アメリカン・ブックジャム

秦隆司(はた・たかし)
『アメリカン・ブックジャム』編集長。 1953年東京生まれ。マサチューセッツ大学卒業後、記者、編集者を経てニューヨークで独立。 1996年にアメリカ文学専門誌『アメリカン・ブックジャム』創刊。 訳書に『行く先は晴れやかに あるいは、うろ覚えの詩が世界を救う』(河出書房新社)、『あなたを変える人生の決定的法則』(河出書房新社)、『世界貿易センタービル』(ベストセラーズ)、著書に『スロー・トレインに乗っていこう』(ベストセラーズ)などがある。 ニューヨーク在住。
宮家あゆみ(みやけ・あゆみ)
『アメリカン・ブックジャム』副編集長。ライターおよび翻訳者。 神奈川県鎌倉市出身。 明治学院大学文学部英文学科卒業。日本企業および米系外資系企業勤務後、留学のため渡米。ニューヨーク大学大学院・舞台芸術経営学修士過程を卒業後、東京都内の複合文化施設に勤務。 1996年に再渡米し、現在、ニューヨーク在住。 訳書に『ブックストア−ニューヨークで最も愛された書店』(晶文社)、『ガール・クック』(ランダムハウス講談社)、『マイ・ハートビート』(河出書房新社)、『チャスとリサ 台所でパンダに会う』(晶文社)、『腐ったアルミニウム』(ディ−エイチシ−)、『インターネットの恋』(インプレス)などがある。
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「リチャード・ドーキンスの「Selfish Gene」までの伝記」 イギリスの進化生物学者リチャード・ドーキンスを知ったのは、僕がボストンにある大学に通っていた時だった。 必修科目のひとつとして取った生物学のクラスで与えられ…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「成功を導く子供の「性格」」 アメリカで子供はどう育てられているのか。この興味深い質問にひとつの答えを出しているのがこの『How Children Succeed』。書き手はニューヨーク・タイムズ・マガジンのポール・タフ。 ニューヨ…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「幻想的な世界で展開されるスリルに満ちた物語」 ニューヨークに春が来て、僕のアパートの前の通りにあるカフェやレストランは、店先にテーブルを出し、昼間から賑わっている。通りを歩く人や、通りで立ち話をする人も多くなっ…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「こうしてオバマは再選された」 2012年に行われたアメリカ大統領選。アメリカの政治の動きが好きな僕は、一度もオバマ大統領の再選を疑うことはなかった。 これは、僕がオバマのファンであり民主党を支持する人間であると…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「有利さは本当に有利か」 お金をたくさん持てば幸せになれるのだろうか。 これは、微妙な質問で、著者マルコム・グラッドウェルはこの本のなかで次のように答えている。 「幸福について調査した研究者たちによれば、(アメリカ…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「神話を下敷きに語られる人の心」 1959年英国のマンチェスターで生まれたジャネット・ウィンターソン。英国の文芸誌『グランタ』から「優秀英国若手作家20人」のひとりに選ばれた経歴がある彼女は、長編小説、短編作品ば…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「ニューヨークを去っていった作家たちの思い出」 1967年、作家ジョーン・ディディオンは愛するニューヨークを去る気持ちを語ったエッセイ『Goodbye to All That』を書いた。 彼女はニューヨークにいた自分を「stayed too l…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「 ジャーナリストたちが見たベトナム戦争」 アメリカのジャーナリズムを語るのに欠かせないものがある。それはベトナム戦争。60年代から70年代という時代もあったが、戦地に赴いたリポーターたちはそれまでの「アメリカが…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「今のアメリカを映し出す作品」 僕の最も好きなアメリカン・ライターのひとりジュノ・ディアズの新刊短編集『This is How You Loose Her』。 デビュー作品となった『Drown』が短編集で、彼は短編集が得意なのだろうと僕は勝手…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「マイク・ロイコ、Tell it like it is.」 全米600紙を超える新聞にコラムを提供していたマイク・ロイコ。1997年4月29日に死んでしまったロイコだが、彼のような骨のあるコラムを書くコラムニストはもういない。 ロイ…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「ドナルド・フェイゲンの作家デビューとなる本」 1980年、僕はその4年前にアメリカでのビザ無し不法労働で米国移民局に捕まり、その後のややこしい裁判を経て、何故か移民局がくれるというアメリカの永住権をもらうために…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「アメリカ文学界のふたりのジョナサンの話」 僕はこれまで多くの編集者に会ったけど、ファーラ・ストラウス・アンド・ジローのジョナサン・ガラッシとのインタビューはとても印象的だった。いま、ガラッシはファーラー・ストラ…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「麺の発祥地を求めて旅したシルクロード」 麺(パスタ)は13世紀にマルコ・ポーロが中国からイタリアに持ち帰ったもののひとつと言われているが、それは本当なのか。それとも、ヨーロッパではそれ以前にすでにパスタを食べて…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「おとぼけ二人組の痛快アクション小説」 アメリカの北東部の大学生たちは、三月の学期の途中に二週間ほどあるスプリング・ブレーク(春休み)には、気の合った仲間たちとフロリダに遊びに行くのが一種の伝統となっている。 大…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「アメリカ東部のプレップ・スクールが舞台となった小説」 マサチューセッツ州ボストンで大学の4年間を過ごした僕は、時々マサチューセッツ州が恋しくなる。ボストンは都会なので、ボストンに行きたいとはあまり思わないが、大…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「NYの2ベッドルーム・アパートで5人の子供を育てる法」 ニューヨークに住んでいるコメディアン、ジム・ガフィガンはバワリーと呼ばれるイーストサイド・ダウタウンにある通りの5階建てエレベーター無しのビルに住んでいる。…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「アメリカのカルト集団についての本」 最近、たて続けにアメリカの「カルト」に関わる本を読んだ。アメリカのカルト集団というと、1997年3月26日、宇宙人が自分たちを迎えにきたと告げ集団自殺をしたヘブンズ・ゲイトや…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「民俗学者ハーストンが集めた黒人口承民話集」 ゾーラ・ニール・ハーストン。1920年代をニューヨークで過ごし、黒人作家ラングストン・ヒューズや、人類学者のフランツ・ボエズなどとも親交があり、ハーレムルネサンスの担…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「アリス・ムンロの短編集」 もう随分昔の話だが、僕がカナダ人作家、アリス・ムンロの名前を知ったのは、ジョン・アービングやニック・ホーンビイといった僕の好きな作家のインタビュー記事からだった。 ホーンビイはよく読む…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「アメリカのユーモアリト、デビッド・セダリスの新刊」 ニューヨークで暮らしているといろいろ考えさせられるというか、気になることがでてくる。 そのひとつが健康保険の高さ。ニューヨークに住むアメリカ人は(ここに住んで…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「アメリカのインターステートを走る旅行記」 これまで、アメリカ大陸を3度横断したので、いまでもアメリカ全土のロードマップをみるとその時のことが思い出される。もの凄いヒートウェイブのなかをニューメキシコ州のアルバカ…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「女性就職残酷物語、ニューヨーク流」 ニューヨークで日系の経済雑誌の記者をやっていた頃、記事を書くために日本の企業に働く数多くのアメリカ人にインタビューをしたことがあった。アメリカ人社員たちは、自分の言葉が記事に…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「父の死の謎を追ったメモワール」 僕の父は49歳で死んだ。僕がまだ18歳のときだった。僕はときどき自分が大人になってから父と話すのはどんなふうなのだろうかと考える。特に20代後半や30代と社会と真っ正面から戦って…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「スーパーナチュラルな設定の優れた文学作品」 今回紹介するのは、2002年6月に出版され。その後わずか2カ月間で130万部を売り上げた小説『The Lovely Bones』。2009年には映画化もされている。 『The Lovely Bone…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「習慣の力を語った本」 まず初めに人間の自制心についての質問をひとつ。 自制心というのは生まれながら遺伝的に各人それぞれ違うレベルで備わっているものだろうか。それとも、技術のように訓練を積めば習得できるものだろう…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「ディカプリオ主演の映画となるアメリカの傑作」 この5月10日にレオナルド・ディカプリオ主演の映画「The Great Gatsby」がアメリカで封切られる。監督はバズ・ラーマン。ディカプリオとクレア・デーンズが共演した「ロミオ…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「アメリカ女子学生のいじめの形」 『Odd Girl Out』はアメリカの10代の女の子がいかにいじめをおこなうかについて書かれた本だ、 著者のレイチェル・シモンズは1996年生まれ。ニューヨーク州にあるバッサー・カレッジ卒…
→紀伊國屋書店で購入 「独特の作風が光る短編集」 1958年にアメリカのテキサス州で生まれたジョージ・サウンダースはいま、アメリカを代表する短編作家といわれている。 これまでサウンダースの作品を読んで、寓話的というか、サイエンスフィクション的とい…
→紀伊國屋書店で購入 「人気コメディ俳優スティーブ・マーティンの小説」 コメディ俳優でもあるスティーブ・マーティンのノベラ(中編小説)『Shopgirl』。この作品はマーティン自身の脚色・主演で映画化もされている。 作品を紹介すると、主人公はビバリー…
→紀伊國屋書店で購入 「アフガニスタン社会の女性の地位が分かるノンフィクション」 もともと2003年にノルウェーで出版された『The Bookseller of Kabul』はアフガニスタン・カブールにある本屋の主人と彼の家族の暮らしを追ったノンフィクションだ。発刊さ…