◆四六判◆350頁◆予価4104円(本体3800円)
「過去の克服」にはそれを促す力と押しとどめる力があった。このふたつの力のせめぎ合いをとおして、「過去の克服」をめぐる戦後ドイツの歩みを概観していく。

58
白水社
中世の騎士文化
ヨアヒム・ブムケ/平尾浩三ほか訳
初版1995・最終版1997年◆A5判◆814頁◆予価17280円(本体16000円)
宮廷を中心に花開いた騎士文化の精神生活と物文化の実態とは。膨大な史料と実証的分析をふまえ、騎士・貴婦人の生活がその息づかいまで蘇る決定版。

59
白水社
性とスーツ 現代衣服が形づくられるまで
アン・ホランダー/中野香織訳
初版1997・最終版2005年◆四六判◆292頁◆予価4104円(本体3800円)
シンプルな必需品とも、退屈な代物とも称されるスーツ。その歴史をたどり、われわれの衣服の中にひそむ美的・性的・社会的メッセージを読み解く服飾史。

60
法政大学出版局
日本神話の比較研究
大林太良編
初版1974・最終版1977年◆A5判◆438頁◆予価5400円(本体5000円)
日本神話と世界各地の神話との比較研究の成果を結集し、比較・分析を綜合して比較神話学の問題点を摘出・展望する。

61
法政大学出版局
剣の神・剣の英雄 タケミカヅチ神話の比較研究
大林太良、吉田敦彦
初版1981・最終版1981年◆四六判◆270頁◆予価3240円(本体3000円)
剣神伝承の一致と対応を対照しつつ、日本神話と印欧諸族の神話との連続性を浮彫にし、比較神話学の方法により文化系統論に新視覚をもたらす。

62
法政大学出版局
桶と樽
小泉和子編
初版2000・最終版2000年◆A5判◆466+1頁◆予価8424円(本体7800円)
出土遺物や絵画・文献資料をもとに、壷・甕から桶・樽への転換期を探り、醸造業をはじめ、農業・漁業・鉱業から流通業まで、桶・樽が果たした役割を明らかにする。

63
法政大学出版局
奄美説話の研究
山下欣一
初版1979・最終版1979年◆A5判◆552頁◆予価8424円(本体7800円)
ユタが唱えてきた呪詞と民間説話群とを詳細に比較・検討しつつ、南島の基層文化におけるシャーマニズムという独自の視角から、南島説話成立の基盤を浮彫りにする。

64
法政大学出版局
南西諸島の民俗 Ⅰ
下野敏見
初版1980・最終版1980年◆A5判◆554+16頁◆予価8640円(本体8000円)
南九州から奄美・沖繩まで、島々の生活と文化を実地に精査して成った初の南島民俗集成。本巻は、生業・民具・航海(船)・漁業等の有形資料を中心に基層文化を探る。

65
法政大学出版局
社会人類学入門
J.ヘンドリー/桑山敬己訳
初版2002・最終版2007年◆A5判◆314頁◆予価4212円(本体3900円)
イギリス人類学の最新の成果を盛り込みつつ、日本の民族誌的事例を豊富に取り上げ、異文化としての日本、他者としての自己について考える機会を提供する好入門書。

66
みすず書房
トルコ近現代史 イスラム国家から国民国家へ
新井政美
初版2001・最終版2008年◆四六判◆368頁◆予価4860円(本体4500円)
オスマン帝国=「イスラム国家」の凋落から近代国家への変身に賭けた、苦難の道のりをたどる。1699年以後の3世紀をカバーした興味津々の通史。

67
法政大学出版局
風見章日記・関係資料 1936-1947
北河賢三、望月雅士、鬼嶋淳編
初版2008・最終版2008年◆A5判◆580頁◆予価14040円(本体13000円)
盧溝橋事件から日中戦争の泥沼化、太平洋戦争、敗戦。近衛文麿内閣で対中国政策の渦中にあった政治家による日記他34編。昭和史研究の重要資料。

68
未來社
歴史と啓蒙
ユルゲン・コッカ/肥前栄一、杉原達訳
初版1994・最終版1994年◆四六判◆320頁◆予価3780円(本体3500円)
現代ドイツの歴史社会科学を代表する論客の、〈構造史〉と〈日常史〉の結合による新たな〈社会史〉の確立をめざし、歴史学方法論に一石を投じる論集。

69
未來社
海女
瀬川清子
初版1970・最終版1975年◆四六判◆416頁◆予価3780円(本体3500円)
舳倉島に渡って、海女たちのきびしい過酷な生活をみて以来、全国の海女のたちの生活、歴史、文化を書き記した感動のヒューマン・ドキュメント。

70
未來社
バロマ トロブリアンド諸島の呪術と死霊信仰
マリノウスキー/高橋渉訳
初版1981・最終版1981年◆四六判◆206頁◆予価2160円(本体2000円)
社会人類学の古典とされる名高いトロブリアンド諸島調査のもっとも初期においてなされた調査報告で、島人の信仰面を照射する。

71
未來社
稲を選んだ日本人 民俗的思考の世界
坪井洋文
初版1982・最終版1995年◆四六判◆236頁◆予価2700円(本体2500円)
日本文化の歴史を稲作民と畑作民の二つの異集団文化の接触過程として捉え、その対立・抗争・同化・吸収の諸相を追いながら民俗的世界の構図を解明する。

72
吉川弘文館
鎌倉時代政治史研究
上横手雅敬
初版1991・最終版1991年◆A5判◆352頁◆予価8100円(本体7500円)
吾妻鏡等の基礎史料を細密に検討し、鎌倉幕府と公家政権の関係を解明。鋭い切り口と豊かな構想に支えられた中世史研究者必読の基本文献。

73
吉川弘文館
日本の貨幣の歴史
滝沢武雄
初版1996・最終版2004年◆四六判◆296頁◆予価3240円(本体3000円)
日本の貨幣の歴史を、各時代の重要問題を的確に解明し、先行研究を基礎に分かり易く詳述した貨幣通史。

74
吉川弘文館
一向一揆と戦国社会
神田千里
初版1998・最終版1998年◆A5判◆364頁◆予価8640円(本体8000円)
「百姓の持ちたる国」をめざして光芒を放った一向一揆。その信仰、教団との関係、信長との対決と和解、その後の教団の発展などを総体的に解明。

75
吉川弘文館
王権神話の二元構造 タカミムスヒとアマテラス
溝口睦子
初版2000・最終版2000年◆A5判◆318頁◆予価8100円(本体7500円)
日本の歴史が大きく転換したヤマト王権時代、朝鮮半島から取り入れられた文化と弥生以来の土着文化の二元構造を、記紀神話の分析から論証。

76
吉川弘文館
鎌倉府体制と東国
小国浩寿
初版2001・最終版2001年◆A5判◆314頁◆予価8424円(本体7800円)
室町幕府は、なぜ反発を繰り返す鎌倉公方を代々任じ続けたのか。南北朝内乱の中で、鎌倉府権力が確立に至る過程を解明する。

77
吉川弘文館
軍都の慰霊空間 国民統合と戦死者たち
本康宏史
初版2002・最終版2002年◆A5判◆384頁◆予価8640円(本体8000円)
軍人墓地など戦死者を弔う特別の空間の立地や景観、儀礼などを通し、軍事都市を中心に展開した近代国家による民衆統合の様相を解明。

78
吉川弘文館
中世東国の領域と城館
齋藤慎一
初版2002・最終版2002年◆A5判◆338頁◆予価9720円(本体9000円)
領主は支配のためにいかなる本拠と領域を設定したのか。活動の中心的空間である本拠や「境目の城」から、領主と領域の関係を考察。

79
吉川弘文館
戦前期日本と東南アジア 資源獲得の視点から
安達宏昭
初版2002・最終版2002年◆A5判◆268頁◆予価8100円(本体7500円)
1930年代、経済的には脆弱で英米に依存しながらも、自立した総力戦体制を形成しようとするジレンマを持つ日本帝国主義の特質を解明。

80
吉川弘文館
苧麻・絹・木綿の社会史
永原慶二
初版2004・最終版2005年◆四六判◆384頁◆予価3456円(本体3200円)
日本列島に生きた人びとの生活を、前近代の三大衣料原料であった〈三本の糸〉を手繰りながら織り出す。歴史学の巨星、最後の著作。

81
吉川弘文館
平安王朝の子どもたち 王権と家・童
服藤早苗
初版2004・最終版2004年◆A5判◆336頁◆予価8208円(本体7600円)
父親が子を認知する歴史的成立過程をから家・親権の問題を解明。さらに童舞の意義などを探り、家格や身分秩序との関わりを分析する。

82
吉川弘文館
中世日本の国際関係 東アジア通交圏と偽使問題
橋本雄
初版2005・最終版2005年◆A5判◆364頁◆予価9720円(本体9000円)
朝鮮や明に現れた偽使たちを派遣した地域勢力から、室町幕府外交体制崩壊の過程を解明。国家と地域の関係を軸に、新たな国際関係像を構築する。

83
吉川弘文館
陸軍幼年学校体制の研究 エリート養成と軍事・教育・政治
野邑理栄子
初版2006・最終版2006年◆A5判◆304頁◆予価9180円(本体8500円)
なぜ陸軍は閉鎖的なエリート養成制度を作り出したのか。教育界の反発に対抗しつつ特権化を図る過程を、新発見の史料を駆使して解明。

復刊候補一覧④ 《心理・教育》

心理・教育


84
紀伊國屋書店
ボディ・コード からだの表情
ウォレン・ラム、エリザベス・ウォトソン/小津次郎、大橋洋一、秋山嘉、村上健訳
初版1981・最終版1987年◆四六判◆300頁◆予価3888円(本体3600円)
われわれの「談話」の大半は、実際に言葉を発することなく行なわれている――人間のしぐさと姿勢に表れる「沈黙の声」を、実例に即して解読する。

85
勁草書房
人間と社会の省察 行動分析学の視点から
B.F.スキナー/岩本隆茂、佐藤香、長野幸治訳
初版1996・最終版1996年◆A5判◆342頁◆予価5940円(本体5500円)
アメリカの心理学者スキナーは行動分析学を創始、基礎から臨床まで活躍した。文明論から教育問題、認知心理学批判など幅広いテーマのエッセイ集。

86
法政大学出版局
精神分析の方法 Ⅰ
W.R.ビオン/福本修訳
初版1999・最終版2008年◆四六判◆326頁◆予価4104円(本体3800円)
フロイト以後の精神分析の理論的総括を試みたビオンの代表的著作を集成。本巻は、「経験から学ぶこと」「精神分析の要素」の二部からなる。訳者による解題を付す。

87
法政大学出版局
精神分析の方法 Ⅱ
W.R.ビオン/福本修、平井正三訳
初版2002・最終版2002年◆四六判◆390頁◆予価4320円(本体4000円)
本巻は、「変形」「注意と解釈」の二部からなり、今日の精神分析の臨床とメタ心理学研究に明確な指針とパースペクティブを提供する。巻末にⅠ・Ⅱ巻の索引を付す。

88
法政大学出版局
解決志向の言語学
S.ド・シェイザー/長谷川啓三監訳
初版2000・最終版2005年◆四六判◆420頁◆予価4968円(本体4600円)
心理療法理論を哲学と心理学の概念から説き、問題〈解決〉のための具体的な治療(会話)を展開。言葉の魔術的な力が明らかにされ我々を最先端の心理療法へと導く。

89
法政大学出版局
現代日本の大学革新
清成忠男
初版2010・最終版2010年◆四六判◆320頁◆予価3780円(本体3500円)
2003年度に大きく転換した高等教育政策と、18歳人口が急減期に入った1990年代からの大学革新を取り上げ、その状況と問題点を論じる。

90
法政大学出版局
近代日本における読書と社会教育
山梨あや
初版2011・最終版2011年◆A5判◆374頁◆予価6156円(本体5700円)
わが国において読書が普及し始める1900年代から大衆化する1960年代までを対象とし、読書行為の普及を近代日本教育史の視点から跡づける。

91
みすず書房
災害の襲うとき カタストロフィの精神医学
ビヴァリー・ラファエル/石丸正訳
初版1989・最終版2004年◆四六判◆512頁◆予価4860円(本体4500円)
災害時の恐ろしい体験をした人々、さらに救援に当たる人々までが精神的打撃を受けることを明らかにし、対処法を示す。ケアに当たる関係者必読の書。

復刊候補一覧⑤ 《文学・芸術》

文学・芸術


92
紀伊國屋書店
幻想芸術
マルセル・ブリヨン/坂崎乙郎訳
初版1968・最終版1992年◆A5判◆498頁◆予価9504円(本体8800円)
暗黒の中世から、破滅に慄く現代までの芸術表現に表れた不安、異常、怪奇のイメージ。諸作品から「幻想」の変容を追い、精神の深奥に迫る古典的名著。

93
勁草書房
映画は頭を解放する
R.W.ファスビンダー/明石政紀訳
初版1998・最終版1998年◆四六判◆232頁◆予価3240円(本体3000円)
かつてニュー・ジャーマン・シネマの旗手として脚光を浴びた監督の未知の全貌がうかがわれる著作集。まったく新たなファスビンダー像の衝撃。

94
勁草書房
サポーター新世紀 ナショナリズムと帰属意識
宇都宮徹壱
初版1999・最終版1999年◆A5判◆328頁◆予価3780円(本体3500円)
サポーター──サッカーを愛し、サッカーと共に生きる人々。その思考とスタイルを紹介し、知られざる素顔を描く。写真144点を収録。

95
勁草書房
日本SF論争史
巽孝之編
初版2000・最終版2001年◆A5判◆432頁◆予価5616円(本体5200円)
SFの成果を豊穣な思想史として位置づける。安部公房、小松左京、筒井康隆、笠井潔、大原まり子ら各時代を代表するSF批評全21篇を収録。

96
春秋社
田舎司祭の日記
ジョルジュ・ベルナノス/渡辺一民訳
初版1988・最終版1999年◆四六判◆266頁◆予価2700円(本体2500円)
貧しさ、弱さにまみれた魂が、なぜ人々を光へと導くのか? 一つの赤裸々な魂の目を通して“聖なるものとは何か”を追求したキリスト教文学の傑作。

97
春秋社
悪魔の陽のもとに
ジョルジュ・ベルナノス/山崎庸一郎訳
初版1988・最終版1999年◆四六判◆312頁◆予価2700円(本体2500円)
悪に身を落としていく少女の悲劇、死した子供の蘇り。20世紀フランス文学の鬼才が描く、悪と混沌と聖性のドラマ! 1987年カンヌ大賞の原作。

98
春秋社
自叙伝
G.K.チェスタトン/吉田健一訳
初版1973・最終版1999年◆四六判◆448頁◆予価3780円(本体3500円)
20世紀前半、ヨーロッパの危機を背景に自由闊達に生き抜いた風変わりで特異な人物の推理小説風な、特異な物語。

99
春秋社
棒大なる針小
G.K.チェスタトン/別宮貞徳、安西徹雄訳
初版1975・最終版1999年◆四六判◆324頁◆予価3240円(本体3000円)
多芸多才な著者の業績のうち、ジャーナリスト、文芸批評家、シェイクスピア学者としての代表作と、逆説と警句にみちた表題作を収録。

100
春秋社
狂気と正気の間
G.K.チェスタトン/上杉明訳
初版1977・最終版1999年◆四六判◆304頁◆予価3240円(本体3000円)
社会哲学者としての著者が「資本主義と社会主義」政治体制の狭間に押しつぶされていく〈普通人〉の救済の道を模索した社会・政治論集。

101
春秋社
秘義と習俗
フラナリー・オコナー/上杉明訳
初版1982・最終版1999年◆四六判◆248頁◆予価3240円(本体3000円)
時を刻む病と戦い、死を凝視し、〈究極の救い〉を希求してやまなかったアメリカの天才女流作家の出色の文学・宗教・文明・人間論。

102
春秋社
魂と弦
イヴリー・ギトリス/今井田博訳
初版2000・最終版2000年◆四六判◆368頁◆予価3780円(本体3500円)
魂にふれる音。人間の内奥に響く演奏。20世紀最後にして最高のヴィルトゥオーソが長年の演奏活動、その折々の所感と波乱の人生行路を吐露。

103
春秋社
校注 良寛全歌集
谷川敏朗
初版1996・最終版2007年◆四六判◆480頁◆予価6480円(本体6000円)
短歌・旋頭歌・長歌合わせて1350首を成立時代順に配列。語注と参考の歌を掲げ現代語訳を付し、出典を明示して由之や定珍など他者作品を峻別。

104
春秋社
校注 良寛全詩集
谷川敏朗
初版1998・最終版2007年◆四六判◆528頁◆予価6480円(本体6000円)
江戸期の写本・自筆詩集・遺墨による483首を成立時代順に並べ、こなれた現代語訳と語注を付し、巻末の校異編には同案詩・他者作品も収録。

105
春秋社
校注 良寛全句集
谷川敏朗
初版2000・最終版2007年◆四六判◆288頁◆予価4320円(本体4000円)
遺墨や写本・活字本から良寛作とされる俳句107首を採用し、季語により分類。現代語訳・解説・語注を付し、良寛句の世界を親しみやすいものにした。

106
春秋社
柳宗悦選集③ 工芸文化
柳宗悦
初版1972・最終版1972年◆四六判◆370頁◆予価2700円(本体2500円)
工芸のもつ位置、とくに造形の領域における美術と工芸との繋がりを詳説し、その特質とその限界を指摘する。日本における最初の体系的工芸美論。

107
春秋社
柳宗悦選集④ 朝鮮とその芸術
柳宗悦
初版1972・最終版1972年◆四六判◆366頁◆予価2700円(本体2500円)
李朝の陶磁器・石仏・木工品等、長いあいだ埋もれていた朝鮮固有の工芸品を渉猟し、前人未到の美の世界を発見した記念碑的記録。

108
春秋社
柳宗悦選集⑧ 物と美
柳宗悦
初版1972・最終版1972年◆四六判◆388頁◆予価2700円(本体2500円)
この世に隠れている美しいものを見出す心は、美を創造する心でもある。本書は美しいものの発見譚であり、工芸理論の創造の物語でもある。

109
白水社
評伝 イサム・ノグチ
ドーレ・アシュトン/笹谷純雄訳
初版1997・最終版2003年◆A5判◆398頁◆予価6480円(本体6000円)
響きあう東洋と西洋。彫刻家イサム・ノグチが生んだ壮大な宇宙を肉声とともに跡づけ、波乱に満ちた遍歴と探究の生涯に迫る。図版多数・年譜・人名索引付。

110
白水社
自由の創出 十八世紀の芸術と思想
ジャン・スタロビンスキー/小西嘉幸訳
初版1982・最終版1999年◆A5判◆258頁◆予価4968円(本体4600円)
ヨーロッパ精神史のパースペクティヴのなかに、ロココから革命にいたる18世紀の芸術・思想・文化の総体を解明した画期的な労作。

111
白水社
ピラネージの黒い脳髄(白水社アートコレクション)
マルグリット・ユルスナール/多田智満子訳
初版1985・最終版1994年◆A5判◆108頁◆予価3024円(本体2800円)
空想と誇大妄想の《牢獄》、古代および近代ローマを記録した《風景》。幻想の銅版画家の「廃墟」の詩情を、古代の復元に賭ける文豪が綴る美術エッセイ。

112
白水社
シューベルト 友人たちの回想
オットー・エーリヒ・ドイッチュ編/石井不二雄訳
初版1978・最終版1978年◆四六判◆530頁◆予価5940円(本体5500円)
シューベルト研究の権威が編纂した最も基本的な伝記資料。その人間と芸術がありありと描かれるとともに、19世紀初頭ウィーンの貴重な歴史資料ともなっている。

113
白水社
クレンペラーとの対話
ピーター・ヘイワース/佐藤章訳
初版1976・最終版1999年◆四六判◆280頁◆予価4968円(本体4600円)
音楽史に偉大な足跡を残した巨匠が、政治的圧力、周囲の無理解をはねのけ、数多の苦難より再起した人生、音楽観、名演を回想する。

114
白水社
特権的肉体論
唐十郎
初版1997・最終版2004年◆四六判◆216頁◆予価3456円(本体3200円)
1960〜90年代に発表した文章をもとにした著者自選のエッセイ集。唐十郎の思索の軌跡が見えるとともに、現代演劇における身体論の到達点でもある。

115
白水社
ジョイス論・プルースト論 ベケット詩・評論集
サミュエル・ベケット/高橋康也ほか訳
初版1996・最終版2000年◆四六判◆292頁◆予価4104円(本体3800円)
『フィネガンズ・ウェイク』を語りながらベケット自らを語るジョイス論と、『失われた時を求めて』の本質を鋭くえぐるプルースト論。最初期の詩作等も収録。

116
法政大学出版局
フランスを知る
東京都立大学フランス文学研究室編
初版2003・最終版2005年◆A5判◆330頁◆予価4212円(本体3900円)
言語、文学、社会、歴史、宗教、思想、さらにパリと地方、人物、出来事、日本との交流など多様なテーマを最新の知見や情報を織りまぜ明快に解説する総合的入門書。

117
みすず書房
この私、クラウディウス
ロバート・グレーヴズ/多田智満子、赤井敏夫訳
初版2001・最終版2001年◆四六判◆480頁◆予価4536円(本体4200円)
病弱で吃音症、足をひきずり歴史書に埋もれ、帝位など夢みたこともなかったはずの、この私が… 謎の第四代ローマ皇帝の〈自伝〉? 傑作歴史小説。

118
みすず書房
うつわの歌
神谷美恵子
初版1989・最終版1993年◆四六判◆184頁◆予価2592円(本体2400円)
召命に生きた一人の精神科医の姿を予示する、清冽な抒情と宗教感の漲った詩篇。ロゼッティとジブラーンの訳詩、キリスト教を語るエッセーを収録。

119
みすず書房
ルドン 私自身に
オディロン・ルドン/池辺一郎訳
初版1983・最終版2007年◆A5判◆248頁◆予価3888円(本体3600円)
少年の日の記憶、普仏戦争での一兵卒としての体験、植物学者や銅版画家との交流など。幻想の画家による限りなく美しい約100編の断章を収録する。

120
みすず書房
ジャコメッティ
矢内原伊作/宇佐見英治、武田昭彦編
初版1996・最終版2006年◆A5判◆362頁◆予価5940円(本体5500円)
幻の本『ジャコメッティとともに』に、未発表の日記・手帖・手紙を収録。芸術家の日夜、対話の貴重な記録によって、ヤナイハラの名は不滅となる。

121
未來社
ピカソの時代
末永照和
初版1972・最終版1972年◆四六判◆370頁◆予価4104円(本体3800円)
〔現代画家論〕ピカソ、ミノトール、ヴォルス、ミショー、マグリット、斎藤重など代表的画家を瑞々しい感覚で論じた新進評論家の処女芸術家論。

122
未來社
親と子の夜
上野英信/千田梅二画
初版1959・最終版1984年◆A5判◆198頁◆予価3024円(本体2800円)
戦後の炭鉱の英雄時代を描いた記念碑的版画物語。『せんぶりせんじが笑った!』『はじめての発言』『親と子の夜』『ひとくわぼり』ほか5篇収録。

復刊候補一覧⑥ 《法律・経済・政治》

法律・経済・政治


123
岩波書店
モダン・エコノミックス(1) ミクロ経済学 I
奥野正寛、鈴村興太郎
初版1985・最終版2009年◆A5判◆318頁◆予価3888円(本体3600円)
モダン・エコノミックス(2) ミクロ経済学 II
初版1988・最終版2009年◆A5判◆448頁◆予価4968円(本体4600円)
Ⅰでは基礎の確実な習得性を目標に、双対性アプローチを活用し直観的な理解を容易にする。Ⅱでは経済分析への応用面を明らかにし、ゲーム理論も解説。ミクロ経済学のフロンティアへ導く書。

124
岩波書店
現代日本の議会政と憲法
高見勝利
初版2008・最終版2008年◆A5判◆302頁◆予価7344円(本体6800円)
日本の議会政が混迷に陥っている現在、デモクラシーの原理的問題を根底から問い直す。著者の論考を初めて集成。

125
勁草書房
国際法上の自衛権 補訂版
田岡良一
初版1981・最終版1985年◆A5判◆400頁◆予価5400円(本体5000円)
国際社会を法的に組織するための国際連合や国際司法裁判所は、秩序をもたらす実効を発揮していない。国際法上、自衛権はどう既定されるべきか。

126
勁草書房
現存した社会主義 リヴァイアサンの素顔
塩川伸明
初版1999・最終版1999年◆A5判◆704頁◆予価8316円(本体7700円)
「組織化による近代化」はいかに挫折したか。現存した社会主義の歴史的位置づけを鮮やかに示し、20世紀を総括する。

127
東京大学出版会
民営化の政治過程 臨調型改革の成果と限界
飯尾潤
初版1993・最終版1993年◆A5判◆336頁◆予価5832円(本体5400円)
80年代日本政治の焦点であった行政改革、特に国鉄・電電公社民営化を分析し、その成果と限界を明らかにする。

128
東京大学出版会
ゲルマン法史における自由と誠実
村上淳一
初版1980・最終版1998年◆四六判◆320頁◆予価4536円(本体4200円)
ゲルマン・ドイツ法史における重要な基本概念である、ゲルマン的自由とゲルマン的誠実を中心とした、学説史的西洋法制史概説。

129
東京大学出版会
聞き書 南原繁回顧録
丸山真男・福田歓一編
丸山・福田ほかの聞き取りを通して、政治哲学者にして思想家、歌人である南原繁の自ら語る生涯の足跡と時代背景を伝える。

130
東京大学出版会
大正デモクラシー体制の崩壊 内政と外交
酒井哲哉
初版1992・最終版2007年◆A5判◆232頁◆予価6264円(本体5800円)
満州事変に始まる大正デモクラシー体制の崩壊過程を、内政と外交の相互関連性に着目しながら分析する。

131
東京大学出版会
財界の政治経済史 井上準之助・郷誠之助・池田成彬の時代
松浦正孝
初版2002・最終版2002年◆A5判◆272頁◆予価6912円(本体6400円)
日本の資本主義や経済社会を起動させ、修正・維持し、幾たびもの恐慌や危機から経済システムを救ったのは、誰だったのか。

132
東京大学出版会
イギリス福祉国家の研究 社会保障発達の諸画期
毛利健三
初版1990・最終版1997年◆A5判◆468頁◆予価6912円(本体6400円)
17世紀「救貧法」に始まり、サッチャー政権にいたる福祉政策と、その概念の変遷をたどることにより社会保障の本質を鋭く分析する。

133
東京大学出版会
景気循環の理論 現代日本経済の構造
大瀧雅之
初版1994・最終版1997年◆A5判◆464頁◆予価7344円(本体6800円)
労働市場と教育の問題、国際金融および国内金融などを対象に精緻な理論による分析を行い、その「体質」を明らかにする。日経・経済図書文化賞受賞

134
未來社
組織行動の原理 動態的管理
ピーター・フォレット/米田清貴、三戸公訳
初版1972・最終版1997年◆A5判◆444頁◆予価6264円(本体5800円)
組織行動に関わる統合の原理はいかなる組織でも変らないとの認識にたつ、人間行動の理論の古典。

135
未來社
天皇制国家と政治思想
松本三之介
初版1969・最終版1984年◆A5判◆320頁◆予価5184円(本体4800円)
日本的な統治原理「天皇制」の思想とはなにか。維新前後の法政思想を刻明にさぐり、分析を続けてきた著者十年の研究成果。

136
未來社
富と徳 スコットランド啓蒙における経済学の形成
ホント、M.イグナティエフ編著/水田洋、杉山忠平監訳
初版1990・最終版1990年◆A5判◆646頁◆予価10584円(本体9800円)
旧時代の秩序=徳とそれを打破していく力=富の対立を軸にスコットランド啓蒙思想のなかから経済学が成立してくる過程を解明する。

復刊候補一覧⑦ 《自然科学・医学》

自然科学・医学


137
紀伊國屋書店
何のための数学か 数学本来の姿を求めて
モーリス・クライン/雨宮一郎訳
初版1987・最終版1989年◆四六判◆232頁◆予価2940円(本体2800円)
数学は単なる記号操作の技術ではない。その目標は自然から知識を引き出すことにある。自然界の構造探究の歴史を辿りながら、数学という知の本質に迫る。


138
紀伊國屋書店
人間の方向感覚 磁気を感じる脳
R.ロビン・ベイカー/高橋景一、菅原隆訳
初版1981・最終版1981年◆四六判◆228頁◆予価3024円(本体2800円)
人間の第六感は方向感覚である――脳が磁気感覚を備えることを実験で証明した著者が、太陽や星座、地磁気と動物の方向感覚の関係を考察する。

139
勁草書房
ドクター・ジュノーの戦い エチオピアの毒ガスからヒロシマの原爆まで 増補版
マルセル・ジュノー/丸山幹正訳
初版1991・最終版1992年◆四六判◆304頁◆予価3780円(本体3500円)
20世紀の文明が犯しえた極限的な残虐現場の最前線に出かけていき、その被害者の生命を救うために献身した医師ジュノーの「実戦」記録。