杉本良夫(すぎもと・よしお)

社会学者、ラトローブ大学名誉教授、Trans Pacific Press 社 代表。
1939年生まれ。京都で育ち、京大卒。
『毎日新聞』記者を3年余り務めたあと、米国ピッツバーグ大学に留学。1973年社会学博士号取得。 オーストラリアに移り、メルボルンのラトローブ大学社会科学部で教鞭を執り、同学部長やメルボルン日本研究センターの初代所長などを務めた。オーストラリア学士院(人文系)会員。2007年ラトローブ大学名誉教授。在豪33年。
日本語で書かれた 『日本人論の方程式』 や 『日本人をやめる方法』 (共にちくま文庫) はロングセラーとなった。10冊を超える英文著・編著のうち、特に 『An Introduction to Japanese Society』(Cambridge University Press) は英語圏での日本社会論の定本となり、日本に関する英文教科書としても、世界各地の大学で最も広く使われている。
1999年に英文学術出版社 Trans Pacific Press を設立。日本語で書かれた社会科学の業績を英文で出版し、世界に発信する作業にも従事してきた。
<NHKラジオ深夜便>のワールドネットワークのコーナーで、3週間ごとにメルボルンから、オーストラリア事情などを生放送している。
→紀伊國屋書店で購入 この本のタイトルを見て、興味を惹かれると共に、すぐに疑問が心に宿った。「日本人は英語ができない」という前提自体、事実に反するのではないか。そう思ったからである。私は日本語圏で育ち、その後40年近くを英語圏で暮らしたので、…
→紀伊國屋書店で購入 格差社会論争が賑やかだ。経済の地球化、業績主義の導入、労働の非正規社員化などが進行するにつれて、日本は一億総中流社会から格差社会へ急転換したという説がもっぱらである。 しかし、この問題が論壇で問題視される前から、実は日本…
→紀伊國屋書店で購入 たわいがないことに、考えるヒントがある。冗談、戯れ言、揶揄には、世の中の虚々実々が宿っている。そう考えて、日本人について、海外で語られている笑い話を集めてみたら、どうなるか。この本はその一例を示して見せた。いわゆるエス…