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2011年03月31日

〔2011復刊書目〕 哲学・思想・言語・宗教

『ヘーゲル精神現象学の生成と構造(上)(下)』イポリット/市倉宏祐訳(岩波書店)

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上巻:初版1972・最終版1995年◆A5判◆498頁◆税込4515円(本体4300円)
ISBN4-00-002024-2

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下巻:初版1973・最終版1995年◆A5判◆500頁◆税込4515円(本体4300円)
ISBN4-00-002025-0

「精神現象学」は哲学史上最も難解な書物の一つとされている。ヘーゲル哲学の土台をなすこの著作をその体系の中にどう位置づけるべきか。



『言語・知覚・世界』大森荘蔵(岩波書店)

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初版1971・最終版2002年◆A5判◆336頁◆税込4620円(本体4400円)
ISBN4-00-000489-1

哲学の中心的テーマである「存在と意識の関係」をめぐって探究し、科学の基礎にある二元論的世界像の構成の解明を企図した労作である。



『ベルグソン』淡野安太郎(勁草書房)

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初版1958・最終版1996年◆四六判◆272頁◆税込3150円(本体3000円)
ISBN978-4-326-19816-0

「エラン・ヴィタール」というベルグソン哲学の主要な観念の一つは、20世紀前半の主要思潮であった。科学・哲学・宗教に通底するものを探る。



『カント』岩崎武雄(勁草書房)

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初版1958・最終版2004年◆四六判◆312頁◆税込3465円(本体3300円)
ISBN978-4-326-19819-1

カント哲学はなぜ偉大な哲学であるのか。主著『純粋理性批判』を中心に、その思想を現代的意義においてとらえる。



『プラトン』山本光雄(勁草書房)

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初版1959・最終版1996年◆四六判◆312頁◆税込3465円(本体3300円)
ISBN978-4-326-19822-1

ソクラテスとの対話形式で、魂が高度の教育によって徳となり善のイデアを認識する理想政治を求めた哲人の生涯と思想を『饗宴』『国家』『法律』などの著作を通じて描く。



『アウグスティヌス』服部英次郎(勁草書房)

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初版1980・最終版1997年◆四六判◆232頁◆税込3150円(本体3000円)
ISBN978-4-326-19832-0

ローマ帝国の末期、世界史の大きな転換期に生きたキリスト教史上最大の思想家の生涯と学説を、アウグスティヌス研究の第一人者が平明に書き下す。



『ユートピアの精神』エルンスト・ブロッホ/好村冨士彦訳(白水社)

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初版1997・最終版1998年◆A5判◆430頁◆税込5880円(本体5600円)
ISBN978-4-560-08136-5

〈まだ意識されないもの〉の存在論と芸術論により、既成の殻を破砕して新しき生を切りひらく。若きベンヤミン、アドルノに多大な影響を与えた名著。



『アルトー 思考と身体』宇野邦一(白水社)

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初版1997・最終版1999年◆四六判◆350頁◆税込4725円(本体4500円)
ISBN978-4-560-08137-2

加速された身体をめぐる思考をアルトーの全生涯・全作品にたどり、20世紀思想の火山脈にふれる実験を解明する、著者渾身の力作評論。復刊にあたり増補!



『人間本性論 第1巻(新装版)』D.ヒューム/木曾好能訳(法政大学出版局)

人間本性論〈第1巻〉 →bookwebで購入

初版1995・最終版1995年◆A5判◆666頁◆税込16800円(本体16000円)
ISBN978-4-588-12080-0

経験と観察に基づく〈人間の学〉を目指し、観念・記憶・想像・感覚・印象・信念・習慣・人格の同一性等々広範な精神領域を考察する。イギリス経験論哲学の最高峰。



『近代日本語の思想(新装版)』柳父 章(法政大学出版局)

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初版2004・最終版2004年◆四六判◆252頁◆税込2940円(本体2800円)
ISBN978-4-588-43610-9

日本語の文体は近代以後、翻訳によってつくられた──大日本帝国憲法に象徴される翻訳悪文の系譜を分析して日本語文の欠陥を摘発し、日本の思想の問題点を抉る。



『過去と未来の間 政治思想への8試論』ハンナ・アーレント/引田隆也・齋藤純一訳(みすず書房)

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初版1994・最終版2005年◆四六判◆448頁◆税込5040円(本体4800円)
ISBN978-4-622-03648-7

いかに思考するか? 20世紀の時代と哲学と政治を交差した亡命ユダヤ人女性の思索のエッセンス。



『知識人と権力 歴史的‐地政学的考察』アントニオ・グラムシ/上村忠男訳(みすず書房)

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初版1999・最終版2003年◆四六判◆224頁◆税込2940円(本体2800円)
ISBN978-4-622-05047-6

知識人とは、サバルタンとは、地政学的考察とは。「南部問題についての覚え書」他、蘇る5章。



『自由の経験』ジャン=リュック・ナンシー/澤田 直訳(未來社)

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初版2000・最終版2000年◆四六判◆314頁◆税込3675円(本体3500円)
ISBN978-4-624-93243-5

自由は理念や権利ではありえない。自由は存在の特異性を分有する実存の事実だ。カント、ヘーゲル、ハイデガーらの思索をふまえ、実存を解放し伝承する自由の経験を思考する。



『ヘーゲルの弁証法』ハンス=ゲオルク・ガーダマー/山口誠一、高山 守訳(未來社)

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初版1990・最終版1995年◆四六判◆274頁◆税込3675円(本体3500円)
ISBN978-4-624-02029-3

解釈学的研究の方法的立場に立つガダマーがドイツ観念論の最高峰にいどんだヘーゲル研究の古典。ガダマー自身の思想的彷徨を同時に示す興味深い所産。


〔2011復刊書目〕 社会

『健康という幻想 医学の生物学的変化』ルネ・デュボス/田多井吉之介訳(紀伊國屋書店)

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初版1977・最終版1990年◆四六判◆222頁◆税込2415円(本体2300円)
ISBN978-4-314-00173-1

生命をもつものの宿命として、病気から完全に解放されると夢みるのは幻想だ──人類が病気と闘ってきた歴史をたどりつつ、真の健康とは何かを問う、一級の書。



『オルグ学入門』村田宏雄(勁草書房)

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初版1982・最終版1986年◆四六判◆248頁◆税込3150円(本体3000円)
ISBN978-4-326-65363-8

非力なものを組織化によって強力なパワーを発揮させるためにはいかにすべきか。組織者オルグを養成するための実践的指導書。



『新版 河童駒引考』石田英一郎(東京大学出版会)

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初版1966・最終版1966年◆A5判◆310頁◆税込6090円(本体5800円)
ISBN978-4-13-050091-3

「河童駒引」という、わが国民間伝承上の興味深いモチーフをとりあげ、ユーラシア大陸東西にわたる資料と比較して人類文化史にまで発展させた名著。



『ケアとサポートの社会学』三井さよ/鈴木智之/森川美絵ほか編(法政大学出版局)

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初版2007・最終版2007年◆四六判◆320頁◆税込3465円(本体3300円)
ISBN978-4-588-67206-4

要介護高齢者、病者・障害者、生活保護受給者までを対象に、それを支える家族、職業的サービス提供者、ボランティアたちに共通する問題群を社会学的見地から探る。



『歴史は科学か』E・マイヤー、M・ウェーバー/森岡弘通訳(みすず書房)

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初版1965・最終版1988年◆B6判◆272頁◆税込2940円(本体2800円)
ISBN978-4-622-00514-8

実証主義への埋没、発展史観への硬直を回避する、歴史学の科学としての認識をさぐった2論文。


〔2011復刊書目〕 歴史・民俗

『日本古代官僚制の研究』早川庄八(岩波書店)

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初版1986・最終版1991年◆A5判◆486頁◆税込7455円(本体7100円)
ISBN4-00-001657-1

古代の公文書を駆使した緻密な実証的研究によって古代官僚制の実相に迫る。古代の国家と天皇を論じる際に不可欠の書。



『日本人の葬儀』新谷尚紀(紀伊國屋書店)

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初版1992・最終版1993年◆四六判◆372頁◆税込3675円(本体3500円)
ISBN978-4-314-00579-1

各地に古来より伝わる葬送儀礼・墓制の歴史的変遷と、その意味するところを詳述。そこから浮かび上がる、日本人の死生観、他界観、民俗的心性とは。



『日本近代史講義』鳥海 靖(東京大学出版会)

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初版1988・最終版1995年◆A5判◆368頁◆税込3885円(本体3700円)
ISBN978-4-13-022008-8

幕末における立憲政治論から国会開設運動を経て、さまざまな憲法構想をとり込んでいった明治立憲制の成立過程とその構造的特質を解明する。



『ロベスピエールとドリヴィエ』遅塚忠躬(東京大学出版会)

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初版1986・最終版1992年◆A5判◆400頁◆税込7140円(本体6800円)
ISBN978-4-13-021048-5

激動期に生きた2人の生涯の軌跡と、彼らの理論と理想を追究することを通して、民衆運動と革命的独裁がもたらしたフランス革命の意味を再検討する。



『エリーザベト・ニーチェ ニーチェをナチに売り渡した女』ベン・マッキンタイアー/藤川芳朗訳(白水社)

エリーザベト・ニーチェ ニーチェをナチに売り渡した女 →bookwebで購入

初版1994・最終版1995年◆四六判◆338頁◆税込5040円(本体4800円)
ISBN978-4-560-08138-9

南米のジャングルに純粋アーリア人の国を建設し、兄ニーチェの著作を改竄してナチのバックボーンを打ち立てた女性の驚くべき生涯に迫る伝記。



『ドイツ民俗紀行(新装版)』坂井洲二(法政大学出版局)

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初版1982・最終版1991年◆四六判◆436頁◆税込3675円(本体3500円)
ISBN978-4-588-27635-4

西ドイツ山村での実地の調査・生活体験にもとづき、農村そして一般庶民の暮らしと文化をいきいきと伝える。



『郵便と切手の社会史』星名定雄(法政大学出版局)

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初版1990・最終版1990年◆四六判◆320頁◆税込3045円(本体2900円)
ISBN978-4-588-36404-4

イギリスの郵便前史を多彩なエピソードをまじえて概観し、郵便と切手の歩みを技術と人間のドラマとして描く。世界初の切手発行をめぐるコミュニケーション小史。



『歴史を逆なでに読む』カルロ・ギンズブルグ/上村忠男訳(みすず書房)

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初版2003・最終版2003年◆四六判◆312頁◆税込3780円(本体3600円)
ISBN978-4-622-07064-1

歴史とフィクション、証拠、他者認識をめぐり、新たな歴史研究の可能性を
指し示す、最新論集。



『地中海世界』フェルナン・ブローデル編/神沢栄三訳(みすず書房)

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初版2000・最終版2003年◆四六判◆388頁◆税込4410円(本体4200円)
ISBN978-4-622-03384-4

三つの文明が交差し展開する数千年を、現在と過去の自在な往還によって語る新史学テーマ別論集。



『菅江真澄の旅と日記』内田武志(未來社)

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初版1970・最終版1996年◆B6判◆292頁◆税込2940円(本体2800円)
ISBN978-4-624-11024-6

天明三年生地三河を発ち、秋田の地に没するまでの46年間に厖大な日記・随筆・記録・スケッチを残した謎の大旅行家・菅江真澄の足跡をさぐり、菅江真澄の全貌を明かした待望の書。


〔2011復刊書目〕 文学・芸術

『ビート・ジェネレーション』諏訪 優(紀伊國屋書店)

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初版1965・最終版1994年◆四六判◆212頁◆税込1995円(本体1900円)
ISBN978-4-314-01081-8

1950年代半ばのアメリカに「詩をたずさえて登場した」ムーブメントを、同時代的に日本に紹介、ギンズバーグ『吠える』の訳でも知られた著者によるビート観。



『信貴山縁起絵巻(日本美術史叢書)』藤田経世(東京大学出版会)

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初版1972・最終版1972年◆四六判◆280頁◆税込3570円(本体3400円)
ISBN978-4-13-084013-2

武士の登場とともに芸術はどのように展開したか。「信貴山縁起絵巻」全巻を図版として掲載し、この絵巻の持つ中世的意義を説き明かす。



『ストリンドベリ名作集』毛利三彌ほか訳(白水社)

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初版1975・最終版1985年◆四六判◆398頁◆税込4725円(本体4500円)
ISBN978-4-560-08140-2

「父」「令嬢ジュリー」「ダマスカスへ第I部」「罪また罪」「死の舞踏第I・II部」「幽霊ソナタ」収録。絶えず変貌する魂の遍歴を刻みつけた6編。



『魔笛 秘教オペラ』ジャック・シャイエ/高橋英郎、藤井康生訳(白水社)

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初版1976・最終版1997年◆四六判◆382頁◆税込6510円(本体6200円)
ISBN978-4-560-08139-6

美しい音楽と荒唐無稽な筋立てが同居する傑作オペラの、音楽と台本全体にわたるフリーメイスン秘密結社の伝承を浮彫にしながら、その真の全貌を提示する。



『翻訳とはなにか(新装版)』柳父 章(法政大学出版局)

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初版2003・最終版2003年◆四六判◆226頁◆税込2940円(本体2800円)
ISBN978-4-588-43609-3

福沢諭吉ら近代初期の思想家による西欧語受容過程を検討し、「意味以前のことば」として流通する翻訳語の特異性を理論化しつつ日本人にとって翻訳とは何かを問う。



『グラン=ギニョル』リヴィエール&ヴィトコップ/梁木靖弘訳(未來社)

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初版1989・最終版1989年◆四六判◆225頁◆税込2625円(本体2500円)
ISBN978-4-624-70065-2

19世紀パリっ子で賑わう一角に出現した恐怖劇のメッカ、グラン=ギニョル座は、世紀末の頽廃や大衆文化の源流と20世紀初頭の前衛劇の清新な形式が先取られていた。


〔2011復刊書目〕 法律・経済・政治

『古典派経済学と近代経済学』根岸 隆(岩波書店)

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初版1981・最終版1981年◆A5判◆200頁◆税込4095円(本体3900円)
ISBN4-00-000775-0

近代経済学の理論的な枠組みを誕生にさかのぼって再検討、新古典派理論の自己批判を通してケインズ経済学の発展をめざした意欲的な経済学説史。



『近代政治哲学と宗教』加藤 節(東京大学出版会)

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初版1979・最終版1979年◆A5判◆414頁◆税込6090円(本体5800円)
ISBN978-4-13-036030-2

17世紀社会契約説の3人の代表者ホッブス、スピノザ、ロックの宗教論を、それぞれの政治哲学との内的関連のもとに解明した著者の第一作。



『ドラッカー』三戸 公(未來社)

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初版1971・最終版1993年◆四六判◆264頁◆税込2940円(本体2800円)
ISBN978-4-624-32047-8

ドラッカーを徹底的に読み込み、組織と人間の問題を飽くなく追及した著者の現代批判と人間探求を規範・現状分析・政策のなかで展開した野心作。


〔2011復刊書目〕 自然科学・医学

『誤差論』カール・F.ガウス/飛田武幸、石川耕春訳(紀伊國屋書店)

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初版1981・最終版1981年◆A5判◆192頁◆税込3675円(本体3500円)
ISBN978-4-314-01082-5

確率論、天文学、測地学などの分野で先導的役割を果たしてきた、ガウス誤差論を初集成。ガウスは自然現象からいかに豊かな数学的法則を導きえたのか。



『メイトリックス博士の驚異の数秘術』マーティン・ガードナー/一松 信訳(紀伊國屋書店)

メイトリックス博士の驚異の数秘術 →bookwebで購入

初版1978・最終版1979年◆四六判◆184頁◆税込2310円(本体2200円)
ISBN978-4-314-01079-5

本書の主人公は数秘術の世界的権威、円周率の百万桁目をコンピュータ以前に予測した謎の人物である。不可思議な数の世界の魅力に満ちた一冊。



『SFパズル』マーティン・ガードナー/上島建吉訳(紀伊國屋書店)

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初版1982・最終版1982年◆A5判◆208頁◆税込2310円(本体2200円)
ISBN978-4-314-01080-1

「惑星カプラの怪」「タイタンの大胆な紋様」……SF仕立ての設問による、数学パズル集。語句遊び、論理学から幾何学、トポロジー、対数まで、全36問。



『増補版 科学入門』武谷三男(勁草書房)

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初版1996・最終版1996年◆四六判◆272頁◆税込3150円(本体3000円)
ISBN978-4-326-75031-3

科学者が自然についてのある現象を、どんな動機から、どのような思索の経路によって展開し、結論を導びくか。ケプラー、パストゥール、アインシュタインを例に明快に説く。